2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Michael Gately マイケル・ゲイトリー / Still ’Round

ここだけの話だが、 大江田さんは意外とヒゲが濃い。 ほほ毛というのかな。 アゴや口の周りだけじゃなく ほっぺにもうっそうとヒゲが茂るタイプなのだ。 いつだったか 買付中に 「よおし! オレもヒゲを伸ばすぞ!」と宣言して その日から二週間ほど 帰国す…

Stephen Sinclair / Sad And Lonely Saturday Night

毎年、この時期になると関西方面に出かける。 考えてみれば40年近く前には数年間、そしまたここ数年にわたって、大阪で開かれる春一番というライヴ・フェスティヴァルの出演に出向いている。日曜音楽家の僕にとっては、年に一度の栄えある舞台だ。武満徹さん…

Martin Denny And Si Zentner / Exotica Suite

ジャケットの右側に貼付けてあるのは ホンモノの麻袋の生地。 珈琲豆なんかを入れる袋に使われるものだと思う。 荷物を運ぶのに使うくらいだから それほど高価な生地ではないのだろうが ジャケに貼付けて実際に販売するというアイデアは それなり以上の手間…

Quilapayun キラパジュン / El Pueblo Unido

ハイファイの出勤前に、沢田としき回顧展を見るために、南青山の画廊に立ち寄った。朝の太陽の日射しが降り注ぐスペース、白を基調とした室内には、額装された絵やイラストが飾られ、そして映画のパンフレットや雑誌の表紙などに書いた作品は、スクラップさ…

アル・クーパー Al Kooper / Easy Does It

大学生のころ バイト先(ディ●クユ●オン)で先輩から熱心に薦められて アル・クーパーの「Naked Songs」を聴いた。 レコードを店から借りて(当時は一日3枚まで許された) 家に帰ってカセットテープにダビングした。 ところが どうしても良さがわからない。 …

Baby Ray ベイビー・レイ / Where Soul Lives

人の部屋を見るのが好きで、雑誌やネットで、著名な方から一般の方まで様々な方の部屋を拝見して参りましたが、 自分の部屋に決定的に足りない緑色のとあるものがありまして。 いや、観葉植物って置いておかないといけないんでしょうか…。 確かに「部屋にあ…

黒船レディと銀星楽団 / 絵のない絵本

先日、 若いお客さんがお店に見えて 「黒船レディのCDで、横顔の写ってるやつ ここで買えると聞いたんですけど」 と質問を受けた。 大変申し訳ありません。 そのせつは切らしておりました。 黒船レディと銀星楽団のCDは全部で3枚あり、 そのどれもハイファイ…

The Dave Brubeck Quartet / Jazz Impressions Of Japan

今日の東京は雨が降ったりやんだり。 それも 急に風がぶわっと吹いて雨がざあざあと来たり、 晴れ間がのぞいているのに 雨が降っていたり、 変な天気だった。 そんななか、 雨のすきまを縫うように お気に入りのタイめし屋「ティーヌン」に行ってきた。 「テ…

V.A. / Die Schwimmende Schlagerparade

ドイツのポップスというと、どうも眉をしかめる方が多い。ドイツ語の響きとポップスとが馴染まないとする声もあります。 しかしドイツ語で歌うフランス・ギャルの歌声のかわいらしさを思い出すまでもなく(プロデュース、アレンジ、バック・サウンドの音楽監…

James Last ジェームス・ラスト / Games That Lovers Play

このところアルフレッド・ハウゼのタンゴを、ずうっと聞いている。 なんだか同じような文面を書いたなと思い出して、振り返ってみたらこの日の冒頭とよく似ていた。 ということはもうひと月以上、タンゴを聞いていることになる。 この間の発見は数多くあるが…

Larry Elgart And His Orchestra ラリー・エルガート / The City

そろそろゴールデン・ウィークが近い。 知り合いが 連休をフルに利用して アメリカに行ってくるのだと聞いた。 どこに行くのと訊くと 昔ぼくたちがよく買付に行っていた街だった。 残念ながら めぼしいレコード屋さんが閉店してしまい、 今はその街を訪れる…

Robin’s Egg Blue ロビンズ・エッグ・ブルー / Songbird

ハイファイのひそかなロングセラーになっている Teruko Kawate、 のんべーず、 たちなみえみといったCDを発売している 富山県高岡市のレーベル、雑楽工房から ご推薦いただいたCD。 ニューヨークで活動する 日本人4人組で、 どうやら雑楽工房に縁のあるメン…

Rene And Rene レネ&レネ / Lo Mucho Que Te Quiero

クジラにも流行歌があるらしい。 去年の歌じゃモテないのか、クジラの歌にも流行があることが判明(Gigazine) …去年の歌じゃモテないなんて! 流行に敏感なお洒落クジラ大勝利ということでしょうか。 去年の流行歌すらなんとなくしか知らない自分としては、…

Astrud Gilberto / The Astrud Gilberto Album

ずいぶん前の話だが ブラジルから日本にやって来て もう長く東京で暮らしているかたと話をする機会があり、 ふとした流れで アストラッド・ジルベルトに話が及んだことがあった。 驚いたのは それまでいろんな話題にニコニコと答えてくれていたそのひとが 急…

Noggins ノギンス / Crab Tunes

ひと昔前というほどでもないが、 ジャム・バンドとかフリー・インプロみたいな志向のバンドが 結構流行った時期があった。 そのころに そうしたスタイルの元祖みたいな感じで グレートフル・デッドとかオールマン・ブラザーズが採り上げられていて 「へえ、…

