O.S.T. Riz Ortolani, Nino Oliviero  / Mondo Cane

Hi-Fi-Record2010-04-18

僕のiPhoneは3G、8GBです。


iPhone4.0にバージョンアップできない、可哀想な機種であります。ローンも残っております。しかも、8GBはもう絶版と聞きました。ロートルの哀愁を感じざるを得ません。


●野屋の「テラ盛り」事件あたりから頻繁に「テラ(1TB=1024GB)」という容量の単位を目にするようになったように思えます。
そのうちGB(ギガバイト)という単位も、昔のMB(メガバイト)と同じように、ほとんど耳にしなくなるやもしれません。
ネットのニュースサイト「GIGAZINE」も、「TERAZINE」になったりして。
メモリ製品の変遷を見ていると、テクノロジーの進化をひしひしと感じます。


しかし、メモリがどうのと言っても、子供の頃に想像した未来、全身タイツの日常や宇宙コロニーは、ちっとも実現されておりません。全然動かない等身大ガンダムじゃ物足りないし、アトムにしろ、あのキュピキュピいう足音を聞きたければ、もう第三次世界大戦か、エロの大革命しかないかも。
論壇誌でも話題になった「希望は戦争」のほうは高名な識者の方々にお任せするとして、ガジェットな未来文明を実現するために僕らができることは、エロの探求しかないでしょう。経済の躍進、科学技術の革新は、戦争とエロの探求に密接な関わりがあることは歴史上言うまでもないからです…たぶん。


唯一のポジティヴな突破口の「エロ」に、少し話題は古いのですが、どうして「非実在青少年」という規制を設けるのか疑問に思うのであります。最近刊行された手塚先生の作品集も規制対象になるやもしれません。あまりにも酷いもの以外は堪忍して欲しい、と心より願っております。


音楽の世界にも発禁ものは多々あります。政治的に、思想的にアブナいとされたものから、卑猥過ぎるものなどなど。本日は先日店頭に出した、シュギー・オーティスとジョニー・オーティス親子のエロ盤がぴったりだと思いましたが、売れてしまいましたのでこれを。


O.S.T. Riz Ortolani, Nino Oliviero リズ・オルトラニ、ニノ・オリヴィエロ / Mondo Cane


言わずと知れたイタリアの名画「世界残酷物語」のサウンドトラック。
今回のエロ規制は極端な話、こんな作品まで発禁になったり、「意にそぐわないシーンがあればもうダメよ」という、為政者の裁量一つで発禁になってしまう、そんな無茶苦茶な規制への足がかりになるように思えて仕方ないのです。



世界残酷物語」のサウンドトラックは各国の様々な習慣のルポルタージュ映像に合わせた、多様な音楽が楽しめる作品。いつか全身タイツでキュピキュピいうサウンドルポルタージュ作品が作られることを期待しております。


ちなみにアニメ版アトムの"キュピキュピ"効果音は、日本の電子(実験)音楽の先駆者、大野松雄先生であります。足音に「キュピキュピ」とか、発想ぶっとんでますよね。


(藤瀬俊)


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