2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
ビリー・ヴォーン・オーケストラの「真珠貝の歌」を聴いていると思い出されるのは、日曜日夕方のNHK-FM番組、石田豊さんの「リクエスト・コーナー」だ。番組のテーマ・ミュージックが「真珠貝の歌」だった。イントロが終わり、メロディが始まってほどなく待…
エフラム・ウォルフという画家の名前を 今日初めて意識した。 スティーヴィー・ワンダーの 「インナーヴィジョンズ」で 印象的なジャケットを描いているひと。 しかし、 スティーヴィーのアルバムでは 主役のイメージが強すぎて 画家の名前までは思い至らな…
つい先週まで買付に出ていました。 ゴールデンウィークはその荷物から おもしろいものをほどいていきたいと思ってます。 どうぞご注目ください。 その買付道中の話。 とある街の あまり大きくないレコード・ショーで 箱に入ったレコードを ささささっとめく…
「Encore!」(第二回)のお知らせ 「Encore!」@ tenement 恵比寿二丁目2-39-4 DAY : 5月4日(日) START : 17:00(〜27:00) CHARGE : 1500円(ドリンク別) DJ : 内田靖人 原田伸彦 樺沢衝一 松永良平 藤瀬俊 GUEST DJ : 小西康陽 平林伸一 大江田信 今回…
バンジョーで弾き語りをする美しき女性。バンジョーの弾き語りがそもそも珍しいのに、本格的な技量を表現しながら女性が演奏しているのは、もっと珍しい。1982年のレコード。 それとなく聴いているうちに、ぐっと惹き込まれたのは「My Old Kentucky Home」と…
アルバムの2曲目に「Your Song」が収録されている。 エルトン・ジョンが書いたヒット・ソングだ。そう、ロッド・スチュワートも歌っているあの曲。 耳馴染みが有るはずのメロディが、リチャードの声とマナーで歌われていることで、まったく違う曲のように聞…
またしても聞かず嫌いだった。このところ反省しているのが、ハワイアンのシンガー、ドン・ホー。 60年代のハワイアンを代表するスターだったこと、その後のハワイのショウビズな音楽シーンの重鎮だったこと、数年前にライヴを見た人から聞いた印象などから、…
ゲイル・ガーネットには、後年、60年代の末に「Sausalito Heliport」というフラワーでサイケデリックなサウンドのアルバムがある。 デビュー・ヒットとなった自作自演の「We’ll Sing In The Sunshine」(邦題:太陽に歌って)とは随分と違う肌触りの作品なの…
収録の「恋のシャリオ」について少し。 この曲のオリジナルの原題は、フランス語で「Chariot」。 英題となると「I Will Follow Him」。 邦題は「アイ・ウィル・フォロー・ヒム」、または「恋のシャリオ」が、時と場合に応じて使用されている。 というわけで…
1970年代末にハワイはホノルルのFM局が主催して、若い世代のハワイアン音楽を公募したプロジェクトが、数年に渡って行われた。それがHome Grown。 AOR風のロックから、フォーク、ハワイのトラディショナルなど、様々な音楽が紹介された。ここからデビューの…
ここ最近、風邪をこじらせてしまっていた。 で、ついでにこじらせてしまったのが 「いましろたかし」熱。 漫画家である。「また漫画の話かい。」というツッコミは堪忍下さい。 いい年こいた男の生き様を描いた傑作「ハーツ&マインズ」を誰かに薦められたの…
じわり、じわりと 現在、何度目かの マーティン・デニー・リバイバル中。 50年代後半の黄金期はもちろん、 エキゾ色が薄まったと 昔は敬遠していた60年代半ばの作品も 結構いける。 ジャズ・ピアニストとしてのデニー、 優秀なアレンジャーや裏方がそろった…
テネシー・アーニー・フォードの知られざるアルバム。 ジャケット写真にあるがまま、数本のギターとベースをバックにして、アーニー・フォードの渋いのどを聴くアルバムだ。ギターは、ビリー・ストレンジが弾く。 自室の居間で歌われているような気取らない…
西海岸の若きブルーグラス・グループ。 なんとなく聴いていたら、カントリー・コンフォートで知られる「ワイマナロ・ブルース」が流れてきて、思わずゲットして来た一枚。 ワイマナロはオアフ島東部の小さな町。元横綱の曙が育ったとして知られるところでも…
先週の日記に引き続き、いまいちどサイモンとガーファンクルのアルバム「水曜の朝午前3時」から。 A面の3曲目に「ブリーカー・ストリート」という作品が収められている。 イースト・リバーから流れてくる霧が人々の眠る小道を満たして行く様を描くシーンか…
