2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧
こないだ家から 何年か前の買付の写真が出て来た。 今より確実に若い自分がそこにいる…… ということよりも、 今は行かなくなってしまった街の レコード屋さんが結構あって しげしげと見入ってしまった。 別にお店がなくなったわけではないのだけれど そこま…
この写真だとわかりにくいが、 ジャケに描いてある動物は アルマジロ。 アルマジロと言えば 仮面ライダーに登場する敵キャラ、 アルマジロ男。 その名もアルマジロング。 相当にグロいので、 怖さもあって覚えている。 実物のアルマジロを見たのは 数年前に…
昔から"ホラー映画"が嫌いだ。特に苦手なのは"和製ホラー"。黒沢清という名前を見聞きしただけで身構えてしまう。荒俣宏原作の映画「帝都物語」すらダメだった僕は、エド・ウッド関連の"笑える"と評判のB級ホラーも怖いとこは怖い。珍しく楽しく観れたのが、…
年に一回、 ご友人の誕生日のプレゼントを買うために お店に見えるお客様がいる。 何故覚えているかというと そのひとがお買い上げになるプレゼント用のレコードは 必ずポルカだからだ。 そのために ハイファイではこの季節になると 最低でも一枚はポルカの…
ギターは、ジェリー・マギー。 ボブ・ボーグル、ノーキー・エドワーズに続いて、ヴェンチャーズ3代目のリード・ギタリストだ。 二代目のノーキーと同様、ジェリーのギター・スタイルには、カントリーの要素が多く見られる。 ちょっと耳を澄ませば、たとえば…
若いころ、 欲しくて欲しくて欲しくてたまらなくて 死ぬほど探した記憶がある。 見つけたときはCD化以前。 日本盤LPだったけど 息が止まりそうな値段で 逆に死ぬかと思った。 おそるおそる針を落とすと アップテンポは両面頭のみで、 あとはくらくらするほど…
FCCは、Funky Communication Committeeの短縮形だ。 1979年に、この長ったらしいグループ名を記したアルバムをリリースした。翌年には、グループ名をシンプルにFCCとしたセカンド・アルバムを発表しているところを見ると、メンバーもスタッフもやっぱり長い…
今日、お店に来たお客さんが 買ったばかりの小坂忠「ほうろう」を見せてくれた。 あのアルバムには 「秋の陽はつるべ落とし……」 という一節を持つ名曲(「つるべ糸」)があって、 ときどき無性に聴きたくなる。 あの歌詞を書いたのは鈴木晶子。 名字も名前も…
アール・パーマーが亡くなった。 享年83歳。 アメリカ現地時間の9月18日のこと。 新聞は 彼が長い間闘病生活にあったと伝えているが、 21世紀の初め、 友人でもあるテリー・アダムスのプロデュースした 日本のバンド、ホット・ショッツの LAレコーディングに…
先週、ここで書いた小林信彦さんの文春に連載されている「本音を申せば」B型の品格。今週号は、その第三回。 小林信彦さんによる結論はズバリ、ものごとを血液型に関係づけて考えるのがB型のくせなのである、とのことで。 全くもって、わるいクセだ。けしか…
アメリカ人にしては几帳面な文字が、ジャケに貼られた黄色いポストイットに書かれ店頭に並べられていた。メンバーのひとり、ロベール・ルリーヴルが「1970年代デンマークの伝説的なプログレ/サイケ/ブルース・ロック・バンド PANの中心人物として活躍した」…
シュープリームスの「恋はあせらず」を知ったのは 実はシュープリームスが先じゃない。 ぼくの歳(39歳)だと フィル・コリンズのカヴァー(82年)が最初。 いやー、 恥ずかしながら燃えました。 萌えもしました。 フィル・コリンズと言えば 通なロック・フ…
僕の中でいまグレン・グールドが流行っている。 なかでもベートーヴェンのピアノソナタがいい。ベートーヴェンの音楽を、あたかも偉大な作家の演奏を弾いていますという感じに、グールドは弾かない。そこのけ、そこのけ、ベートーヴェンが通るぞ、という感じ…
アルバムB面の1曲目に収録されている「The Deli Song」。 デリとは、レストランよりもずっとカジュアルで、カフェよりも食事のメニューが揃っているところくらいのイメージだった。 アメリカに通ううちに分かって来たのは、サンドイッチやスープやお惣菜、そ…
今日の東京は ぐずつき模様かと思われたが、 何となく晴れ間もあって 明日までは持ちそうな気配だという。 今日は雨になりそうだ、というタイトルの ランディ・ニューマンの曲について書くつもりだったので ちょっと拍子抜け。 だから 降りそうで晴れそうな …
