2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ナイーヴ系SSWボーカルというジャンル、そういうものがあるとぼくのようなファンは思っている。 ここでニック・ドレイクの名前を出したら、黄門様の印籠のようかもしれないけれども。 歌を歌うことが、自身の内奥への下降になってしまうシンガー・ソングライ…
エッソ・トリニダード・スティール・バンドは 日本の中古レコード界では一番名前が知られている スティール・パンのバンドだ。 ヴァン・ダイク・パークスの紹介で ワーナー・ブラザースから出したアルバムが名作と言われているが、 実際には60年代からさまざ…
本日より、 元サケロックの野村卓史(キーボード)と 現サケロックの伊藤大地(ドラムス)が結成した 世にも稀なるインスト・デュオ、 グッドラックヘイワのCDを念願叶って取り扱いいたします。 よろしくお願い申し上げます。 ところで、このジャケット、 背…
週末に友人数人で集まって飲むと、3次会まではもちろん朝方まで飲むこともままある。 個人的なことで恐縮ですが、昨日は"合コン"だった。いや、"合コン"と違うかもしれないけれど。 3次会、始発待ちで寝たりしている友人を尻目に逃亡しました。ごめんなさ…
アメリカに行って気づいた。車を運転する者には、サングラスは必携品だ。夕暮れ時、まっすぐのびるフリーウェイを、沈み行く太陽の方に向かって走るとなったら、まぶしすぎてサングラス無しでは前が見えない。 ふだんから日差しが強い南カリフォルニアやフロ…
ある日あるひととしたお話。 とある天才肌の若手外人ピアニストを見ての問い。 「どうしてあんなしかめっ面で弾かなくちゃならないんですかねえ?」 そのひとの答え。 「そりゃあ、難しいことやってるんだから難しい顔になるわな」 もちょっと食い下がってみ…
それぞれに力のあるアーチストが演奏すると、こんな風になるんあだなと実感させられたアルバムだ。 ゆる〜いグルーヴが音楽の中心に流れている。その流れにウクレレ、ギター、スチールが、それぞれの技巧を織り込みながら、すべるように乗っている。それぞれ…
ふだんからシャンソンのレコードを扱っている訳ではない。でもこういうレコードと出会うと、無性に日本に連れて帰りたくなる。 ジャクリーヌ・フランソワ。シャンソン・ファンの方達の間でどのように評価されているのかは知らないのだけれども、彼女のストレ…
子供の頃、読んだ本に どんなに長い階段でも絶対に疲れず らくらくで登り続けられる登り方があると知った。 それは忍者登り! 斜めに登るのだ。 それが忍者登り。 今でも気が付くと忍者登りをしている自分がいる。 ただし、疲れないかどうかはひとそれぞれか…
天は二物を与えず、と俗に言う。 それなら、おれは三物あるぜ、と チコ・ハミルトンは言ってみた。 まあ、そんなところか。 気鋭のジャズ・ドラマーでソロはスリリング、 前衛的なアンサンブルの組み方にも長け、 歌もうま、うま、うま……うまくない。 何だ!…
最近、本を読まない若者が増えているという。 漫画・週刊誌ばかりで読書を怠っている僕が言うのもなんですが。 しかし「漫画を読むほどあいつはインテリだ、という社会になる」というようなことを、とある著名なコラムニストの方がおっしゃっていた。 全くあ…
「朝の雨」。カナダ出身のシンガー・ソングライター、ゴードン・ライトフットが書いたフォークの名曲のひとつ。 生まれた街から離れた土地の飛行場。目前の飛行機が飛び立とうとする姿を前に、手には1ドルの小銭、そして胸の痛みを感じている一人の若者の望…
コーラス入りのパーシー・フェイスは もうほとんどソフトロックだ。 心からそう思っている。 ただ、“ほとんどソフトロック”という表現を使いながら、 じゃあソフトロックの“ロック”な部分って何なのか? その“ロック”というジャンルに何を求めているのか? …
