2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Ted Heath And His Music テッド・ヒース / Pow!

The Cool School 155 As isとSo so アメリカに買付に行くようになって覚えた英語は 決してすくなくない。 以前に 「all sales are final」を紹介した。 「返品不可」という意味だ。 レコード屋で覚える英語は だいたい教科書には載ってない。 ごく短い単語だ…

Ohta San オータ・サン / Cool Strings

来る5月の第一日曜日(5/2)、ゴールデンウィークど真ん中に「恵比寿 昼's GARDEN」と題してお昼3時からDJパーティがあります。 ワタクシも、DJをすることになった。こういうときは、自分を「拙」と言う方が適度にへりくだった感じがしていいけれども、こん…

Buddy Fo And His Group / Kiss Me Love

いつのまにかハイファイのデータベースに「Kiss Me Love」のタイトルのレコードが3つ揃った。 それぞれにアーチスト名とレーベルが違う。どうしたものかと調べてみると、ちょっと面白い事がわかった。 まずその3枚のデータを列記してみる。 The Invitations …

Chico Hamilton チコ・ハミルトン / South Pacific In Hi-Fi

The Cool School 154 ハイファイさん、こんにちは ハイファイ・レコード・ストア。 ハイファイとは オーディオ用語で ハイ・フィデリティのこと。 レコードにも関係の深い言葉で レコード屋の名前としてもしっくりくる。 アメリカを買付して回っていて 同じ…

Johnny Mathis ジョニー・マティス / I’ll Buy You A Star

The Cool School 153 ある週末 その日は天気のいい週末で 朝から街は人出が多かった。 ナビの言う通りに行ったつもりなのに 表通りにレコード屋らしき店はなし。 さてはつぶれてしまったかと思い、 別の店で消息を尋ねると そんなことはない、営業しているよ…

Cleo Laine クレオ・レーン / Shakespeare And All That Jazz

昨日の大江田さんの文にある「社会共有の財産であるパブリック・ドメイン」という部分に目がとまった。 それは先月あたりに話題に挙がり、夏目漱石の一族における著作権ついての考えを遅ればせながら知って、感慨深く思ったから。 夏目房之介さんによると、…

Koerner, Ray And Glover / The Return Of Koerner,Ray And Glover

音楽を聴くときに、それが過去のジャズの巧みな再演とわかると、演奏者にはあえて自作の才が求められないことを、ジム・クエスキンの例を持って書いた。おそらくそれは聞くもののうちで、無意識のうちに行われている行為だ。 ジャズとはそういうものなのかも…

Aileen Quinn アイリーン・クイン / Bobby’s Girl

The Cool School 152 キリギリスとアリ 「ああ、それだよ、それ」 西海岸で いやアメリカで いや世界中に名を轟かせる レコード通販専門ディーラーの仕事場が そこなのだと大江田さんは指差した。 外からは様子のうかがいしれない 一軒の家。 そこに数多くの…

Jim Kweskin ジム・クエスキン / Side By Side

評価基準がシンガー・ソングライターのそれとすり替わってしまうことで、フォーク・シンガーが真っ当な評価を得られない場合があることを、昨日のブログでトム・ラッシュの例をもって記した。 フォーク・シンガーの掉尾、そしてシンガー・ソングライターの端…

Tom Rush トム・ラッシュ / Blues Songs Ballds

少し前のこのブログで、買い付け先のアメリカで、フォークのコーナーが面白く活気づいている店は、店全体に時代のトレンドと響き合う新味があると書いた。ふと思ったことをそのまま書いたのだが、しばらくしてのち、もしかするとこれは言い得ているのかもし…

Roger Nichols And The Small Circle Of Friends

The Cool School 151 壁 その店の壁に並ぶレコードの傾向が すこし変化し始めたと気づいたのは いつごろだっただろうか。 長年、 日米を問わず レコード屋の壁を守ってきたようなレコードがある。 たとえば ビートルズの“ブッチャー・カヴァー”なんかは その…

The Cowsills カウシルズ / The Cowsills

The Cool School 150 ぼくの好きなレコード店 早いもので この連載「The Cool School」も今回で150回に達した。 去年の4月28日のブログで これから始めようと思います、みたいなことを書いているので 約一年で到達したことになる。 節目ついでに言えば 今年2…

O.S.T. Riz Ortolani, Nino Oliviero  / Mondo Cane

僕のiPhoneは3G、8GBです。 iPhone4.0にバージョンアップできない、可哀想な機種であります。ローンも残っております。しかも、8GBはもう絶版と聞きました。ロートルの哀愁を感じざるを得ません。 ●野屋の「テラ盛り」事件あたりから頻繁に「テラ(1TB=1024G…

Carole King キャロル・キング / Wrap Around Joy

キャロル・キングとジェイムス・テイラーの素晴らしかったコンサートの余韻がまだ残っていて。 昨日はこれから武道館にコンサートを聴きにいくという方が、ハイファイにみえた。今日は、昨日のコンサートにいったというお二人連れがみえた。 MさんとYさんの…

Uncle Walt’s Band / An American In Texas

The Cool School 149 よっぱらい かつてはヒッピーたちのメッカとして栄えた カリフォルニアの海のそばの街。 今そのあたりは文化的にリニューアルされ、 ヒッピー世代の気分をたたえながらも 小粋なブティックや雑貨屋、カフェが建ち並んでいる。 その一画…

