2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Franck Pourcel Et Son Grand Orchestre / Amour, Danse et Violons

フランク・プウルセルには、「Amour, Danse et Violons」と題されたシリーズ作品が50作以上ある。50年代から80年代まで、一つのシリーズ名のもとに作品を作り続けた。これはすごい。他に同様の例があるのだろうか。 それぞれに時代のヒット曲を採り上げたり…

Rod McKuen ロッド・マッケン / Cycles

ちょっと前のアメリカ買付中、 車の中での会話。 相手は当店店主の大江田さん。 松:昔の日本の曲で 女のひとがかわいい声で ギターを弾いて、とか何とか歌うしずかな曲がありましたよね。 大:「真夜中のギター」だね。 歌っていたのは千賀かほる。 松:あ…

Terry Gilkyson And The Easy Riders / Rollin’

私事を失礼します。 このほどアルバムを作りました。詳しいことは、こちらのホームページからどうぞ。 MySpaceで音源のサンプルをお聞きいただくこともできます。 プロフィールなどご覧頂けばすぐ解るように、かつてのぼくはフォーク大好き少年だった訳です…

Steven Farmer And Michael Myers / Homegrown

買い付けで、アメリカの各地に行った。これまでに全米50州の半分以上には、足を踏み入れていると思う。一度は尋ねてみたい土地へ、買い付けと言い訳して行ってみたこともある。内心では、もう二度とこの街には来ないだろうなあと思うものの、不思議とそうし…

Norma Tanega ノーマ・タネガ / Walkin’ My Cat Named Dog

ニューヨークの黒人女性シンガーソングライター、 ノーマ・タネガが生涯に唯一発表したアルバム。 歌声に 吐く息の白さと それでも少し暖かくなってきた季節の かすかなぬくもりを感じるこのアルバム、 季節は今ごろを想定していたんじゃないかと 聴くたびに…

Link Wray リンク・レイ / Good Rockin’ Tonight

2005年に76歳で亡くなった轟音ギター大将、 リンク・レイ。 70年代の一時期、 スワンプ的なシンガー・ソングライターへ 方向転換を図った時期もあったが、 長くは続かず、 結局、亡くなるまでの30年近い後半生、 相変わらずの轟音ギターを鳴らし続けた。 イ…

Don Nix ドン・ニックス / Hobos, Heros And Street Corner Clowns

松永さんがいうには、2月22日は「ネコの日」だという。 ニャン・ニャン・ニャン(2・2・2)。トラ・トラ・トラ、みたい。 先日、店頭にお見えになったWさんと松永さんのネコを飼う者同士のネコ談義にて、「ツンツンツンツン…、デレ(めちゃ甘め)」的ネコ…

MFQ / Moonlight Serenade

MFQのライヴ前のリハーサル風景を見ることができたのは、幸運中の幸運だった。 その様子は、いちどこのブログでも書いたことがある。 いつもいつもメンバーが集まって活動を続けている彼らではないので、随所におさらいが織り込まれる。その光景が楽しかった…

O.S.T. Percy Faith パーシー・フェイス / The Oscar

今週末、2月22日は アカデミー賞の授賞式。 というわけで 時事ネタにかこつけて 今日はこのサントラを店頭出し。 映画音楽なので シーンにあわせるという縛りがあるとは言え、 作曲家パーシー・フェイスの 素晴らしいオリジナル曲が楽しめるし、 ハリウッド…

Barbra Streisand バーブラ・ストライザンド / Butterfly

バーブラ・ストライザンドが デヴィッド・ボウイの「ライフ・オン・マーズ」を 歌っているということを知ったときは驚いた。 同時代のポップス、ロックを採り上げた と言うには あまりに過激な選曲! そして、 そのヴァージョンは素晴らしい。 ボウイは他人…

Franck Pourcel フランク・プウルセル / Cole Porter Story

長らく選曲の仕事を続けていたTBSラジオ日曜お昼の音楽番組「バックグラウンドミュージック」が、この春の改変期をもって終了することになった。 番組ではイージー・リスニング・オーケストラの演奏で、内外の美しいメロディを聴く事を旨として来た。 選曲の…

The Beach Boys ビーチ・ボーイズ / Today

昨日から ハイラマズのジャパン・ツアーが始まっている。 東京公演は 木・金・土の日程で、 木曜日はハイラマズ名義ではなく リーダーのショーン・オヘイガンによるソロ・アクトと ギタリストのピート・エイヴスのソロがそれぞれ予定されている。 最終日の土…

Edward Bear エドワード・ベアー / Edward Bear

「熊出没注意!」 昔はよく車のリアウィンドウに貼ってあったステッカー、 最近あまり見ないような気がする。 最近は温暖化の影響で 実際に熊が民家に出没して 結構物騒なニュースになっているが、 あのステッカーはそういうリアルな警告ではなく ジョークな…

Azteca アズテカ / Pyramid Of The Moon

バレンタイン・ディの朝。 夢現の境でうっすらと目をあけるとともうそこは霧の中。昨晩からつけっぱなしのテレビでは、バレンタインらしくチョコレート・フォンデュを紹介していた。いいなぁ〜、おいしそうだなぁ〜・・・。 ・・・ちょっと! ええ、ちょっと…

