2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
車を運転していて、カーネギー・ホールの前の信号に、偶然に止まった。助手席に座る松永クンが、これですよ、これと指差して、カーネギ−・ホールですよと言う。僕は車の窓から大きく身を乗り出して、右、左とぐるっと周囲を見渡した。そして、そのあまりのこ…
The Cool School 80 トイレの●ース 買付で何度も通う店と親しくなると 従業員用のトイレとかを 特別に貸してもらえるケースも増えてくる。 普段はオープンにしてない場所だから なんとなくプライベートな感じがあったりして 結構楽しい。 家族の写真があった…
日頃聞き慣れているラジオ局の放送を、全米のどこにドライブしていても聞くことができるビジネスが始まったとするテレビ・ニュースを、買い付けで滞在中のアメリカで見た。ボストンで聞き慣れているラジオを、コロラドを走っている時でも聞くことが出来ると…
その店のトイレはことさら広かった。ジョン・レノンがピアノの前に座った特大のポスターなどが壁に乱雑に貼られ、数年前に送ったハイファイのクリスマス・カードもはがされずに残っている。 レコード屋のトイレには、様々なものが置いてあるものだ。通販用の…
The Cool School 79 ショー嫌い 今や世界で一番にぎやかなレコード・ショーではないかと言われる 大きな街のショーに行ってきた。 普通のレコード・ショーは だいたい午前中でおおかたの勝負は決してしまうものなのに、 3日がかりで行われるこのショーは 最…
いつのまにか秋葉原、その周辺のカルチャーに詳しいと思われている。非常に由々しき問題である。 パソコンの大先生でもなくて、アニメ・漫画も"にわか"なのに。どうしてこうなった…。 日曜日、大学の頃の友人が、調べものに付き合ってくれというので秋葉原に…
The Cool School 78 おやじのファンキーな相づち レコード屋に入って 中で流れているのが音楽とは限らない。 東海岸のしょうしゃな街にあるその店のおやじは いつも決まってラジオを流している。 それもFMのオールディーズ・チャンネルとかじゃなくて、 AM。…
レコードはシングル盤サイズの長さの音を収録することから始まった。3分強の音の時間を、封じ込めるメディアだった。19世紀も終わりの頃のことだ。 それか50年余、片面で20分強の時間を収録する30cm大のLPレコードと民生機が一般的に販売されるようになるの…
The Cool School 77 模様替え 模様替えをしたというその店に入ったとき、 すぐには何が変わったのかわからなかった。 前に来たときと 同じようにレコードは並んでいる。 しかし、 何かが違う。 まずはこの店の売りである 豊富な1ドル・レコード・コーナーを…
ピーター、ポール&マリーの一員、マリー・トラバースが亡くなって一ヶ月余が過ぎた。この秋に予定されていたツアーはどうなったのだろうと思ってオフィシャル・サイトを見てみたら、キャンセルされたものもあるが、なんとピーターとポールの二人で予定され…
「女性ヴォーカルの写真が結構更新できました」と10月19日付けのブログで藤瀬クンが書いている。 ジャケット写真は、ハイファイの場合、すべて手作業で撮影していて、これがまた結構に面倒な仕事だ。上手く撮れたと思っていたらそうでもなかったり、 撮った…
The Cool School 76 一年に一枚のポルカ 今回は謝罪から始めなくてはならない。 ハイファイのお客様で 友人のバースデー・プレゼントにするために 一年に一枚だけ ポルカのレコードをお買い求めに見える方がいらっしゃる。 先日、 今年もお願いしますとお見…
確か先週の週刊文春だったと思うけれど、ブルボン小林さんの漫画レビューで、「TVゲーム」にまつわる漫画が2冊紹介されていた。 1冊はゲームの歴史を追ったもので(タイトル/作者とも失念)、もう1冊はヤンマガで連載していた「でろでろ」で知っていた押…
The Cool School 75 For You All Mad Record Dealers ハイファイに久々に見えたお客さんに 「松永さんの寝グセを見に来ました」と 言われてしまった。 げげ。 身だしなみには気をつけているつもりなのだが、 どうもそこまで気をつけきれていない。 これはひ…
関わりが深かったとあるシンガー・ソングライター、エッセイストの雑誌原稿をまとめる単行本のタイトルに「ドント・ウォーリー・ガールズ」と提案をして、採用されたことがあった。 雑誌に投稿された少女たちの相談事や悩み事に、誠実に答えたり丁寧に助言を…
