2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
エドムンド・ロスのヴォーカルがおもしろい。気があるんだか無いんだか、鼻歌気分でお気楽に歌う。にこやかな表情をしながら歌入れに臨んでいそうな、楽観的な空気が流れてくる。どこまで真剣に歌おうと思っているのか、よくわからない。それでいて、切れ味…
The Cool School 193 共生関係 にぎやかな街の中心部からは すこし離れているが そのビルには昔 何軒かレコード屋があった。 1階には チェーン店ながら安いLPをたくさん置いている なかなか捨て置けない店が。 3階には この界隈で数十年ビジネスをつづけてい…
ここ数日の陽射しの強い午後とは違って、今日は雨。それも強い風を伴う横なぐりの雨が降っている。ハイファイの目前、明治通りのケヤキの木が、大きく上下に枝を動かしている。 雨の日にはもしやビリー・ホリデイが似合うかもしれないとアルバムを聴き始めた…
午前中のテレビ・バラエティをぼんやり眺めながら、ゲスト出演していた神田瀧夢の話を聞いていた。過酷なアメリカのエンターテインメント業界で生き抜き、彼は日本人として初めてアメリカのテレビでゴールデンタイムに自分の番組を持ったのだという。 スタン…
The Cool School 192 Black Coffee In Bed In Bed タフな移動が多い買付の場合 モーテルを早く出るために ウェイクアップ・コールは欠かせない。 「222号室ですけど 明日朝5時半にモーニングコールをください」 そして翌朝 電話のベルが高らかに鳴る。 もっ…
The Cool School 191 上に潜る いつもと比べても暑い夏なのだと言う。 それでもアメリカの夏には やっかいな湿気がないはずなのだが 今年に限って言えばそれも違った。 じとっとまとわりつく湿気。 今や日本だけじゃなく アメリカまでがアジア化しはじめたの…
昨日幕張のワンダーフェスティバルに行きまして、その後ハイファイ勤務、で、家に帰ってニコニコ動画の朝まで生特番見ながらバタンキュー。 また朝ブログです。 言い訳だけはしようと思っております。 それにしても幕張メッセ、行くたびに足がガタガタになり…
「この素晴らしき世界 / What A Wonderfull World」について、こちらに書いたことがある。その際は、作者がボブ・シールだと知って驚いたということを書いたのだが、改めて今になって気づいたことがあった。追記をしたい。 「この素晴らしき世界 」をポップ…
The Cool School 190 時差ぼけとわたし その4 東海岸のとあるレコード屋で 猛烈な時差ぼけにおそわれ ぼくと大江田さんは レコードを前にしながら気力も体力もうばわれ へたへたと座り込んでいた。 そのとき 遠くから声が近づいてきた。 「おーい!」 やがて…
BS-TBSで放送されている「吉田類の酒場放浪記」が好きだ。 「仏教美術に傾倒し、シュール・アートの画家として活動、パリを起点に渡欧を繰り返す。後にイラストレーターに転身し、90年代からは酒場や旅をテーマに執筆を始める。俳句愛好会を主宰。酒場と酒場…
The Cool School 189 時差ぼけとわたし その3 堪え難い時差ぼけに陥ると どうしても買付の作業が中断する。 限られた時間でやっていることだから 出来る限りタイムロスは避けたいのだが それ(時差ぼけ)は 必ずやって来る。 どんな位の人間にも平等に。 つ…
このほどの「ウェルナー・ミューラーの素晴らしき世界」は4枚組のCD。そのひとつがラテン編だ。 ラテン編の冒頭を飾るのは「ペピート」。アメリカの作家コンビが書いた作品が、まず中南米でヒット、それがきっかけになって主としてヨーロッパのアーチストに…
The Cool School 188 時差ぼけとわたし その2 時差ぼけのつづきを書く。 夕方になるともうれつに眠くなるということは その反対は 夜中に目が覚めて眠れないということ。 むくっと目が覚めて 外はまだ真っ暗。 時計は夜の1時半なんてことはザラにある。 お酒…
大方書き上げた後で、読み直してみてビックリしました。 毎回微妙な拙文ですが、今回のはキツかったです。 「国で支援するか、民間で寄付を募るかで完璧な翻訳ソフトを作り上げてみてはどうか。「ことえり」も翻訳サイトも酷い」という話でした。 書いた後、…
お客様からラズウェル細木の漫画シリーズ、"酒のほそ道"を薦められた。たぶん好きだろうと仰る。 全巻を買うと十数冊になるということだったので、とりあえず三巻までにしてみた。 読み始めて、早速、なるほどと思った。 主人公の岩間宗達が、つぶやくこんな…
