2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Dick Dale And His Del-Tones / Surfers’ Choice

ディック・デイルが演奏するミザルーのことを少し。 これはもともとギリシャ周辺に発祥を持つ楽曲で、すでに1927年からギリシャのアテネで演奏されていたらしい。この当時に演奏していたのがミカリス・パトリノスのバンドと確認されているものの、さらに古く…

James Taylor ジェームス・テイラー / James Taylor

個展を準備中の盛本さんが、出来上がったフライヤーとDMを持って店頭に見えた。 個展のタイトルは「OL'55」。副題に「カフェ店主お気に入りの楽曲をイラストレーション10枚に」とある。 その10曲とは、例えばこちら。 ・Fire and Rain (James Taylor) ・Do y…

V.A. / Devotees

クレモンティーヌの新譜が出ると聞いて、ちょっとサイトを覗いてみました。 http://clenews.exblog.jp/16190192/(オフィシャルの日本語サイト) この間、アニソン・カヴァー・アルバムを出したかと思えば、今度はバラエティ番組に使われた楽曲のカヴァー作…

Shuggie Otis シュギー・オーティス / Freedom Flight

しばらくぶりのブログになります。 なんと、"食あたり"で倒れてしまって。 どこの店とは言いませんが、少し外食が怖くなりました。 24時間絶食という内科の先生の指示があったのですが、 「プリンはノーカン! ノーカン!(ノー・カウントの意)」と、何個…

Maria Muldaur マリア・マルダー / Maria Muldaur

お買い上げがあったので、補充用のストックを取り出して、検品のために試聴した。 久しぶりに聴く。かつてアルバムが発表された1973年当時に数限り無く聴いたし、折りに触れては聴いているので、懐かしい感情にとらわれるかと思ったら、全くそんなことはなか…

Laura Nyro / Eli And The Thirteenth Confession

かつて渋谷の桜ヶ丘に、エピキュラスというヤマハ関連の音楽施設があった。中規模のホールがあり、練習スタジオがあり、プロ用のレコーディング・スタジオもあった。 何年くらい前の事か、たぶん70年代の末頃の事だと思う。 246を越える歩道橋を渡って、エピ…

Chet Atkins チェット・アトキンス / Me And My Guitar

ドン・マクリーンというシンガー・ソングライターは、いったいどのように評価されているのだろう。いや、それとも日本ではもうすっかり忘れ去られているのだろうか。 マドンナが彼の代表曲「アメリカン・パイ」をカバーしたと聴いた時にはビックリしたものだ…

Bob Lind / Don’t Be Concerned

初めて聴いたのは、いつのことだったか。もしかすると、買い付けで日本とアメリカを往復する際に利用する飛行機の機内かもしれない。なんとなく気になったのだ。それからしばらくして、といっても何ヶ月か、いや一年くらいしてからか、ボブ・リンドのこの歌…

The Ray Charles Singers / In The Evening By The Moonlight

ジョセフ・ランザ著・岩本正恵訳「エレベーター・ミュージック/ BGMの歴史」を、久しぶりに引っ張り出して読む。 考えてみれば、まだ全体をきちんと読んでいなかったような気がする。パラパラと何となく読むだけで楽しく、そこからまた横道のそれてしまうか…

Bob Crosby’s Bob Cats ボブ・クロスビーズ・ボブ・キャッツ / In H

古今東西 猫ジャケは数あれど、 このジャケは かわいらしさでは相当上位に入るだろう(松永比)。 写真ではよくわからないかもしれないが、 3匹の子猫が スピーカーのウーハーというかツイーターというか そのなかに入り込んじゃってる。 その手前には 指揮…

Duke Ellington デューク・エリントン / The Ellington Suites

こないだ外でお茶をしていたら どこかで聴いたような曲が流れてきた。 BGMに耳をすますと スティーヴィー・ワンダーの「ザット・ガール」という曲だった。 地味ながら ヒット曲。 ぼくが中一くらいの年に流行った曲だから よけいに覚えているのかも。 だが …

Danny O’keefe ダニー・オキーフ / Breezy Stories

このレコードは 1973年の発売だが 当時ぼくは5歳で さすがにそんな昔のことは覚えていない。 このレコードを見て思い出すのは むしろ 1990年代前半の感じ。 シンガー・ソングライターのレコードに 見過ごされているが 聴けばおもしろいものがあるはずだと思…

Ralph McTell ラルフ・マクテル / Blue Skies Black Heroes

こないだ ハイファイの入って左手の壁に 赤いレコードを並べたと書いた。 そのときに 向かって右手には 青いジャケットを並べたいとやってみたが うまくいかなかったとも書いた。 ところが ある日 出勤してみると レコードが一部入れ替えられて なかなか見事…

The Meters / Cissy Strut / Here Comes The Meter Man

その昔は「オレの話を聞け」的な音楽や歌を、「はいはい、聞きます」といいながら聞いていた気がする。それが楽しかったのだ。 「はいはい、聞きます」の「聞きます」にも、いくつものニュアンスがある。近頃どんなことを考えているのかをふむふむと聞いたり…

William Eaton ウィリアム・イートン / Struggle Buggy

このアルバムのタイトル 「ストラグリング・バギー」って どういう意味なのか。 すごく素敵で爽やかなアルバムなのに タイトルはなんだか物騒な感じだと ずっと思っていた。 ところがこないだ このレコードを出すとき しげしげとジャケットを見ていたら 答え…

