2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Frank D’rone / Brand New World

こちら東京は気持ちいいというか、いきなり肌寒い朝。今日から短パンはやめた。 フランク・ドローンのこのアルバムをとって、A-1「Brand New Morning」をかけて、ジャケットの彼のように、パッと手を広げて深呼吸ましょう。 きっとステキな一日になるはず。 …

Doris Day ドリス・デイ / Love Him

ハイファイ藤瀬言うところの「いやざんしょ」が、やっと終わりそうな気配。もう10月の背中が見えてというのに、町中にこんなに半袖や半ズボンの姿があふれている9月末なんて、今までにあったのだろうか。 なんとなく一日中、降ったりやんだりの軽い雨模様だ…

Dakota Dave Hull & Sean Blackburn / River Of Swing

小さくてネットではこのジャケの絵が よくわからないかもしれない。 川に浮かぶ蓮の葉の上で カエルたちがにぎやかにスイング・パーティー。 上手くはないんだけど とても味わいのある鉛筆画になっている。 ツボカビなんて カエルの天敵細菌のせいで、 ひょ…

John And Pur Almeida ジョン&プア・アルメイダ / My Son Pua

ジョン・アルメイダは、作曲家、ボーカリスト、演奏家、教師、バンドリーダーなど、数々の立場をこなしたハワイアンの音楽家。1925年に自身のスタジオをホノルルにオープンしたり、ラジオ局KGUでハワイアンを紹介する30分番組を1932年から7年にわたって続け…

Funky Communication Committee / Baby I Want You

「AOR」という略号。 1970年代中期のアメリカ音楽業界が、ロック・ミュージックに大人向けのサウンドや歌詞を盛り込み、大人になってしまったかつてのロック少年たちにウケようというコンセプトをしてアダルト・オリエンテッド・ロックと名付け、その頭文字…

GUIRO / Album

やっぱりGUIROのことを書こうと思う。 一昨年になるのか、 ノラ・ジョーンズが歌った「Don't Know Why」の作者ということで 一躍脚光を浴びたジェシ・ハリスの初来日公演を観た。 そのときに、 彼はMCでこんなことを言った。 「日本のCDショップにはブラジル…

Shirley Ellis シャーリー・エリス / The Name Game

こないだ「スパイダーマン3」を観ていたら、 新聞社内の一場面で 登場人物が鼻唄を口ずさむシーンがあった。 「マナマナモマニモ◎×△■〒★〜」 と一節だけ口ずさまれるその曲を聴いてドキリとした。 何故なら、それはシャーリー・エリスの 「ネーム・ゲーム」…

Steve Jordan スティーヴ・ジョーダン / Las Coronelas

いやはや、夜酒が美味しい季節になってきましたね。 先日、某ビールについての街頭アンケートで、●ジョージさんが出演するCMの感想を聞かれて「「劇場版ザ・シ●プソンズ」の声優を降りるべき。まずはそれからだ。」と、主旨をはき違えた答えをしてしまった。…

V.A. / Folksingers Of Washington Square

ワシントン・スクエア・パークはニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにある小さな公園の名前。碁盤の目のように十字に組合わさっている通りの一角にあり、スクエアの名の通りほぼ四角い形をしている。もちろん今でも健在だ。犬が自由に首輪を外して飛び回…

Alfred Apaka アルフレッド・アパカ / Some Enchanted Evening

ハワイアンというと、ハワイを訪問する観光客に向けた観光的なエンターテイメントという一面と、ハワイに暮らす人々の日々の楽しみとしての音楽という一面とがある。ほかににもメインランドで疑似ハワイ観光的なショーを仕事としていたアーチストも多数存在…

Classics クラシックス・フォー / Traces 

クラシックス・フォーは、1965年の末ごろ、アメリカ最南東の州フロリダのジャクソンヴィルで結成された。リードヴォーカルのデニス・ヨストは、当初ドラムを叩いていた。ジャクソンヴィルから北に車で6時間ほどの大都市、ジョージア州アトランタに本拠を構…

Craig Nuttycombe クレイグ・ナッティカム / It’s Just A Lifetime

猫ジャケに駄盤無しというファンがいる一方で、犬ジャケに駄盤無しという声も有る。そういう犬ジャケ・ファンが、代表的なレコードして挙げるのがこれ。 おだやかな雰囲気で抱かれている犬の表情が、ご主人クレイグとの関係を物語っているようで、犬好きはほ…

Nilsson ニルソン/ Everybody’s Talkin’

ニルソンのブラジル盤。 ファーストから4枚目まで、 かなり自由にピックアップした選曲になっている。 土地柄からか、 ボッサっぽい感じが重視されているようにも感じる。 もちろんレア。 しかし、言いたいことはそれじゃない。 このアルバムのアートワーク…

Bobby Vinton ボビー・ヴィントン / Blue On Blue

今日は 初めて見たレコードについて書く。 ボビー・ヴィントンの「ブルー・オン・ブルー」。 作曲家バート・バカラックにとっての 出世作となった名曲のひとつで その曲にちなんで このアルバムでは全曲、タイトルに「ブルー」のついた曲のみ 彼は歌っている…

Weapons Of Peace / Weapons Of Peace (1977)

今日の占いは「武器占い」! この占いは「あなたの武器は何?」というもの。 本日の一枚は、武器つながりで「平和という武器」こと Weapons Of Peace「Weapons Of Peace (1977) 」 慈しみの心(レリジャス・グループと思われる)がわかるダンディたちの華や…