The Cool School 187 時差ぼけとわたし その1 買付における重要なトピックである 時差ぼけの話。 これまでもこのThe Cool Schoolのなかでも 何度か出て来るエピソードなのだが 時差ぼけそのものに どのように対処しているかをちゃんと書いていなかった。 海…
「天使のセレナーデ」を最初に聴いたのは、ポール・モーリアの演奏だった。 あの耳に残っていたメロディが、実はウクレレで演奏されたものをオリジナルとしていることと知った時には、軽いショックを受けた。 そう、このオータサンの演奏がオリジナルなのだ…
先日、お送りしたメルマガに、レコード探しにはケモノ道を歩くようなところがあるのかもしれないと記した。 メルマガをお読みになっていない方のために引用させていただくと、こんな具合。 そういえばレコード探しにも、それとはないケモノ道があります。口…
The Cool School 186 試聴癖 アメリカのレコード屋さんに買付に行くときに いつもポータブル・プレーヤーを持っていくわけだが、 なかにはありがたいことに お店にちゃんと試聴機を据え付けてある店もある。 よく書いてある注意は どこも似たようなもので 「…
The Cool School 185 毎日がレコード・ストア・デイ つい先日は アメリカの独立記念日(7月4日)だった。 もし買付の移動で その前後に空港に行かなくちゃならなくなったら大変だ。 国民の祝日を利用した里帰りや行楽客で 空港がごったがえしているからだ。 …
結局最後まで観てしまったワールドカップ。 先週「体がもたない」と言いながらも、「今日で最後じゃないか」と一踏ん張り。 いつも顔色の悪いイニエスタ選手が素晴らしい決勝ゴール。 こっちのほうも盛り上がってるようです。 W杯特集の番組では毎度イケメン…
「ウェルナー・ミュラーの素晴らしき世界」が世に出て、二週間ほど経った。 ハイファイの通信販売でもお買い上げを頂いた。お楽しみ頂いているだろうかと心配になる。当方の不勉強で至らぬ記述があったらどうしようと、これまた心配だ。 首をすくめながらそ…
The Cool School 184 夜中の合戦 朝からたくさんの店を回り 思いがけずいろんな収穫があり 買った枚数もたくさん、 へとへとになってモーテルにたどり着く。 疲れているし 夜も遅いから 今日はもうビールと冷凍食品で済ませてしまおうと ぼくも大江田さんも…
この6月にNHK BSハイビジョンで放送された谷川俊太郎さん出演の「NHK100年インタビュー」を、つい最近になって見た。家の誰かがビデオレコーダーのHDに録画していた。 谷川さんの詩に、「木は、木と名付けた瞬間に、木では無くなってしまう」といった趣旨を…
このアルバムに収録の「島の歌」を聞いていて、ふと面白いと感じたのは、バックのリズムが、シャッフルのロカ・バラードになっていたからだ。男女コーラスが、メロディを軽くフェイクしながらスイングして歌う。3連譜を奏でるのは、鍵盤楽器だろうか。 この…
The Cool School 183 夢の家 半年ほど前に こんな話を書いた。 そのときに登場したディーラー夫婦が 念願叶ってお店を開けたという報せが届いた。 早速かけつけてみると それはお店というより一軒家をふたつ棟続きにしたような建物で 道路に面した方の家を店…
The Cool School 182 セマイエスト・ショップ・イン・ザ・ワールド 「この街に来たのなら あそこの店は行った方がいいよ。 穴場だからさあ」 そう別の店の店員に言われ 何よりの地元情報だと喜んで ぼくたちはその穴場によろこびいさんでかけつけた。 広い道…
応援していたチリがブラジルに惨敗しました。 W杯がはじまって以来、ほぼ毎試合朝方まで起きて観ているのですが、流石に体がもちません。 思いもよらない所に汗疹ができてしまいました…。 「HDD録画できるテレビが欲しい!」と思ったのですが、もう準決勝で…
昨日のGoneの話を読んでいて思い出したこと。ぼくの「Gone」は、飛行機だ。 アメリカ国内で飛行機を乗り継いでハワイに向かおうとしていた日のこと。経由地までに朝の便が、大雪で飛べなかった。やっとのこと、昼過ぎに離陸して最初の目的の空港にたどり着こ…
The Cool School 181 ゴーン・ゴーン・ゴーン ちょっと前に とあるアメリカのレコード店が 店を閉めるのでお店の在庫いっさいがっさいを ネット・オークションにまとめて出品するというニュースがあった。 ご覧になった方もあるかもしれない。 LP、EP、SPそ…