2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Ringo Starr リンゴ・スター / Sentimental Journey

今、12月30日午後6時前。 2006年のハイファイ・レコード・ストアの営業も あと十数分で終わる。 まずは御礼。 本年もご愛顧いただき、ありがとうございました。 そして来年もよろしくお願いいたします。 06年は買付で全米19州をまわり、数千枚のレコードを買…

V.A. / 100% Fancy Grade : An Anthology Of Fine Vermomnt Music

南方憧憬と言う言葉がある。 古くからある言葉だけに様々な使われ方をしているようだが、今風に言えば仕事を離れてリラックスすならば、南の海の地がいいなあ〜的なことになるのだろうか。サンサンと太陽の陽光きらめく海辺で、時を忘れること。 この反対の…

Percy Faith And His Orchestra / Thems for Young Lovers

それまで主としてスタンダード作品を演奏したアルバム作りをしていたパーシー・フェイスが、同時代のヒット・ソングをカバーしてレパートリーとした「Thems for Young Lovers」。これが当たって、本アルバムは36週間、9ヶ月にわたってチャートのホット200に…

The New Christy Minstrels / On Tour Through Motortown

男女混声の大編成フォーク・コーラス・グループが、モータウン・ナンバーを歌うアルバム。 と、こう聞いてもピンとこないでしょ? ましてや聴いてみたいとは思わないかも、ね。 その昔の僕は、そうでした。 ところが、ほんのちょっとした所から、機会が芽生…

Shep Fields シェップ・フィールズ / Rippling Rhythm In Hi-Fi

本日、東京は豪雨。 そんな中、先日の買付の際に船便で送っていた荷物が届いた。 まさに水も滴る新着盤たち! これだけ世界の運輸が高速化した現在にあっても 船便は相変わらず”どんぶらこ”なペースを守っているように思う。 貴重と言えば貴重。 アメリカか…

V.A. James Brown, etc. / The James Brown Show

今日書こうとしていたことは、さっぱり忘れた。 ジェームス・ブラウンが亡くなったからだ。 現時点ではUS Yahooの情報が一番詳しく、 12月25日の午前1時45分(アメリカ東部時間)に病院で亡くなったそうだ。 死因は肺炎。 JBが肺炎で死ぬなんて。 痰なんかゲ…

Skiff Skats / Skiff Skats Stuff スキッフ・スカッツ

クリスマスです。 渋谷駅前は人、人、人。 もう年の瀬ですね。 そうです。忘年会のシーズンです。 僕は昨日、一昨日と連日連夜、飲み会でした。飲んだくれたせいで、未だに何だかヘンな気分です。こんな酔いどれ気分を利用して、寂しいクリスマスを乗り切ろ…

Marie Cain マリー・ケイン / Living Alone

これはかつて、ギタリストでアレンジャーのトクちゃんこと、徳武弘文さんに教わったレコード。彼の家に遊びに行ったときに、聴かせてもらってビックリ。それから探しに探して入手した。 1976年にリリースとクレジットにある。恐らく発売後、数年してのことだ…

Cafe Accordion Orchestra / Cinema

ハイファイ・レコード・ストアのお客様にはお馴染み、カフェ・アコーディオン・オーケストラの新作が到着した。 文字通り!古今東西の映画音楽を、ウィットに富んだセンスと、ロマンチックな心持ちで選曲し、カフェ・アコ流ひねりを加えて演奏したもの。ヘン…

Boots Randolph ブーツ・ランドルフ / Hip Boots!

あるとき、知り合いの編集者と話をしていて、 名盤のジャケットを今、人力で再現するという企画の話になった。 何というか、つまり、 名盤のパロジャケにすっかり食傷していたので、 どうせなら同一人物がすべてに挑戦すればよいのではないかと。 たとえばサ…

Dion ディオン / Born To Be With You

めちゃくちゃにどうでもいい話をしよう。 プロレスラーが腕を組むとき、 その組んだとき”手”はどこにあるか? そこに注目したひとがいる。 別にプロレスラーでなくてもよいのだが、 上半身ハダカを日常的に見せているひとたちということで この場合は選択し…

Steve Eaton スティーヴ・イートン / Hey Mr. Dreamer

スティーヴ・イートンのアルバム「ヘイ・ミスター・ドリーマー」を 初めて買ったのはCDで。 当時はこのひとのことは、ほとんど知らなかった。 びっくりしたのは、CDのライナーノーツを書いていた方も スティーヴ・イートンについての情報はほとんど無い とい…

The Boston Pops Orchestra / Leroy Anderson Favorites

このところ何回か日米を往復している松坂大輔が、アメリカに向けて出発するとある日に、成田空港に偶然に居合わせたことがある。記者会見に用いられる会場近くにはカメラマンや記者が集まってきていて、僕らはどうもこれは松坂の渡米前の会見のための人混み…

Googie Rene Combo グーギー・レネ・コンボ「Soul Zone ’65 / Wild

最近The Clashが少しブームだという。 世間に流されやすい僕は、ようやくクラッシュをちゃんと聴こうとしている。 昔々、セックスピストルズやニルヴァーナを聴いてる友達が、とっても嫌いだったので "同じようなもんだろ" な考えのもと、真剣に聴かずにいた…

Kingston Trio, The / トム・ドゥーリー / ルビー色のくちびる

ニュー・クリスティ・ミンストレルスの創始者は、ランディ・スパークス。音楽面を彼が主導し、ジョージ・グリーフとシッド・ギャリスの二人がマネージメントを担った(二人の名字と名前を連ねたシッド・グリーフ名を用いて制作者表記に用いたこともあった)…

