2009-01-01から1年間の記事一覧
ハイファイ・レコード・ストアの2009年も、今日で終了します。 いつもならば夜の9時前後に行うNEW ARRIVALを含めたサイトの更新も、今日は夕方5時。 それからは、恒例の店内大掃除が始まります。 音楽を取り巻く環境の激変が叫ばれるなか、品揃えから販売…
気がつけばもうすぐ新年。 本年度のハイファイの営業も明日で最後です。 一年を振り返ると、いろいろとありました。 仕事が終わり、イベントなどでお世話になった場所に挨拶してきました。 代官山、恵比寿、成城とグルッと回りましたが、帰り道、少し立ち止…
The Cool School 105 抜け目の無いひと 大きなレコード・ショーで 懐かしい顔に再会した。 東海岸で営む比較的大きな店を営んでいたのだが 奥様を亡くしたとか いろいろな事情が重なって 経営からの引退を決めた元店主だった。 引退して店を人手にわたしたと…
「これからの人生。」の仕上がりを待ち、印刷やらプレスやらをお願いしている間は、無我夢中というか、軽い高揚状態にあって、戴いた音源を聞いていてもなかなか奥まで入ってこない。昨年、しばらくあとになってそのことに気がついた。 サラリーマンの方には…
The Cool School 104 メリー・クリスマス アメリカのレコード屋さんで 初めて「メリー・クリスマス!」と声をかけられたのは クリスマス・シーズンではなかった。 個人的な旅行で レコードを買いすぎたとき 箱に入れて日本に送ることを思いつき、 近くにあっ…
1950年代のハワイアンを聴く。 50年代末のワイキキのエンターテイメント界で、華やかな脚光を浴びていた音楽家たちの作品の集成。すべてシングルの音源を集めたものだという点が、興趣になっている。 リズム感やコーラスのハーモニーなどに、色濃いジャズの…
ハイファイのレコードのコメントは、スタッフ自身で書いている。調べられるデータはなるべく調べるよう努めるし、そういうデータがレコードを楽しむ上で有益な場合があることを認めた上で、やはりぼくはこういうコメントを素晴らしいと思う。 Chet Atkins チ…
ニュース見たけれども、レッドソックスの松坂選手が先日EXILEにインタビューされた際に 「ドラゴンボールで叶えたい願いは?」という問いに 「ギャルのパンティー」 と、ドラゴンボール・ネタ(ウーロン(豚)の願ったもの)で返したところ、会場の女性ファ…
The Cool School 103 My EX 広い駐車場の一画を使って行われるレコード・ショー。 隅から隅まで見ているつもりでも これだけ広いと見落としがありはしないかと不安になる。 思い切って 上の階に通じる坂をのぼって見たら 案の定、 新しくテーブルを出すよう…
The Cool School 102 ひとは見かけに その2 だらしない髪型に だらしない服、 のらりくらりとした態度で あまり信用出来そうにない店員の男は言い張った。 「おれはおつりの5ドルは渡した!……はずだよな」 一方、 わがハイファイ・レコード・ストアの大江田…
おとといの続き。 ジャズ・ミュージシャンがフォークを取り扱うのは、ほぼ60年代の前半の時期に集中している。 フォークが時代のトレンドだった時期と符合している。 同時期のフォークがレパートリーとしていたのは、例えばウィーバースによって知られるよう…
The Cool School 101 ひとは見かけに その1 階段を地下に降りて、 なじみの店に入るといつもの店主がいなかった。 どうやら今日は休みのようで 店員と思しき男がカウンターに肘をついていた。 アルバイトと言っても 頭は結構薄いのに落ち武者みたいに両脇は…
50年代末から60年代の中期にかけて、ジャズのミュージシャンがフォークを題材として演奏したレコードを見かけることがある。それなりに並べてみると、結構な枚数になる。その当時、大学のキャンパスで、フォークとジャズが共にヒップなトレンドだったことが…
ハワイアンのクリスマス・ソングの定番と言えば、「メレ・カリキマカ」。 メレ・カリキマカというのは、ハワイ語でメリー・クリスマスのこと。太陽はきらめき、星が輝き、椰子の木がそよぐハワイからメレ・カリキマカと歌われる。 かつて、ハワイは一年中が…
The Cool School 100 さよならも言わずに きつい時差ぼけにやられて レコード屋の前の駐車場に車を停めたまま ぼくたちは昼間から眠りこけてしまった。 眠ってしまったのは 肉体的な限界もあったけれど、 どちらかと言うと この店ならぼくたちを温かく迎えて…