長いキャリアがあるのに、 一度も来日したことがないアーティストというのは 少なくない。 有名なところだと ヴァン・モリソンに アレサ・フランクリン。 このふたりは飛行機が嫌いなのだという。 こないだお店でお客さんを話をしていたら バリー・マンが見…
おじいさんになってからデビューして 亡くなるまでに5枚のアルバムを残した ピーター・ディーンは 「僕の伯父さん」を地でいった人物だと言っていい。 私生活でも 70年代のスター・シンガーであった カーリー・サイモンの叔父(伯父?)であった。 その縁も…
レッド・ツェッペリンの2枚組 「フィジカル・グラフィティ」というアルバムを 中学生のころに手にした。 アパートの窓を模した ジャケに穴がいっぱい空いてる! やっぱ、こいつらスゲエ! と、身もふたもない感心をした。 デザイン・チームである ヒプノシス…
アイドルとは処女幻想の謂い。そしてそれを決するのは、声と容姿。 ジョニー・ソマーズは、いわずもがなジャズ好きオジサンのアイドル・シンガー、ナンバー・ワンだ。 彼女のヴォーカルは、歌詞をしっかりと伝える事に重心が置かれている。うたが始まるとそ…
"Audience!" #5 4月12日(土)午後7時ころ〜 代官山 eau cafe <DJs>樺澤衝一 原田伸彦 内田靖人 藤瀬俊<Guest DJ>バーバレラ 明日です! 是非! 今回は「ソフロの女王」との誉れ高いバーバレラさんをゲストにお招きしました。 とっておきのソフトロック…
英語の歌詞を訳すという楽しみを初めて知ったのは、中学2年の夏だった。 家の近くの一橋大学キャンパスで行われたサマー・スクールの英語の授業中のこと。サマー・スクールそのものが、大学生をボランティア教師とする市民交流イベンド一環のようのものだっ…
ラジオの選曲の仕事をしている。この前に担当していてた番組から併せれば、もう都合20年以上もこの仕事をしているのだから、世に言うベテランということになるのだろう。しかし、どうも慣れない。 こんなに長く仕事としていて、いまさら慣れないもなにもない…
人間をふたつのタイプに分けるとするなら、 なんて分析まがいの物言いをよく聞く。 まあ、ぼくも よくやるわけなんだが。 こういうのはどうだろう。 学生時代に 教科書に写真があると つい落書きしたくなるタイプと そうでないタイプ。 ぼくは前者であった。…
手前味噌をきらうひとなので 大江田さんは多分、 大きな声では言わないと思うので ぼくが告知をします。 佐久間順平と大江田信が 70年代初めに結成していた林亭。 おととしに晴れて復活を果たし、 以来、ほんとうにときどきだが、 ライヴを行ってきた。 その…
「That's 風邪!」 10回言ってみてください。 では、質問します。 「ウルフルズといえば?」 ガッツ・カゼ! (アウト) ダック・だぜ! (アウト) ザックがね。(アウト) カゼをひきました。 明日も仕事です。皆様のお気に召すレコードをアップ出来るよう…
ワイキキ・レコードのコンピレーション。シングルとしてリリースされていたものを、アルバムにまとめたもの。 なにより注目すべきは、プア・アルメイダの演奏が、6曲も入っているところ。まとまった音源の少ない彼の音楽を、こうして聞くことが出来る数少な…
キャロル・キングのソングブックというテーマの カヴァー集はCDでもレコードでも少なくない。 しかし、 ちょっと不満があるのです。 ソングライターとして バート・バカラックやバリー・マンとも並ぶ素晴らしいヒット曲を 50年近く書いてきた彼女の作品集な…
1988年12月6日、以前から患っていた心臓病によって亡くなったロイ・オービソンが、死の直前までレコーディングしていた作品。死の翌年にリリースされた。そうした経緯を踏まえてのことか、裏ジャケットのクレジットには、妻のバーバラ・オービソンの名前が…
イギリスの子役スターなのだという。 これがセカンド・アルバムで、 十代のうちに3枚のアルバムを出し、 その後はレコーディング・キャリアからは 足を洗ってしまったと思われる。 それにしてもこのジャケ、 今で言う“眼鏡っ娘”なわけだが、 眼鏡がどうにも…
今日の関東は晴れてはいたけど 風が強かった。 春の天気は 意外と荒れる。 桜もそろそろ 散り始めた。 そんな風物詩は アメリカでも共通なのだろうか。 パティ・ペイジのこのアルバムは 4月の移り変わりやすい天気をテーマにしている。 そんな限定的なテーマ…