Burt Bacharachのサイン

ハイファイ・レコード・ストアが運営しているこのブログは 毎日、お店に出ているレコードを一枚選んで スタッフがあれこれとコラムを書くことになっている。 だが、今日のレコードは残念ながら売り物ではない。 ハイファイの宝物のひとつであるところの、 バ…

Enoch Light & The Light Brigade / The Best Of The Movie Them

映画館の椅子を作るという仕事を していた時期があった。 今でも都内の映画館に行くと ドキッとすることがある。 これってあのときオレが作ったやつじゃなかんべか? 映画館の椅子は、 ご存じの通り、座るときにお尻の重さで 座席部分を下に押して座るように…

Margaret MacArthur And Family Of Marboro, Vermont

先日、12月9日に書いたブログの続きを考える。 民謡歌手としてのフォーク・シンガーは、「私」の「歌」を「あなた」に伝えるための存在ではない。 「私たち」が共有する遠い記憶に支えられた歌を、「私たち」の中に呼び戻し共振させる存在だ。 そもそも音楽…

Al Hirt アル・ハート / The Sound Of Christmas

アメリカのどこの家でも用意するクリスマス・ツリー。イヴの夜には、おじいちゃんやおばあちゃんも勢揃いして、家族が持ち寄ったプレゼントが、ツリーの廻りに山積みに。その向こう、キラキラ光るツリーの奥から、こんなしゃがれ声の愉快なサンタ・オジサン…

Bobby Roberts And His Orchestra / Holiday Music For Happy People

一番好きなクリスマス・ソングはなあに? と不意に訊かれて、 思わず口をついてでたのが 「そうねえ、『ソリ滑り』か『もみの木』か……」 おじいさんじゃないんだから! でも、好きなんです。 クリスマス・ソングのことが年々好きになっていて、 「ソリ滑り」…

Zim Zemarel Dance Band / Evergreen ズィム・ゼマレル

大学の頃の友人に会うと、お恥ずかしながらアニメ話に花が咲くことが多い。 国立の洒落たカッフェで2人、オーガニックな素材の料理を食べていても、会話はアニメと漫画の話ばかり。あ、音楽もたまに。 筒井康隆ファンであるA君と、プチ・安藤雅司(キャラク…

V.A. / Cornelia Street

ミュージック・マガジン社刊の「無人島レコード2」に原稿を書いた。 この本は著者名のあいうえお順に掲載されるので、ぼくのページの廻りは「う」や「お」の付く人が並んでいる。前のページは、浦沢直樹さん、その前のページは、内田樹さんだった。 内田さ…

Andy Williams アンディ・ウィリアムス / Merry Christmas

ぼくは、アンディ・ウィリアムスが お茶の間の人気者だった時代を知らない。 「味の素」のCMを日本語で歌っていた時代を知らない。 「アンディ・ウィリアムス・ショー」を 日本中が憧れをもって眺めていた時代を知らない。 クローディヌ・ロンジェと結婚して…

John Sebastian ジョン・セバスチャン / Tarzana Kid

ジョン・セバスチャンは、ニューヨーク近郊のウッドストックに住んでいる。 買付の旅の途中で、ウッドストック近くの高速道路を利用したことがあり、だったらということでウッドストックの直近のサービスエリア(アメリカではレストエリアと呼ばれる)に立ち…

Cafe Accordion Orchestra / Cafe Christmas

カフェ・アコーディオン・オーケストラの連中とは、2回ほど会ったことがある。 とっても気の良い人たちだった。気取ることもなく、力むこともなく、さらっとしたただずいまいの演奏振りで、それがまた彼らの音楽らしくて、気持ちよかった。 どんな音楽が好…

Esther Philips エスター・フィリップス / Alone Again, Naturally

カラオケ嫌いなので まれにしか行かないのだが、 たまに行くとレアなことが起こる。 そのとき、ぼくのまわりにはアメリカ人ミュージシャンが2人いて、 彼らも楽しめるように、 英語の歌で縛ることになった。 こりゃ参った。 ただでさえ恥ずかしいのに、英語…

James Galway And Henry Mancini / In The Pink

テレビの洋画劇場が、 最近の話題作やジブリ再放送ばかりでなく、 まだ往年の作品を名画、B級問わず放送していた頃、 最初にトラウマになったのは「ドクター・モローの島」。 そして、最初に好きになったのは ピーター・セラーズ扮するクルーゾー警部大活躍…

V.A. Suiside, Cristina, August Darnell, etc. / Christmas Record,

クリスマスがやってくる。やぁやぁやぁ! 日本のクリスマス商戦は世界一早いと言って過言ではないでしょう。 「11月半ばから」って早いって! ウキウキしすぎて疲れちゃうよ! そんな気分の人にピッタリな本日の一枚。 V.A. Suiside, Cristina, August Dar…

Dick Nevell ディック・ネヴェル / Snooze

1980年代に入ってからのシンガーソングライターのアルバムを聴いていると、それまでと音楽のまとめ方が変わってきていることを感じる。それは端的に選曲と構成に表れている。 60年代から70年代にかけてのアルバムだと、全体の中心に向かって意識を集めるよう…

Vigrass And Osborne ヴィグラス&オズボーン/ Queues

”観音開き”式ジャケットという言葉を初めて知ったのは ザ・バンドの「ロック・オブ・エイジズ」。 しかし、実際には”観音開き”のモデル、 つまり”観音戸”というのは、 厳密には半分から左右に開くものだ。 だから、文字通りの”観音開き”と呼べるジャケットを…