Robin’s Egg Blue ロビンズ・エッグ・ブルー / Songbird

Hi-Fi-Record2011-04-19

ハイファイのひそかなロングセラーになっている
Teruko Kawate、
のんべーず、
たちなみえみといったCDを発売している
富山県高岡市のレーベル、雑楽工房から
ご推薦いただいたCD。


ニューヨークで活動する
日本人4人組で、
どうやら雑楽工房に縁のあるメンバーがいるのだという。


英語圏の観客に鍛えられているだけあって
クオリティの高いサウンド
きちんとした英語の発音だが、
からっとしすぎてはいない。
そこを
日本人らしい温もりと
ぼくは受け止めたが
みなさんの感じ方はどうなんだろうか。


グループ名の
ロビンズ・エッグ・ブルーは
「ロビン」「エッグ」「ブルー」と
それぞれ関係のなさそうな単語を
なんとなくロマンチックな響きに並べたものかと思われるかもしれないが、
実は
英語圏では
結構一般的に使われる色の名前のこと。


アメリカに生息するコマドリの一種である
コマツグミの卵が
キレイな青緑色をしていることから
そのままを
ひとつの色の名前として通用させてしまっているのだそうだ。


だって
この色、コマツグミの卵の青じゃん。
みたいな感じ。


試しに
web辞書
「Robin's Egg Blue」と検索をかけてみたら
「薄緑がかった青色」と出た。


日本語でそんなふうに説明されても
あんまりステキじゃない。


これならわかるだろうと説明してしまうことと
本当に「わかる」ことは
体験としてもとから全然違うのだ。


ロビンズ・エッグ・ブルーの音楽も
「薄緑がかった青色」で説明がつくものとは
もとから違うものなのだと思う。
これがファースト・ミニ・アルバム。(松永良平