Homer And Jethro/Playing It Straight

"昨日の続き"的なレコード。 ナッシュヴィルを拠点に漫談プラス音楽というお笑い演芸を、長きにわたって続けてきた二人組だ。グランドオール・オープリーの幕間でちょっとしたコントを演じてきた。日本で言えば、クレイジーキャッツというか、あきれたぼうい…

The Nashville All-Stars / After The Riot At Newport

このレコードにライナーを寄稿しているのは、ジョージ・ウェイン。ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルを創設し運営した人物であり、著名なジャズ評論家である。「ジャズの歴史で最も重要な演奏家ではない人物」と言われることもあるという。 アルバムの…

Dusty Springfield / Mama’s Little Girl

「わたしはママの小さな娘なんかじゃないの」 いかにも英語の表現らしい言い回し。 もっとくだけた訳にするなら 「子ども扱いしないで」ってことだろう。 女性の歳について書くのは失礼と知りつつ あえて書くが この73年、ダスティはすでに34歳の女盛りで こ…

串田アキラ / Sailor’s Market

昨日、鍵盤プレイヤーのTuckerさんがお越しになり、 「その服の柄、すごいですねw」 との、お言葉を頂戴しました。 「あ、これは少し前までやっていた「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」っていうGAINAX制作のアニメの"チャック"ってキャラクター…

Keely Smith キーリー・スミス / That Old Black Magic

三行半(みくだりはん)とは 古い言葉で 夫が妻に渡す離縁状を 三行と半分で書いたことに由来があると言われている。 キーリー・スミスは 40年代から50年代にかけて ジャイヴ王ルイ・プリマの 事実上の妻として公私にわたるパートナーを務めてきた。 それが …

Percy Faith パーシー・フェイス / House Of Flowers

こないだの水曜日、 用事があって 日帰りで京都に行った。 高瀬川沿いの桜が 満開一歩手前の見事さで 自粛ムードでうまく気乗りがしない東京で見るよりも ずっと素直にその美しさに見とれることができた。 京都から二、三日遅れで 東京にも満開がやって来た…

Walter Scharf And His Orchestra / Passion!

先日、レス・バクスターの「ポルトガルの四月」を聴いた。そこはかとなく太陽の日射しの恵みが感じられるサウンドを楽しんだ。冒頭のギターの音からは、ポルトガル・ギター風の響きが感じられる。50年代当時のイージー・リスニングのマナーで作られている作…

Franck Pourcel et Son Grand Orchestre / New Sound Tangos

仕事の用向きもあって、このところ家ではタンゴばかりを聴いている。 通勤途中もタンゴ。ハイファイで仕事を終えた帰り道も、タンゴ。 タンゴは1880年頃にアルゼンチンの首府、ブエノスアイレスの貧しい一画で生まれた。アルゼンチン国内でカタチが整えられ…

Ray Kinney And His Hawaiians / Sweet Hawaiian Moonlight

筋金入りのハワイアン・ファンのお客様が、店頭に見えた。 いつもいろいろとお教えを請う。さまざまなニュアンスが込められた話を伺うことが出来る。どんな本に書いてあることよりも、後々になっても覚えている。 ちょうど店頭に出す準備をしていたレイ・キ…

Audy Kimura アウディ・キムラ / In L.A.

NHKテレビの番組「俳句王国」の4月4日放送分を見た。 俳句のテレビ番組を見ることすら初めてなので、いろいろ新鮮なことだらけだったのだが、なかでも主宰の金子兜太さんのコメントが面白くて、大笑いした。 金子さんの俳句の選評が面白い。「だいたい素人が…

Spiral Starecase / More Today Than Yesterday

毎日通勤のために電車に乗っていると 気がつくことがある。 車内吊り広告 減ったなあ。 震災以降 時節柄という言葉が幅を利かすが そういう意味での自粛なのだろうか。 はて? こないだまであそこには 何の広告が貼ってあったっけ? そこに普通にあったはず…

Jack Costanza (Jack Costanzo) / Mr. Bongo

3月25日と4月1日、2週に渡って「タモリ倶楽部(フジテレビ)」にて「空耳アワード2011」が放送されました。 洋楽を好きなら皆ご存じ「空耳アワー」の年間優秀作品が発表されておりました。 年に十数回作品が採用された空耳の猛者のインタビューもあっ…

The Jim Kweskin Jug Band/ Garden Of Joy

Twitterでも告知しましたが、 4月9日の土曜日、 DJをします。 いつもお世話になっている 恵比寿のカフェtenementでのイベント「GARDEN」です。 本当は月例で毎週第一土曜日のはずなのですが 今回は事情により第二週の開催。 しかも 3ヶ月ぶりの開催となりま…

Bert Kaempfert And His Orchestra / That Latin Feeling

ちょっと関心を持って調べてみたら、ドイツではラジオ放送局がオーケストラを擁するケースがとても多いことがわかった。 クラシックのオーケストラのほか、ポピュラーの楽曲を演奏するダンスバンドも擁している。そうして運営されたのが、ベルリンの放送局の…

Redbone レッドボーン / Come And Get Your Love

4月1日はエイプリル・フールで ウソつきが大手を振って歩ける日と相場が決まっているのだが 今年に限っては そうもいかない世の中になっている。 自粛とか不謹慎とかいう風潮もあるけれど、 一番でかいのは 何がウソで何がホントなのか だれもがちょっとした…