2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
アメリカのレコード・ジャケットに映る女性たちの多くに、長髪を見かけるように思う。 どうしてなのだろうと気になって、女性の髪型の歴史を扱った文章をいくつか読んでみた。そこにはどんな髪型が流行したのかは書かれていても、文化的な背景には触れておら…
このレコードが84年に発売になったことを覚えているのは ぼくがジャズ・ファンだったわけでも NRBQファンだったわけでもなくて、 ラジオを聴くのが好きだったからにすぎない。 田舎に住んでいたし、 聴ける局は限られていた。 まだFMはNHKのみ。 「セロニア…
昨年の春先から、アメリカと日本の間での郵便局扱いの船便が中止された。 アメリカから日本にレコードを送る際に、多少の時間がかかってもいい場合は安い船便を利用していたのが、それ以来は郵便航空便か、日通などの運送会社の便を利用するしか手が無くなっ…
繰り返しアメリカ国内で起こったラテン音楽のブーム。このアルバムは、1963頃から流行したボサノーヴァの隆盛に呼応してリリースされたアルバムだ。 どうしてアメリカ国内でラテン音楽のブームが繰り返されたのか。そこには、単に音楽流行とだけでは言い切れ…
フランキー・ライモンは 少年ドゥーワップ・グループ、ティーンエイジャーズの 「Why Do Fools Fall In Love?」でデビューし、 天才少年としての名声をほしいままにしたものの、 生来のわがままか、 スターと甘やかされた反動か、 60年代を不遇に過ごし、 若…
ニューヨーク周辺で ソングライターとして活動していたこのひとは この唯一のソロ・アルバムを残して また裏方に回る。 自分でレーベルを起こしたり、 ディスコ・プロジェクトに関わったり、 意識してよく見てみたら、 ウォーレン・シャッツの名前は 東海岸…
このジャケット、現在ハイファイの在庫の中での僕のフェイバリットなのです。 サイトにアップされた写真が小さいので、なかなか可愛さが伝わらないかもしれない。 唇を噛むようなセクシーな表情が良いんです。そしてコーティングのツヤ(a.k.a. 艶)もLOVEに…
この謎めいていて、魅力的で不思議な声を持つアーチストのレコードを聴くに、最もふさわしいシチューションを考える。 例えば。 気の置けない友人とくつろいだ酒を飲んで、深夜に自宅に戻り、ベットにもぐり込む前に、一杯のお茶を飲みながら。 コンサートで…
つい先週から 黒船レディと銀星楽団の最新CD 「黒船レディと銀星楽団」の取り扱いを ハイファイでも始めました。 どうぞよろしくお見知り置きを。 前にも書いたが、 ぼくは彼女たちのライヴをたった一回しか見たことがなくて、 まことに申し訳なく感じていた…
このアルバム・セットを見つけた時には、それこそ心底から驚いた。 数十年のP,P&Mファンを自認しているはずだったのが、聞いたこともなかった音源が複数収録されていたからだ。まずは、そこに目と耳が行ってしまった。しばらくは、このアルバムのことを考え…
もうだいぶ前のことになるのだが、グレッグ・ブラウンのコンサートに行ったことがある。 ミネソタのとある街にある、青山円形劇場のように客席がコロシアム型になっているコンサート・ホールだった。 このアルバムでもわかるように、想いを心に内に織り込み…
今日は告知です。 明日、5月21日、 ユニバーサルミュージックより ハイファイ大江田、松永監修の 「フィンガー・スナッピン・ミュージック」シリーズの 最新セレクト9枚が発売になります。 今回はラテンやボッサを取り入れて 独自の音楽を作り出した作品をず…
ハイファイに 若い女性のお客さんが現れて、 普段は女性は近づかないようなコーナーを見ている。 熱心に見ている。 しばらくすると 彼女はカウンターにやってきて 「ハープのレコードはないですか?」と訊いてきた。 彼女は音大でクラシック・ハープを学び、…
僕がまだハイファイのお客さんだった頃、このアルバムを松永さんに薦められた。 その場で興奮して購入した後、このアルバムを見かけるたびに購入した。こういうリザーブ、滅多にしないけれど。 それには理由がある。 ズバリ、「モテるんじゃないか!?」とい…
ハイファイから渋谷駅に向かう途中、ちょうどマクドナルドとビックカメラが入居しているビルの前当たりに、都バスの停留所がある。 池袋行きのバスと、早大正門行きのバスがここに停車して、立ち並んでいるお客さんを乗せて、走り去っていく。思いのほか、利…
ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンドの紅一点 コリー・デイ嬢のファースト・ソロ。 実際の彼女はかなり大柄で そんな彼女がキャンキャンと 子犬が鳴くようなかわいい声で歌うギャップが “コリー”という名をまた魅力的にしていたのだと思う。…
最近になって、ヘンリー・マンシーニの娘、モニカ・マンシーニを始め、スティーヴィー・ワンダー、トム・スコットなど数々のアーチストが参加して2004年にリリースされたオムニバス・アルバム「アルティメイト・マンシーニ」を聞いて、改めてマンシーニの音…
アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、ルイス・ボンファ、セルジオ・メンデス・セクステットなどが出演して、1962年11月にニューヨークのカーネギー・ホールで行われたボサノヴァ・フェスティヴァルは、ブラジル生まれのボサノヴァが初め…
地下鉄の千代田線に乗って 「明治神宮前」駅で降り、 明治通り寄りの出口から地上に出ようとした。 改札を出ると、 見慣れない方向に 地下通路が伸びている。 そうか、 新しい駅が出来るんだ。 思わずそちらに歩いて行こうとして 立ち止まった。 いかんいか…
ピンクの下着を身につけた 女性の下半身を大写しにしたこのジャケ。 今なら存在自体がセクハラかとも思えるが、 CD化されたときも問題なく店頭に並んでいた。 コンビニを舞台にした出版業界の自主規制は進行中だが、 CDショップの世界ではひょっとしてまだOK…
昨日、三軒茶屋の某カフェでD兵衛さんのバンドのライブを見た。 想像していた以上に上手いからリアクションに困った。 音を例えるなら シールズ&クロフト、二ール・ヤング、バトゥー、みたいな。 粋も甘いもわかってる、そんなオトコの色気のあるサウンドだ…
パリ帰りの友人から おみやげをいただきました。 それはフランス製の フリスク。 たしか 以前にも日本未発売のオレンジ味を 買ってきてくれた。 今回は シトラス系のタブレットを入れた特殊パッケージと 味はミントながら 虫の尻尾(?)のような部分から粒…
1960年代末から70年代にかけて どうしてこんなに多いのか 男性シンガーソングライターのデュオ。 サイモン&ガーファンクル以来の影響なのか、 それとも時代が 誰かと寄り添う友情の匂いを好んだのか。 男女デュオというパターンもあるけれど、 それはたいて…
うがいが苦手だ。 鼻で呼吸をしながら、15秒間くらいのどの奥に薄めたうがい薬を溜め置くようにと言われ、その通りにしたつもりだったのに、気管支まで水が入ってきて、その瞬間に口から水が飛び出し、そして数分間の咳が続いた。 呼吸が出来なくなった。涙…
かつてホルヘ・モレルのことを調べたのだけれども、よくわからなかった。それなりの調べ方にすぎなかったからかもしれないけれども、アルゼンチンの出身だということ、クラシックの履歴を持っていて音源があること、ある時点でアメリカに渡ったことなど、わ…
クラウス・オガーマンのアレンジによる 「屋根の上のバイオリン弾き」。 オリジナルは1964年に ブロードウェイのミュージカルを素材にした作品として リリースされている。 何故そのアルバムが71年になって ジャケットも変えて新装発売されているのかという…
こんばんは。 DJのタマゴです。 昨日は「Encore!」にご来場くださいました皆様、そしてゲストDJのお三方、本当に有り難うございました。 大盛況。感激。 遅くまで営業していただいたテネメントの方々に感謝。 本名以外のDJネームは昔からなかったのだけれど…
いつも日曜日は ハイファイ藤瀬のブログ担当日なのですが、 今日はこちらに先乗りしておりまして、 そのかわりと言うのもヘンですが 松永が代打させていただきます。 たくさんの音楽好きが集まって 好きな音楽を楽しむパーティーということで、 今日紹介する…
60年代中期から70年中期にかけて、ロス郊外のバーバンクに本拠を置くワーナー・ブラザーズからリリースされた作品のうち、プロデューサーとしてレニー・ワロンカーが関わったものをバーバンク・サウンドと呼ぶのが通例だ。 フィル・スペクターの下でアレンジ…
「ホーム・グロウン」は、ホノルルのFM局、KKUAが主催したハワイの若い世代の音楽公募プロジェクト。1976年に始まり、1980年までの間にLPレコード4枚にその成果がまとめられた。 これはその3枚目に当たるもの。裏ジャケットには、76年のファ−ストが6万7千…