The Cool School 74 袋についての考察 結婚式のスピーチなどで 年配の方から「人生には3つの大事な袋があって……」と ご高説をたまわることがある。 ええと、 あれは何だったっけ。 給料袋、 堪忍袋、 そして お袋! ちなみに レコード好きがたどる道は 給料…
最近になって、急にオヤジと接する機会が多くなって、いろいろとおもしろいことに気づいた。 もとよりオヤジに似ていると周囲から言われる方だった。それをうとましく感じて、強く否定するのが常だったのが、いやはや、こりゃ似ているぞ、まいったな、と思い…
今になって振り返ると、かつて日本コロムビアにディレクターとして在籍していた間に制作したアルバムのなかで、この作品が最もボク自身の色合いが出たもののように思う。 と書き出したのも、自分がかかわった作品ということで、どこか恥ずかしい気持ちが捨て…
The Cool School 73 のろのろ地獄 その2 思いがけないシングル盤が眠っているに違いないと 知り合いに教わったレコード屋にやって来たものの、 どうも店主らしき男は 想像以上にのろまらしい。 「ウェール。 で、お探しの曲はグレン・キャンベルの何だったっ…
軽いお知らせを。 ご存知のように、新しくウェブサイトがリニューアルした際にジャケ写が大きくなったのですが、その際に、以前の画像データがそのまま拡大されたため、引き延ばされてしまい、New Arrivalのアイテム以外は結構画像がボヤけてしまっているも…
The Cool School 72 のろのろ地獄 その1 東海岸の北の街に 変わったシングル盤専門店があるというので スケジュールをやりくりして行ってみた。 聞くところによると その店、 いい意味で変わっているのではない。 しかし、 思いがけない買物を出来る可能性が…
クラシック風にポピュラー・スタンダードを演奏する企画作品。 アルバム2曲目に収録されている「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」では、元歌通りにテーマを弾いた後に、おもしろい展開が用意されている。フレーズが持っている細かな譜割りが省略されたり、…
ボブ・ブロッズマンについて、とあるレコード・ショップで聞いた話を。 その店の店舗部分は、四つ角にあるビルの一階部分に用意されている。店の奥にあるトイレを借りた際に、ちらっと店舗のバックスペース部分を覗き込んでみたら、ここに大量のSPがストック…
The Cool School 71 古本とレコード 古本とレコード。 正しくは古本と古レコードだが、 レコードは今や存在自体が古いものだから わざわざ“古”は付けなくてもいいのかもしれない。 アメリカのレコード屋で 「近所にぼくらが行った方が良さそうな店知らない?…
州と州をまたがりながら走る高速道路のことを、インター・ステイト・ハイウェイという。ミステリーなどで、州間道路などと日本語に約されることもある。州間なんていかにも無理な訳語で、ちょっとピンと来ない。 このインター・ステイト・ハイウェイの名前は…
The Cool School 70 レコードの切れ目は縁の切れ目 街で一番大きなレコード屋が 少し離れたところに移転したと聞き、 大江田さんと駆けつけた。 引っ越した場所は 前よりもずっと治安が良さそうだったが、 前の店の地下に山ほど置かれていたレコードは ぐっ…
The Cool School 69 激しい雨が その2 激しい雨の中、 ぼくたちはディーラーに教わったレコード屋にたどり着いたのだが、 店内は雑然としていて とても名店の雰囲気はない。 携帯電話を片手に大声でまくしたてるウィル・フェレル似の男が いやな感じだなと思…
昨年の三月に、当ブログにてトイレでの排泄に際しての音をかき消す方法を考えたけれども、 いつのまにか、こんなアイテム出ていて、最近バカ売れらしい。 エコオトメ(315円)(エポック社) なんでもボタンを押すだけで「ジャーーーッ!」と水を流す音が流…
ハワイの一大観光地ホノルルに行って、ハワイアンを聞こうと思っても、実はそうしたスポットは余り多くない。このところエコロジカルなトレンドも含めて、トラディショナルなハワイアンやスラッキー・ギターの演奏に注目が集まるようになったとはいえ、その…
The Cool School 68 激しい雨が その1 東海岸のディーラーが 一念発起して店を開けた。 開店祝いというわけではないけれど いいものを持っている男なので しこたまレコードを掘り出していたら、 ひょんなことを訊いてきた。 「ところで、●●●●の街には行った…