イベントの告知をひとつ。 >>>12/19(土)「encore!」@恵比寿tenement18:00-26:00DJ : 大江田信、小西康陽、常盤響、平林伸一 内田靖人、樺沢衝一、松永良平、藤瀬俊charge : \1500(オーダー別)年に二度、恵比寿tenementをお借りしてわいわいと音楽を…
The Cool School 99 帰ってほしいの その3 ディーラーの家の裏庭で ガレージの中のレコードを見せてもらっているうちに 「ちょっと出かけてくる」と言い残していなくなった彼が まだまだ帰ってこない。 様子を見に母屋に向かうと 父親と思しき老人が ソファ…
「第三の男」に歌詞が付いて歌われるヴァージョンがあることを、このアルバムを聴いて初めて知った。 「第三の男」はウィーンのホイリゲでチター奏者をしていたアントン・カラスが、映画監督のキャロル・リードに乞われて映画音楽として作曲したもの。師匠と…
The Cool School 98 帰ってほしいの その2 仲の良いお店の主人に紹介されて ディーラーの家までやって来たまではよかったが、 「ちょっと出かけてくる」と言い残していなくなった彼が 待てど暮らせど戻ってこない。 しびれをきらして 母屋に出向いた大江田さ…
アメリカの中古レコード店でポップ/イージーリスニングのコーナーを見ていると、必ずと言っていいほどアンドレ・コステラネッツのレコードと出会う。その数は、決して少なくない。 自身の姿を映したアルバム・カバーによる作品もあるが、多くはイメージ写真…
ちょっと一週間ほど、買い付けに行っていました。 丁度タイミングだったということもありますが、感謝祭明けのこの時期のアメリカの雰囲気が好きだ、ということもあります。常連のエアラインのマイレージ・プログラムのステータスを維持したいという気持ちも…
The Cool School 97 帰ってほしいの その1 実はこれは前回とつづきのお話。 なじみのレコード店で 店主が紹介してくれたディーラーの家に向かった。 落ち着いた住宅街にある比較的小さな家。 だが、小さいと感じたのは家屋だけで 裏庭には犬が気持ち良さげに…
ハイファイの近辺は昼メシを食べるにつき、コレ! といった最高のお店はない。あえて断言する。 美味しいのは、飲み屋さんのやってるランチ。値段はそこそこする。 メニューが少ないのもあって、食べ過ぎて飽きてしまい、ここ一、二年ご無沙汰している。おか…
The Cool School 96 They care for records nobody buys 西海岸にあるその店は かつては都会の激戦区で営業していたのだが、 超大型店舗の進出が決定した数年前に 自ら白旗を揚げてちょっとへんぴな場所にわざわざ越したのだという。 まるで災害から身を守る…
アメリカではこの時期になると、いつもはオールディーズを流しているラジオ局が、一日中クリスマス・ソングを流し始める。朝から晩までクリスマス・ソング。例えばこちら。こちらはいつもクリスチャン・ミュージックを流している局が、クリスマス・ソング一…
The Cool School 95 このおれがまさか 初めて訪れた店に 思いがけず素敵なレコードがいっぱいあった。 ロックやジャズはもちろん、 イージーリスニングやヴォーカルの品揃えが豊富。 フォークやローカルなレコードにも目配りが行き届いている。 良い店だが …
大江田が受け取った友人女性からの散文をご紹介していて、今日は昨日の続き。 EDITUSも聴き終わったので、せっかくだから鈴木さんのCDに変えてみる。なるほどね。彼女の音ってインパクトはないけど自分を素直に表現している。彼女が著書の中でも「シンプル」…
友人の女性から、便りと言うか、それもちょっとした散文のスタイルになっている文章をもらった。 なんだか、とてもいいなあと思ったので、本人に了解をもらって、ここに転載させてもらう。 仕事の合間に読もうと思って職場に持参していたが、どうも気が散る…
The Cool School 94 男はそれを我慢できない 日本の英語教育を実践的なものにしたいなら 何よりも先に覚えておいた方がいい単語がある。 たとえば“pee”。 これはおしっこのこと。 旅先でいきなりやってくるそのときのために 「スイマセン、おしっこしたいん…
先週から寒い寒いとうるさい僕ですが、タイミングよく「地球温暖化なんてウソだったんじゃ…」というような事件の話題が欧州をはじめゴア世界大統領のいらっしゃるアメリカで持ち切りの様子。 「懐疑派にとって美味しいソースにはならない」とNASAの研究員は…