2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Nina Simone ニーナ・シモン / To Love Somebody

すでにメルマガやtwitterなどでご存じのかたも多いかもしれないが 先週まで買付に行っていた。 前回の買付では 帰国3日前に震災が起きて、 動揺と混乱のなか帰国をした。 忘れられない買付になった。 それ以来となる買付に行ったのだ。 いろんな問題は抱えつ…

Dick Dale And His Del-Tones / King Of The Surf Guitar

先週、上京以来、ずっと行きそびれていた"市民プール"もとい"区民プール"に泳ぎにいきました。 それなりの混み具合でしたが、割と自由に泳ぐ事ができて満足です。 泳ぐためにジムに通おうとも思いましたが、"インストラクター"なるお付きの人がいたりすると…

O.S.T. / Boccaccio ’70

「ボッカチオ'70」を見たのは 大学生のときだったから かれこれもう20年以上経っている。 フェリーニ映画祭みたいな催しで いくつかの未見だった作品と一緒に ドキドキしながら 見たのだと記憶している。 当時 ぼくはとても フェリーニにお熱だったのだ。 だ…

Central Park Sheiks / Honeysuckle Rose

思いもかけない店の店内BGMで、セントラル・パーク・シークスの「Shipwrecked Man」を聴いた。 フレーズをアンサンブルしながら組み立てられたアコギによるイントロが流れて来て、あれ、聴いたことがあるぞと思った。 曲が始まってみると、やはりセントラル…

前園直樹グループ / 遠くへ。(CD)

買付に行ってきました。 本日より その収穫をどしどしと出します。 よろしくお願いいたします。 で、 その買付け中に アメリカで話題になっていたのは 前半は 5月21日に巨大地震が起きて 地球が滅亡するという予言について。 後半は 5月22日にミズーリ州南部…

PIZZICATO ONE / 11のとても悲しい歌

外国からのお客様が見えた。男性3人と女性が1人。 店内のスピーカーからは、昨日、発売されたばかりの小西康陽さんの最新作「11のとても悲しい歌」が流れていた。 店内をそうっと静かに歩きながらレコードを眺めている彼ら。一人、熱心にレコードを探してい…

Eydie Gorme イーディ・ゴーメ / Eydie

収録されている「恋のフェニックス」。ジム・ウェッブの作詞作曲による作品だ。堺正章が歌った「さらば恋人」の原案のような曲なんて言うと、両方を知っている方には、ふと微笑んでいただけるかもしれないけれど。 ジム・ウェッブの書いた歌詞では、主人公は…

Lou Colombo And Dick Johnson / At Evening at Johnny Yee’s

とあるサイトで知ったのですが、なにやら"漫画プレート"なる食器が話題とか。 京都の学生さんの卒業制作とのこと。 …数年前に漫画の擬音語フォント、効果表現を特集した企画展があったなぁ、でもって、デザイン誌「アイデア」でもそういった特集組んでいたよ…

Duke Pearson デューク・ピアソン / It Could Only Happen With You

雨が続いている東京です。 おまけに台風も近づいているらしいじゃないですか。 台風というと、僕はThe Third Waveの「Stormy」のカヴァーを想像してしまいます。 「Stormy」、もちろん直訳は「嵐」。 台風ではないのですが、学生の頃、ちょうど台風が来たと…

Society Of Seven / How Has Your Love Life Been?

アルバムを聴いていたら、どうも聴き馴染みのあるメロディが続く。よくよく調べてみたら、彼らが前年に発表していたアルバム「99.8」と収録曲が同じとわかった。 ただしジャケットが違う。 「99.8」の方はと言うと、ハワイのロコの雰囲気を丸出しにしたメン…

Ronnie Aldrich And His Two Pianos / The Magic Moods Of

ロニー・アルドリッチがレコーディングの仕事を始めたのは、確かもう若くは無い時期だったと思う。40代の半ばだったか。60年代の初頭のことだ。 その後の20年間の間に、膨大な数のレコーディングをしている。 聴いても聴いても、まだ聴いたことの無いアルバ…

Bert Kaempfert And His Orchestra / April In Portugal

このところドイツづいている。 このベルト・ケンプフェルトのアルバムを聴きながら、なんだかいつものベルケンと違うとふと思った。よく聴いてみると、管楽器の響きが少なく、まるでフランク・チャックスフィールドのようなストリング・オーケストラの響きが…

Caterina Valente / Toast To The Girls

昨日の続き。 ひとまずカテリーナ・ヴァレンテの初期のアルバムから聴き始めた。 1931年にイタリア国籍のもと、フランスに生まれた彼女が最初にステージに立ったのは、5歳のとき。21歳でドイツ人男性エリック・ヴァン・アロと結婚して、ドイツとイタリアの二…

Caterina Valente And Silvio Francesco / Go Latin!

