Joe Leahy And His Orchestra ジョー・リー / Music From Studio X
このレコードを手にした理由は
なんとなく面妖な感じのデザインと
「Studio X」という名詞に
「遊星からの物体X」的な何かを感じたからだった。
なにしろこのレコードを発売しているのは
RKOレコード。
母体は、かのRKO映画だ。
1930年代や40年代にこそ名作が多いが
このレコードが発売になった50年代後半は
ホラー映画やB級映画をじゃんじゃん作っていた時代だ。
影を活かしたアートワークや
なんとなく不気味なタイトルロゴには
その影響がある気がする。
ところが
肝心の中身は
上品なホリデイ・ミュージック集。
「ミュージック・フロム・スタジオX」は
1950年代後半に人気を博したラジオ番組だと
裏ジャケの英文ライナーに書いてあった。
ただし、
このレコードを褒めるために書かれているライナーなので
その番組が本当に人気を博していたかは
定かではない。
まあ
うまくだまされたってことに
しといてあげる。(松永良平)