Blossom Dearie / Needle Point Magic : Volume 5

「Two Sleepy People」。おもしろいタイトルの歌だなと思っていた。 眠たげなふたり。 ふたりはどういう関係のなのかなと思い、気になる。どうして眠たいんだろう? 歌詞を読んでみる。 朝の日が差して来るまで居心地のいい椅子に座って、くつろぐ若い夫婦が…

Lotte Lenya ロッテ・レーニャ / The Seven Deadly Sins

実は昨日 アメリカから帰国した。 仕事半分 私用半分だったのだが、 ちょっとレコードも買ってきたので、 新入荷をお楽しみにお待ちください。 帰りの機内で見たのは 何故か「007」シリーズの 「ロシアより愛をこめて」。 故・荻昌弘さんが解説を務めていら…

Mike Wilson マイク・ウィルソン /

レコーディングをした場所として、Bob's Place と書かれている。彼の名前はMikeなので、たぶん友人の家のことなのだろう。 アメリカのフツーの一戸建て住宅の場合には、当たり前のよう地下室が備えられていて、これまで覗いた限りでは、洗濯物を洗って干す場…

Johnny Guarnieri ジョニー・ガルニエリ / Superstride

ストライド・ピアノと堂々と名乗っているレコードを、初めて聴いた。 ストライド・ギターとは、右手でメロディをとりながら、左手がコードのルート音と5度の音を交互に弾く、20世紀初頭のラグタイムなどに見られたピアノ奏法とは聞いていた。 流れて来た音…

Les McCann Ltd. レス・マッキャン / But Not Really

前にも似たようなことを どこかで書いたことがあるかもしれない。 ぼくの手は無駄に大きく、 とりわけ指が長い。 ときどきではあるが、 「ピアノとか弾かれるんですか?」と 訊かれることがある。 これがまったく弾けないのです。 ピアニスト志望なのに指の…

Joe Harnell ジョー・ハーネル / The Rhythm And The Fire

ジョー・ハーネルは、「フライ・ミー・トー・ザ・ムーン」をボサノバにした人、だ。 この曲、もともとは女性シンガー、フェリシア・サンダースが出演していたクラブ「ブルー・エンジェル」の司会者、バート・ハワードが1954年に書いて、彼女が始唱した作品。…

Carpenters カーペンターズ / Close To You

オンナの描いた漫画なんて! 昔からずっとそうだった(注・高橋留美子先生以外)。とりわけ岡崎京子フリークには難儀な思いもした。松永さんはここ最近、オトメな漫画を買っては読んで新しく拓けた世界を満喫しているようで。 漫画好きの友人からなんとなし…

Neil Sedaka ニール・セダカ / Sedaka’s Back

他愛も無いポップスというレトリックがあって。毒にも薬にもならないティーン・ネイジャー向きのポップスという意味に使われる。 そうしたタイプの音楽の量産工場だったブリルビルディングを経験したうえで、シンガー・ソングライターの時代にになっても創作…

Terry Adams テリー・アダムス / Holy Tweet

帰省から帰ってきたら テリー・アダムスの新作「ホリー・トゥイート」が 手元に届いていた。 ごめんねテリー、 今はそんな気分じゃない。 帰省中に獣医さんに預かってもらっていた 重病の猫が亡くなったのだ。 テリーの前作「ラヴ・レター・トゥ・アンドロメ…

Scott Brown And Tempests / TENSPEED

訳あって、40年近くも昔にラジカセやオープン・リール・テープに録音してあった自分たちバンドの音源を聞いている。 どこの世界にもプロという方はいるもので、そんなに昔のテープを持ち込んでも、見事な技を持ってデジタルに起こしてくれた。これをiPodに入…

Lettermen レターメン / Spring!

コロムビア・レディメイドのホームページで、主宰する小西康陽さんがレターメンの「ソフトロック・コレクション」と題されたCDを紹介されつつ、次のように述べておられた。 「この編集盤はややソフトロックの愛好家に阿った選曲が残念。『ジョージー・ガール…

Todd Rundgren トッド・ラングレン / Faithful

トッド・ラングレンは 夢の中で作曲をすると インタビューで答えているのを読んだことがある。 それはどうかな? 同じインタビューで メロディから曲作りはしない、 コードを先に思いついて曲のかたちにして あとでメロディを当てはめるとも 答えていた。 こ…

The Idaho Falls アイダホ・フォールズ / The Idaho Falls

先週末に配信したハイファイのメールマガジンで ちょっと新しいことをやってみた。 それは 2000年代に出て来た 新しいアーティストたちの 見過ごされたアナログ・レコードの入荷を まとめて案内するコーナーだ。 ハイファイが一般のレコード・ファンに紹介さ…

Christian Seguret クリスチャン・セグェ / Old Fashioned Love

「今度会うときは、上から目線で話しますよw」 "イケメン"、世にはばかる。 "いじめっこ"、は世にはばからない。 何より最初に万能感を壊してくれるのが、美醜の問題だろう。努力しても、勝てっこない。そんなイケメンと久しぶりに出くわしてしまった。 イジ…