いわゆる美女ジャケの類。 だが、 美女であり、 いろっぽいという以上に 目を惹く何かがある。 と思ったら、 寝相であった。 暑い季節には タオルケットをお腹に軽くかけただけ。 Tシャツにトランクスで 寝転がっているぼく(男子)に 彼女の寝姿、 何となく…
週刊文春に連載されている、小林信彦さんの「本音を申せば」。 先週号、今週号でのお題は 「B型の品格」。 僕は「言葉、説明が足りない」と言われることが多いのですが、このコラムにその理由が全部書いてあります。いや、ホントに。 A型の大江田さんも大爆…
ジョニー・ラッソの日本盤CDのアルバム制作が決まり、さて選曲となった時のこと。 候補曲のリストを作った。 ああだ、こうだと並べ替えては、聴いてみた。 そしてビター・スウィート・アメリカ・シリーズ以来、一緒に仕事をしているKさんに、ぼくの考えた候…
うれしくて笑っているのに 泣き顔に見えるひとがいる。 うれしくて歌っているのに 泣き声に聞こえるひとがいる。 それは 天からの授かり物。 訓練では身に付かない。 いわゆる ハッピーサッド。 じゃあ、 本当に悲しいときは どうするの? そういうときこそ …
結成の以前からソロで音楽活動を始めていた3人。ソロ・キャリアを歩き始めていたピーター・ヤーローに、マネージャーのアルバート・グロスマンがマリーを引き合わせ、彼女が共演経験のあるポールを連れて来た。 1961年に活動を始めるや、周囲の注目を浴びる…
この人の事は、まったく知らない。 ただし曲の「1-2-3」は知っていた。1966年頃のヒット。高校に入ったくらいのころ、ラジオにかじりついていた時代なので、よく覚えている。歌っていたのは、レン・バリー。ちょっと甘口、胸キュンのソウル・ナンバーだ。 そ…
アメリカの中古レコード屋で よくある変わった仕切り。 たとえば バチェラー・パッド、 セクシー・ガールズ、 オッドボール アニマル……。 こないだ見つけたのは トランスポーテーション。 日本語で言うと 「移動」。 これ、 車やバイク、機関車、船など 乗り…
「まだアメリカにはレコードいっぱいあるんですか?」 お客様によく訊かれる。 実際、それは 輸入中古のレコード商売をしている者と、 買い集めている者の両方にとって 死活を左右する疑問なのだと言える。 「ありますよ、ただし足を使って回ることです」と…
昨日は雨の中、オーディエンスにご来場頂いた皆様、ありがとうございました! 次回のオーディエンスはまだ未定ですが、今後ともどうぞご贔屓に。 フィル・ムーア3世&アフロ・ラテン・ソウルテット / Wild! 異形のラウンジ音楽家、フィル・ムーア。ピアニス…
アルバムを手に冒頭曲「Only Those In Love」のクレジットを見ると、作曲がベルケンだった。 通称ベルケンこと、ベルト・ケンプフェルトは、50年代からドイツのポリドールで制作A&Rを努め、また同時に自らの作品で数々のインストルメンタル・ヒットを放った…
冒頭に収録されている「Tacoma」の中で、彼は「アメリカの街は、決して声高ではないけれども、街ごとにピュアな歌を歌っている」とつぶやく。 調べてみるとTacomaという市は、アメリカに7つほどある。西海岸のロサンジェルスとシカゴ周辺にある彼の足跡のこ…
ゴードン・ボックのことを知ったのは、ピーター、ポール&マリーのアルバム「ライヴ・イン・ジャパン」に収録されたポール・ストーキーのギター・ソロ演奏による「サージ・ブルース」がきっかけだった。同曲の作者が、ゴードン・ボックだった。 「サージ・ブ…
アメリカのレコード屋の閉店時間は早い、 こないだそんなことを書いた。 閉店が早ければ 開店も日本の常識よりは全然早い。 10時開店なんてのはザラだ。 そして、 開店と同時にお客さんがいる。 ぼくの知る限り一番早く開く店で 朝8時というのがあった。 8時…
アメリカの中古レコード市場における シュリンクヴィニールについて昨日は書いた。 より限定的なものになるが オートグラフド(サイン入り)レコードというのも コレクター的なプレミアがつきやすい。 もっとも、 ビートルズなどだと サインの真贋には注意を…
日本の中古レコード市場には 帯という文化があり、 レコードに帯がつくだけで 値段が十数倍などというアイテムも珍しくはない。 アメリカでは その帯の役割を果たすのが シュリンクといわれるもの。 ジャケをぴったりと覆う 透明ヴィニールのことだ。 このシ…