Charlie Shoemake チャールズ・シューメイク / Sunstroke

海岸べりに運ばれたヴィヴラフォンの前に、短パンをはいた演奏者がマレットを持って座っている。そしてカメラの方を向いている。彼の足には砂がまみれているので、たぶんこの砂浜を歩いて、ここまでたどり着いているのだろう。1979年のレコードだし、間違っ…

Jimmy Allen ジミー・アレン / The Ticket

今日、 このレコードをアップしようと思い、 ジャケから内袋ごと引き出したら 見慣れないデザインだった。 あれ? こんな青色の内袋付いてたっけ? よく見ると 本来それは 全然違うアーティストのレコードに付いているべき内袋ではないか。 そのアーティスト…

V.A./ Rhino Brothers Present The World’s Worst Records Volume 1

スイミング手記(3) まだ区営プールで泳いでます! もう飽きてきました。 クロールと平泳ぎしかやってません。 なにか面白いことがあったらいいのですが、ないんです。 強いてなにか挙げるなら、泳いだ後に食べる揚げ物はやたら美味しいことに気づいたこと…

Vi Velasco ヴァイ・ヴェラスコ / Cantando Bossa Nova

この一週間くらいでハイファイに見えたお客様なら たぶん ごぞんじの話。 お店に入って 向かって左手の壁には 上下に二列 LPレコードを並べて飾っている。 とりあえず その下の列だけなのだが すべてを赤いジャケで統一してみた。 赤一色を下地にして 写真や…

Kui Lee / The Extraordinary Kui Lee

家族全員がお世話になっている眼鏡店に、母の眼鏡の加工をお願いしに行った。 お店の店内で流れている音楽は、ハイファイでお求めいただいたものが多い。お店のドアを開けると、ジョニー・ラッソがかかっていた。 眼鏡の仕上がりを待つ間に、店内のBGMの話に…

前園直樹グループ / 遠くへ。

こないだ 前園直樹グループの「夏なんです」をかけていたら 「かわいい曲ですね」と言われた。 この曲が はっぴいえんどのカヴァーとは知らない世代の 女の子だった。 彼女がかわいいと感じたのは 「日傘くるくる」というフレーズを持つリフレインだったよう…

Les Paul レス・ポール / The System

本日はレス・ポールの誕生日で 生きていれば96歳を迎えるはずだった。 そんなことを 世界中のだれもが知る羽目になったのは googleのトップページのせい。 明日になったらなくなってしまうのが惜しいくらい 今日のアイコンは秀逸だ。 弦をはじくと音がするの…

The Maile Serenaders / Evening In The Islands

今日の午後も暑かった。明治通り側で作業をしていると、体にじんわりと汗がにじむ。無闇やたらとクーラーをかけるという訳にもいかないので、ちょっとかけては消し、それをくり返した。 なんとなく店内でかけていたレコードで、いちばんピッタリきたのがこれ…

Nazz ナッズ / Nazz III

知り合いが バッファロー・スプリングフィールドの再結成ライヴを 見たらしい。 もともと ニール・ヤングがずっと主宰し続けている ブリッジ・コンサートでの特別企画だったのだが、 どうもご本人たち やる気がでたご様子。 再結成とか 活動再開とか あまり…

Jiva ジーヴァ / Jiva

スイミング第2回目。 意気揚々、iPhone防水ケースをひっさげ「いざプールに入らん!」と、プールサイドで軽く屈伸したところ 「音響機器は持ち込み禁止なんですよ〜(苦笑)」と、監視員のお兄さん。 「え…、え〜と、ダメ、ですかね〜…」 「はい。スイマセ…

Zalman Yanovsky / Alive And Well In Argentina

ザルマン・ヤノフスキーこと ザル・ヤノフスキーは 魅力的な存在だった。 ラヴィン・スプーンフルが 実際に演奏している映像を見たことがあるひとなら あのバンドに 得体の知れない突進力というか やぶれかぶれな魅力を与えているのが この男だということが…

Jimmie Rodgers ジミー・ロジャース / Troubled Times

かつてレコード会社に勤務していた頃のこと。 レコードの宣伝をするために、サンプルのレコードを持ってラジオ局を廻っていたときに、ユニークな番組ディレクターと出会った。 1980年代に入ったばかりの頃。その当時の多くのラジオ番組が、業界紙のオリジナ…

Keith Carradine キース・キャラダイン / I’m Easy

先週おどろいたことを昨日書いたので 今日は今週おどろいたことをひとつ。 去年 「バード☆シット」「ハロルドとモード」という アメリカン・ニューシネマの番外地に咲いた名作映画を ロードショー公開してくれたZIGGY FILMSの 今年の企画が発表になったそう…

Ernie K-Doe アーニー・ケイドゥー / Te-Ta-Te-Ta-Ta

先週おどろいたことのひとつは お客さんから見せてみらったこの本。 その名も 「日本盤オールディーズ・シングル大図鑑 1954〜1964」。 以前にも 日本盤の珍しいジャケットを集めた本は見たことがあったが、 なにしろこの本は ビートルズ上陸直後までで年代…

The Five Du-Tones / Shake A Tail Feather / Divorce Court

折りをみてはクライヴ・デイヴィス著「アメリカ、レコード界の内幕」を読む。いかにも暴露場話風のスキャンダラスな匂いがするタイトルが気に入らないが、読返す度に面白い本だ。 クライヴ・デイヴィスは、アメリカのレコード界のドン。ロックの殿堂入りをし…