James Taylor ジェームス・テイラー / Gorilla

昨日、ジェームス・テイラーとキャロル・キングのコンサートに行った。 あんまり多くを書くとこれから公演を聴く人の興趣を削ぐことになるので、内容は、最高だったということだけを記して、気づいたことを少し。 なんの予備知識も持たずに会場の武道館に入…

Susan Cowsill / The Next Time That I See You / I Think Of You

ハイファイのサイトでは、シングル盤を紹介する際にシングルのレーベルを写真に撮って、掲載している。 で、このワーナーのレーベル。なんとなく分かるかもしないが、まっすぐ続いている並木道の光景だ。アルバムに使われることもあるので、シングル盤ファン…

Tony Mottola トニー・モトーラ / Mr. Big

The Cool School 148 魔法の通路 いわゆる旧市街と呼ばれる 19世紀末から20世紀初頭の古いビルが建ち並ぶ一画に その店はあるのだと教わった。 外からは本屋にしか見えないが 中に入るとレコード屋があるのだという。 ふるびたレンガ作りのビルの中に 木製の…

Vikki Carr ヴィッキー・カー / Nashville By Carr

The Cool School 147 BAG AT COUNTER 買付で知らない街の知らない店に来た。 いったいここには どんなレコードが どれくらいの枚数で どういうふうに売られているのだろうか。 高鳴る鼓動を抑えられない。 足早に車を降り、 入り口のドアを開け、 レコードの…

Shiva’s Head Band / In The Primo Of Life

ニコニコ動画やUstreamなんかで流行ってる、あの"実況中継"というものを、「ブログでやっても別にいいんじゃないか」と思い、文章で更新される実況中継というものを考えてみました。 お題は「部屋の掃除にて」。 >>>>> まずは軽く床から掃除しよう。 <…

Cathy Fink キャシィ・フィンク / Doggone My Time

彼女がバンジョー1本で歌う「I'm So Losome I Could Cry」。数多くのシンガーがとりあげるカントリーのクラシックだ。 「I'm So Lonesome I Could Cry」の邦題は、「泣きたい程の淋しさだ」。面白いタイトルだなと思う。日本人に馴染み深い七五調の日本語で…

Peter Nero ピーター・ネロ / Career Girls

The Cool School 146 西陽とイチロー ハイウェイを変なところで降りて 一本道を延々と進む。 ハイウェイが国の血管として発達しているアメリカでも 都市がかならずその近くにあるとは限らない。 出口を降りて見つけた標識に 目当ての街まで数十キロなんて書…

Erik Darling エリック・ダーリン / Erik Darling

昨日の続き。 ぼくが密かに楽しいのは、「10年前から元気に続いている店」を、忘れた頃になって再度訪問することだ。 もちろん懐かしいという気持ちもある。 レコードを扱うという仕事をする者同士、海を隔てた遥かなる仲間として、健闘を称えたいという気持…

Buellgrass ブエルグラス / Big Day At Ojai

10年以上も前に、何回か買付に出向いた街。 数回ほど足を運んだのちに、なんとなく気が向かなくなって、その後に何年にもわたって出向かなくなった街。このところそんな街に、出かけることにしている。 この10年程の間に、レコード店のありさまが大変に変わ…

The International Pop Orchestra (110 Men) / Songs That Will〜

The Cool School 145 全部売りたし 南部の大都市から大都市へと 車を走らせている途中に瀟洒な街があり、 どうやらそこに一軒レコード屋があるぞということで 立ち寄ってみた。 こじんまりとした三軒並びの建物の右端に その店はあった。 木製のドアが雰囲気…

Jimmy McGriff ジミー・マクグリフ / Black Pearl

The Cool School 144 Tシャツ外交 たぶんアメリカ人は 世界で一番Tシャツが好きな人種だ。 好きなだけじゃない。 着ている期間も長い。 ちょっと冷え込んできたって関係ない。 雪が降りそうな寒さの日に Tシャツ一枚でうろつくひとたちを見かけたのは 一度や…

Hello People ハロー・ピープル / Handsome Devils, The

今、とてもこのイスが欲しい。 この姿勢でブログを書きたいのです。思い切り顔面強打しそうなのですが…。 支柱が質の良い最新のカーボンであること、また、後ろ側に体重と同じくらいの負荷が必要と考えますが、とあるオフィスで何十人もが使っている風景を想…

Werner Muller And His Orchestra / On Broadway

あいかわらずウェルナー・ミューラーを聞き続けている毎日。 聞いているうちに気がつくことがいくつもあって、あれやこれや音源をひっくり返しながら並べ聞いたり。 このところのささやかな発見は、「Mack The Knife」にテイクがふたつあることがわかって、…

Uncle Walt’s Band / Uncle Walt’s Band

The Cool School 143 わが街の音楽 日本の中古レコード屋さんにあって アメリカのレコード屋さんにないコーナーは 割とたくさんある。 たとえば 「シンガー・ソングライター」 たとえば 「AOR」 たとえば 「ソフトロック」 まずそういう仕切り板にはお目にか…

Ronnie Brown / Presenting / The Velvet Piano Of Ronnie Brown

4月に入った。なんとなく4月の歌を探してみる。 4月1日、エイプリル・フール。ハル・デヴィッドとバート・バカラックによる「April Fool / 邦題:幸せはパリで」がちょっと見当たらなかったので、その代わりに「April Love」を。 1957年のパット・ブーンによ…