2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ジョン・ハートフォードの音楽が持っているリズム感は、独特のものだ。4ビートを基調にして、それにどこかしらベタッとしたシンコペーションしない16ビートがかぶさってくるというか。 これは彼の弾くバンジョーの奏法から来ているのでないかと思う。 バン…
このアルバムにはAtco盤と、Sanskrit盤とがある。 Sanskritは、マイケル・ジョンソンのアルバムを都合3枚リリースしているミネアポリスのローカル・レーベルだ。 Atcoはご承知のようにAtlanticの傘下というか、傍系のメジャー・レーベルだ。 アメリカではマ…
朝、風呂に入る習慣がある。 風呂では漫画を読んだり ラジオを聴いたりするのだが、 夏休みになって NHKのAM第一で 「こども電話相談室」が始まった。 昔はAMで夕方にやっていたのだが、 最近はNHKで朝なのだ。 子供が電話で たわいなくも興味深い質問をし、…
流行りものに滅法弱い。 話題の「ブログ通信簿」をやってみた。 氏名 Voices In Hi-Fi 性別 女性 年齢 49 主張度 3 気楽度 3 マメ度 3 影響度 2 (通信欄) あなたは「一般生徒」タイプです。もっと目立ってもいいと思いますよ。 よく話題にしている音楽の知…
2週間ほど続けてまいりました ハイファイ・レコード・ストア開店25周年記念セールも いよいよ本日午後9時をもちまして終了です。 たくさんのお買い上げありがとうございました。 今後ともおもしろいレコードをどんどん取り揃えてまいりますので どうぞよろ…
俗に4大(ポップス)オーケストラという呼び方がある。 モール・モーリア、フランク・プウルセル、レイモン・ルフェーブル、カラベリ。この4人が主宰したオーケストラを称してこう呼ぶ。 この種のストリングスを主軸とするフル・オーケストラの音楽が、最…
一曲目が「いったい現実を把握している者はいるだろうか」。 シカゴの名曲で、 邦題はそのまんまと言えばそのまんまの直訳なのだが ストレートすぎて虚を突かれた! という感じが昔からしていて とても好きだ。 と言っても、 実はこの曲を初めて聴いたのは …
もしかしたら事実と違うのかもしれないのだが、ボクのなかの記憶で書く。 このアルバムの冒頭に収められている「Apologize」の後半部分で、ピッコロ・トランペットが響く。バロックでよく用いられる高音を出す小さなトランペットだ。 この響きを聞いた時に、…
ちょうどこのアルバムを店頭に出す作業をしているとき、来店されていたお客様に指摘をされた。 「New Campton Racesだけどさ、キミたち演奏してたんだよ。キミと佐久間クンで」。 えっ? 思わず耳を疑う。だって、あの「New Campton Races」ですよ。簡単な曲…
田舎に生まれ育ったのに ともだちに虫採りに行こうと誘われても いやいやながらに出かけるこどもだった。 山野、森林に縁がない。 行けば行ったで気持ちはいいんでしょうけどね。 ただし、 こういうレコードの中にある 美しい自然は大歓迎。 どこにもないど…
ダニー・ググリエルミという 早口にしたら舌を噛みそうな名前の音楽家が 奥さんのダナ・ググリエルミと多重録音で制作した 夢のようなアルバム。 夢のような、というか、 これは夢そのものを描こうとしたアルバム。 50年代末に盛んになるエキゾチカ・サウン…
毎年あるこのイベントに参加して3年目になりました。 お時間のあるかたは是非。 ■Stoned Soul Picnic 〜 Eau cafe shonan ■2008.7.27.Sun. start:12:00〜20:00 charge free! ■DJ 吉澤憲吾 小野寺健介 安彦隆司 青木正 斉藤愛 小川正人 横溝朋弘 藤瀬俊 ■liv…
ジム・ウェッブが書いて、グレン・キャンベルが歌った「恋はフェニックス」は、カントリー・ソングに見られるご当地ソングのようでいて、ひと味もふた味も違う。 「ぼくがフェニックスの街に付くころ、彼女は目覚めるだろう」と始まるこの歌には、いくつかの…
水中に美女。 このタイプのジャケとしては ネルソン・リドルの「シー・オブ・ドリームス」と 「ラヴ・タイド」も有名だ。 よく見ると3枚ともキャピトル。 水中のベストショットをとらえるなんて 素人目からみても、 さぞや難しい注文だと思う。 ましてや、 …