毎日がウェルナー・ミューラー漬けだったのは、確か去年の春のこと。CD4枚組101曲の選集にまとまり発売に漕ぎ着けたのが、ちょうど今頃だったか。 その後にちょっと趣向の違うボックス・セットの仕事をしたのちに、今年になってこんどはアルフレッド・ハウゼ…

Kenyon Hopkins And His Orchestra ケニヨン・ホプキンス / Swingin

なにやらプランキング(planking)なる遊びがオーストラリアで人気とのこと。 画像検索でおわかりになるかと思いますが、俯せに寝たところを撮影しただけ、というか…。 「ついに死者が!」というニュースで知ったのですが、たまに理解できないものがブームに…

Carole King キャロル・キング / Tapestry

ここのところ数名の方から あれ? 少し痩せました? なんてお言葉を頂戴するのですが、全然そのようなことはなく、 あご髭のせいでは? と思うのです。 首との輪郭線がくっきり、みたいな。 (…なにより最近あご髭が濃くなった自分に驚いております。) あご…

前園直樹グループ / 遠くへ。

前園直樹グループの第二集「遠くへ。」。 アナログは13日から先行発売ということで ただいま絶賛発売中です、お早めに。 ところで このアルバムの試聴サンプルを選ぶにあたって すこし迷った。 迷った末の この3曲。 正解とか そういうのは無い世界ですけれ…

Ry Cooder ライ・クーダー / Into The Purple Valley

昨日の続き。 キングストン・トリオの初期レパートリーに顕著に見られるのは、カリプソを含めたカリブ海の音楽の影響だ。 50年代の中頃から後半にかけて、アメリカのポップ・チャートでは、ハリー・ベラフォンテをはじめとして、カリプソを歌うシンガーの作…

The Kingston Trio キングストン・トリオ / Tom Dooley

おとといの続き。 ギャビーにとって初めてのソロ・アルバム・レコーディングといえば、よく知られるブラウン・ギャビーではなく、1962年にデイヴ・ガードによって録音されたもの。発売元が見つからずお蔵入りになってしまった音源が、1978年にハワイの名門レ…

Jo Mama ジョー・ママ / Jo Mama

アメリカの買付の話をお客さんとすると 食事が困るでしょうと訊かれることが多い。 アメリカの食事はまずいというイメージがあるからだろう。 でも そういうわけでもない。 アメリカ料理にだって うまいものはあるし、 無難に行きたければ 中華料理やインド…

Gabby Pahinui Hawaiian Band / Gabby Pahinui Hawaiian Band

このところギャビー・パヒヌイのことを調べていた。 といっても、そんなに豊富に資料を持っているわけでもない。ピーター・ムーンを傍らにインタービューを受け、それが他の同時代のアーチストと一緒にまとめられている本がある。本人のコメントが読める。 …

Svend Asmussen スヴェンド・アスムッセン / Hot Fiddle

昨日の昨日のつづきを もうすこし。 船上の幻想文学談義と見せかけて 実はビール(タダ酒)にあやかりたいだけという ぼくの魂胆は見え透いたものだったが、 男のひとり旅って たぶん人間を過剰にロマンチストにするのでしょう。 あっさりと ぼくは缶ビール…

Boston Pops ボストン・ポップス / Ship Of Fools

昨日書いた 船旅行の話が思いがけず評判がよかったので 調子にのってつづきを書く。 フランスパン2本で 二泊三日の船の旅をやり過ごすつもりだった皮算用は 初日にしてもろくも崩れ去った。 フランスパンってやつは 想像したよりも“食いで”がないし、 腹持ち…

The Di Mara Sisters ディマラ・シスターズ / Cha Cha Italiana

前にもどこかで書いた話だったら ごめんなさい。 フランスパンには トラウマがあるという話。 書きましたっけ? まあ、いいか。 20歳の春に 沖縄へ行った。 東京から船で。 最終目的地は西表島だったが まずは那覇まで船で揺られて二泊三日。 最低限のお金し…

The Hotmud Family / Stone Mountain Wobble

アルバムを手に取った理由は、冒頭にダラス・ラグが収録されていたから。 オリジナルは1920年代の後期に活躍したテキサスのブルースバンド、ダラス・ストリング・バンドの演奏だ。リーダーにブルース・マンドリン奏者のコーリー・ジョーンズを擁する3人組の…

佐井 好子 / 萬花鑑

春一番が終わって、京都に立ち寄った。格別に何をするという訳でもない。街を歩いて珈琲を飲んで一休み、また街を歩いて、夕方になったらちょっと一杯という一日を過ごした。 で、どの店で飲ったのかというと、四条河原町からほんの少し裏道に入ったところに…

Darius Milhaud ダリウス・ミヨー / Le Carnaval D’aix

バート・バカラックが師事したことで知られる フランスの現代作曲家ダリウス・ミヨーのレコード。 昔からその名前は知っていて なにか聴いてみたいなと思っていたら 前回の買付で ミヨー自身が指揮棒を振っているこのアルバムを見つけた。 これで ライナーノ…

Simon And Garfunkel / Parsley, Sage, Rosemary, And Thyme

ゴールデンウィークのためか、ご来店のお客様が多い。ちょっとした会話が弾む。ジョニー・ラッソのCDの感想、アンドレ・プレヴィンが5回も結婚した話、かつて70年代の初頭にレコードの原材料となる塩化ビニールが品薄となったときに、街のレコード屋さんで店…

Joe Leahy And His Orchestra ジョー・リー / Music From Studio X

このレコードを手にした理由は なんとなく面妖な感じのデザインと 「Studio X」という名詞に 「遊星からの物体X」的な何かを感じたからだった。 なにしろこのレコードを発売しているのは RKOレコード。 母体は、かのRKO映画だ。 1930年代や40年代にこそ名作…

Herb Alpert And Tijuana Brass / Sounds Like..

先週に放送された「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」の映画「イエスメン」の後編の放送にて、 イエスメンが資金難のときに助けてくれたのがハーブ・アルパートだった、という下りがありました。 "知性とお笑いを武器に巨大な権力に立ち向かってゆく、お笑いテ…