Tony Mottola トニー・モットーラ / All The Way

トニー・モットーラはプロデューサーのイノック・ライトに重用されたギタリストだ。 イノック・ライトが亡くなったあと、経営していたプロジェクト3を引き継いで、その後の数年間を運営を担った。経営が難しくなってレーベルを閉じるときには、トニーが看取…

The Style Council スタイル・カウンシル / My Ever Changing Moods

スタイル・カウンシルの名曲 「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」を買ったのは 高校に入学した春だった。 日本盤シングル。 逆光気味のポール・ウェラーの横顔がかっこよかった。 もっとかっこよかったというか、 ハートをとらえたのはこの曲のヴィデ…

Leo Sayer レオ・セイヤー / Endlessl Flight

久しぶりに針を落として聞いてみたら、ずいぶんとキラキラしていて、あれ、こんなに派手だったんだっけ、と少しいぶかしく思ってしまった。レオ・セイヤーの「You Make Me Feel Like Dancing」のサウンドの感じ。 いなたいジャケットで、やっぱりこれは笑っ…

Cisco Houston シスコ・ヒューストン / The Songs Of Woody Guthrie

NHK教育テレビ「私のこだわり人物伝」で放送された菊池成孔氏によるマイルス・デイヴィスの評伝を、大変におもしろく見た。 独自の切り口からマイルスの人となりと音楽を組み立ててみせるワザに惚れ惚れとしてしまったのだが、なかでも息を呑む思いで聴いた…

Frank Owens フランク・オーウェンス / Oliver Ole!

このアルバムのタイトルの意味は ミュージカル「オリヴァー」の曲を ラテンジャズ・タッチのアレンジでやってますというようなこと。 「Ole!」は 「トレロカモミロ」(みんなのうたより)で言うところの 「オ・レイ!」であり、 これからラテンな雰囲気だぞ…

Quincy Jones クインシー・ジョーンズ / Sounds...

新宿に最初に出来たタワーレコードは 今の場所ではなくて 新宿武蔵野館(映画館)の入ったビルの2Fだった。 ワンフロアをぶち抜いた広さは 80年代末の当時、日本最大と言われていた。 それを抜いたのが新宿丸井の地下に出来た ヴァージン・メガストア。 渋谷…

Syreeta / One To One シリータ

メロウソウル・マスター、レオン・ウェアがプロデュースしたサード・アルバム。冒頭の「One To One」「I Don't Know」と続く高揚感は最高。昔から名盤の誉れ高い一枚だ。 ここ数年、ジャケットのシリータみたいな髪型の若者をちらほら見かける。そう、編み上…

Spatz スパッツ / I Wish I Felt This Way All The Time

アコースティック・スイングの消長をつぶさに見てきたつもり。 消長といま書いたばかりだけれども、実はハイファイ・レコードはアコースティック・スイングへの情熱を失っていないつもり、でもある。 フリーソウルやソフトロックと同様に、アコースティック…

The Belmonts ザ・ベルモンツ / Cigars, A Capella, Candy

もう十年以上前にこのアルバムが日本で初めてCD化されたとき 付いた邦題は「ストリート・コーナー・シンフォニー」ではなかったか。 ドゥワップ・ナンバーの有名なイントロを ひたすらアカペラでメドレーした傑作ナンバー 「ストリート・コーナー・シンフォ…

Ian And Sylvia イアン&シルヴィア / Northan Journey

カナダ出身のデュオ。 ジョニ・ミッチェルやニール・ヤングやトニー・コジネクやブルース・コバーンが話題になる10年くらいも前のこと、同期のカナダ出身シンガー・ソングライターと言えばゴードン・ライトフットくらいだったころ、アメリカに北の国の風を運…

Harry Tuft / Across the Blue Mountains

先日、久しぶりに彼に会った。アメリカのフォーク界の重鎮というとややおおげさかもしれないが、フォーク界の良心だと言っていいだろう、ミスター・ハリー・タフト。 レコードや楽器を販売しコンサートを企画するフォークロー・センターを60年代の末から主宰…

Rachel Faro レイチェル・ファロー / 2

数日前の朝、 出がけに駅の近所の中古レコード屋さんに入った。 その店は朝10時からやっているので、 ハイファイへの行きがけに 寄れるときは寄るようにしている。 その日、 いきなり「ウィチタイ・トゥ」が店内で流れた。 「ウィチタイ・トゥ」とは サック…

Tom Lehrer トム・リーラー / Songs By Tom Lehrer

ハイファイで先週末から NRBQのトム・アルドリーノのセレクションを 発売しはじめた。 ずばり 買付 by トム。 彼の広くて長いポップス・ファン歴の 一部でも味わってもらえればと思う。 よろしくお願い申し上げます。 その中にトム・リーラーのファースト・…

Ferrante And Teicher / Blast Off!フェランテ&タイシャー

昨日代官山はEAU CAFE、「Audience!」にお越し頂いた多くの方にこの場をお借りして御礼申し上げます。ご来場有り難うございました! 次回は11月第2週の土曜日を予定しております。都合により3週目にズレ込むかもしれませんが、詳細は決まり次第お知らせ…

Frumox フルモックス / Frumox

ハイファイのサイトではこのアルバムを紹介するのに、今はなき渋谷のロック喫茶、ブラック・ホークのことを引いている。 ブラックホークはミニコミ的な雑誌「Small Town Talk」を発行していて、その最終刊第11号では99枚のレコードを紹介していた。そこにフ…