ちょっと自慢をさせて下さい。 アニタ・カーから書留郵便が届いた。 ささやかなプレゼントを送ったとのメールがあったので、何が届くのだろうというかすかな期待の気持ちがあった。 郵便局員に手渡されたのは、手のひらに乗る程のちいさな箱だった。 幾重に…
ロスアンジェルスの記憶すべき音楽的なあれこれを一つにまとめた冊子、「The L.A. Musical History Tour」をペラペラと読んでいると、サンディ・ネルソンの交通事故についての記述を見つけた。 「ディキシー・キャニオン・ロードに向かって西側に曲がってい…
バーブラ・ストライザンドのことは きらいじゃない。 ぶっちゃけて言えば、 ぼくがこどものころ、 バリー・ギブと彼女がデュエットした 「ギルティ」という曲がはやっていて、 その曲は相当好きだった。 転調という言葉は知らなかったが、 転調のおもしろさ…
ラヴィン・スプーンフルの「Lovin' You」を 「Sittin' Back Lovin' You」というタイトルで デビューしたてのアン・マレーがうたっている。 かわいらしいじゃないか。 この曲が好きになったのは RCサクセションの「よごれた顔でこんにちは」という曲に 似てい…
ここ最近、ニヤニヤしながら渋谷からの帰り道を歩いている。 センター街では、サミットのこともあってか職務質問も。 にやけながら歩いているのは、もちろん理由があって(なかったらそれこそ怖いですが)。 それは、伊集院光さんがパーソナリティを務める「…
ジョン・サイモンと言っても若い世代のアナログ・ファンには縁遠い名前かもしれない。 しかし、今から15年くらい前まで、日本のシンガー・ソングライター〜ロック・ファンは、避けて通れない名前だった。 かつてご本人と会って話をする機会があった。日曜音…
男4人兄弟だったせいか、 うちの実家にはトランポリンがあった。 おぼろげな記憶だが、 まだみんなが小さかったころは家の中にあったはず。 少し背が大きくなってきて 天井に頭が当たりそうだということで 別の場所に移された。 結構大きくなってからも ヒマ…
「このレコードいいなあ」とつぶやいたら、松永君に「昔は、このレコードに辛かったんですよぉ、大江田さん」と言われた。 思い当たる節がある。 ジャズのミュージシャンが絡んでいるフォークのレコードに、ぼくはどうも抵抗があった。ピュアなフォーク愛好…
先日の買付けの際に、レス・ポールのDVDを買って来た。 2005年 6月9日に90歳を迎えた彼を祝すオムニバス・アルバム「レスポール・アンド・フレンズ」の制作風景や、レギュラーとしているNYのジャズ・クラブ、イリディウムでのライヴの様子のほか、実際に彼が…
ハウナニ・カハレワイは、ラジオ番組「ハワイ・コールズ」の大スターだったという。野手味溢れるスケールの大きさと、大柄な体躯からこぼれだす繊細な可憐さを併せ持つヴォーカルに魅力がある。正式な音楽教育を受けていないとも聞くが、音楽的なカンの良さ…
モータウンで一番歌のうまい女性ヴォーカリストは 60年代だったらマーサ・リーヴスだと思う。 音程がいいとか、 音域が広いとかを超えて、 ひとことで言えば、 キップがいい! ライヴならなおさら そのキップの良さが味わえる。 ちなみにモータウンの60年代…
ここ最近、日曜日の勤務時間内に書けていない。 話のネタについて迷い出したらもうドツボ。モジモジと何を書こうか決められない。そういうときは、帰りにラジオを聞き歩きながら考えたりする。 この間、友人に「いつもの時事ネタを無理矢理何個も押し込めた…
ギターでアレンジした「フニクリフニクラ」を聴く。 小学3年生くらいだったか、 クラスで一芸発表会(?)のような催しがあり、 ある女子が壇上に立った。 かわいいと ひそかに男子が言い合っていたコだった。 皆の前に出てきた彼女は 「歌をうたいます」と…
とあるアメリカのレコード屋さんで買付をしていて ジーン・レインズのレコードをレジに置いたら、 店主が大きな声で話しかけてきた。 「要するにさあ、 おまえらはアーサー・ライマンみたいだけど アーサー・ライマンみたいじゃないのが欲しいんだよな。 レ…
ロスを訪れる日本人観光客ならば、誰もが一度はそぞろ歩くハリウッドのメルローズ・ストリート。そこから徒歩で一分ほど南にフェアファックス通りを歩くと、カンターズは道の右手にある。ロスのロック・ロジェンドのひとつだ。営業を初めて60年にならんとす…
ブラザース・フォアは、フォークをレパートリーにすることから出発した。 バリバリのフォーク・グループではなく、60年代中期にいち早くビートルズのソングブック・アルバムを作ったり、同時にブロードウェイのレパートリーを取り上げるなどして、ポップ・コ…