Johnny Tillotson ジョニー・ティロットソン / The Tillotson Touch
レコメシ番外編
買付け中のキッチン付きモーテルで、松永クンが作ってくれる料理のうちで最も馴染み深いのは電子レンジでチンしたマッシュルームだ。
これについては、「ぼくのマッシュルームちゃん」と題して、雑誌「うたとことば。」第7号に書いた。
マッシュルームに次いで馴染み深いのは、アスパラガスだ。
軽くゆでたアスパラガスを、熱い熱いと言いながら手に取り、アタマの所をマヨネーズに付けながら食べる。
マヨネーズにちょっとお醤油をたらしても、美味しい。
芽キャベツというのも、作ってもらったことがある。
スープに入れたりシチューに入れたりして食べると、あの青臭さがたまらなく美味しい芽キャベツを、単に茹でて食べるのも、また美味かった。こちらは、少し塩をふって食べるのがいい。
ビールに最適だ。
アメリカのスーパーで買っては食べる、これを繰り返した後のボクの実感は、アメリカの野菜の味には力があるというものだった。
アスパラガスも芽キャベツも、松永クンが得意としている野菜ではない。むしろ嫌いだと公言している野菜だったはずなのだが、アスパラガスのある部分だけは食べられると聞いたこともある。アタマだったか、茎の固いところだったか。
ちなみに「ぼくのマッシュルームちゃん」は、ジョニー・シンバルの「ぼくのマシュマロちゃん」をパロって付けたタイトルだ。
日本では「ミスター・ベースマン」のヒットで愛されるアイドル・シンガー。
残念ながらハイファイには在庫がない。
ならばと、同じジョニーのジョニー・ティロットソン。こちらの方が、味がマイルドだ。
「涙くんさよなら」を歌っていたはずの彼が、大人の階段を上りかけていた時期に発表したアルバムから「あなたはしっかり私のもの」。
どことなく幼い感じが残っていて、なんだか湯気がほかほかと立っているような感じが、可愛い。(大江田信)