ピーター、ポール&マリーには、日本、フランス、ドイツと、彼らがライヴで訪問した国の言葉で歌ったレコーディングがある。 「我が祖国」の歌詞の一部を日本語にしているライヴ・ヴァージョンがあり、これを日本語歌唱というには、ちょっと無理があるかも知…
レコード録音の際に、初めてエコーを用いたのは、ハーモニカのインストルメンタル・グループ、ハーモニキャツ(Harmonicats)だった。ラジオのミステリー・ドラマで使用されていたエコー効果を、1947年にデビュー曲の「Peg O' My Heart」を録音する際に用いた…
買付のときに泊まるモーテルで、 ときどきだが広めの部屋が与えられるケースがあり、 そうすると部屋には暖炉なんかがあったりする。 生まれが九州であるぼくは 実物の暖炉を見たり触ったりする機会がない。 燃やしてみたい……。 ぼくが心の中でそう思ってい…
ぼくは目がいい。 視力が良いってこと。 おあいにくさま2.0。 生まれてからこのかた、眼鏡に縁がない。 そのうち老眼になるよと言われて、 とりあえず中年まではもっている。 ただし、眼鏡にまるで縁がないというのも何となく寂しい。 眼鏡は顔の一部です。 …
今日渋谷駅で昔懐かしい80'sドットな感じのポスターを見た。 それは「suica」の私鉄・地下鉄版のICカード「pasmo」の宣伝ポスター。 もう目にしている方もいらっしゃるかと思いますが、 アレって、ボンバーマンですよね? 僕らファミコン台頭世代にとっては…
実際に行ってみると気がつくことだけれども、ハワイのワイキキではホテルやレストランなどで、音楽がさりげなく生演奏されている。たとえば夕暮れのヒルトン・ホテルの中庭を歩いていると、ハワイアンや口当たりのやわらかいメロディを、日替わりで誰かが演…
ジャケットを開くなんて、 そんな贅沢な。 1960年代も半ばを迎えるまで、 LPレコードのジャケットは一枚に限るという常識があった。 表はキレイにして、裏は解説。 それだけで事足りる。 あとは音楽が鳴っていればよい。 その常識を変えたのはロックの世界で…
土曜の午後3時から5時、日曜の午前中10時から12時に、全米850を超えるパブリック・ラジオ系列局から放送されている音楽番組「プレーリー・ホーム・コンパニオン(A Prairie Home Companion)」。1969年に始まり、今でも続いている長寿番組だ。 番組の…
1月8日のブログで松永クンが、ジャズ・ボーカルとポップ・ボーカルの違いについて延べている。 これはとっても興味深い着眼点だ。読んでいて、ものすごく興奮した。 というのもポップス・オーケストラにも、ジャズ・ボーカルとポップ・ボーカルの違いにも…
最近はこのアルバムをお店でかけていると、 「アイ・ソー・ザ・ライト」や「ハロー・イッツ・ミー」よりも、 B面アタマのテープコラージュを使った電子的なお遊び曲「ブレスレス」に お客さんが反応することの方が多い。 見開きジャケ内側の トッドのレコー…
アメリカの中古レコード屋に行って気が付くこと。 そのひとつに、日本では いわゆる「ジャズ・ヴォーカル」と分類されている人たちが あちらではさらに2つに分かれているという事実がある。 男性? 女性? いえいえ。 それは「ポップ・ヴォーカル」と「ジャ…
当店にお越しになった方は、ご存じだと思いますが 僕は中肉中背。まるっこい感じである。 東京での一人暮らしで10キロ太った。放蕩息子であいすいません。 友人に「いやぁ、太ってるからね。なかなかw。」 と、自嘲気味に言うと("自嘲"といっても、別に居直…
買付のモーテル暮らしの最中、ふと夜汽車の汽笛を耳にすることがある。 車で街中を走り回っているときには、その街に列車の路線が通っていることに、気付かない。それが街中がシンと静まりかえった夜になると、びっくりするくらいに近くを汽車が走っているこ…
2007年の営業は店舗、サイトともに本日より開始です。 というわけで、ありていではありますが、 あけましておめでとうございます。 本年もハイファイ・レコード・ストアを よろしくご愛顧お願い申し上げます。 では、新年ブログ一発目もわたくし、松永から。…