Ted Heath And His Music テッド・ヒース / Pow!

Hi-Fi-Record2010-04-30

The Cool School 155 As isとSo so


アメリカに買付に行くようになって覚えた英語は
決してすくなくない。


以前に
all sales are final」を紹介した。
「返品不可」という意味だ。


レコード屋で覚える英語は
だいたい教科書には載ってない。
ごく短い単語だけで構成されるような言い回しは
なおさらだ。


たとえば
「As is」。
ダジャレか語呂合わせみたいなフレーズだが
立派な意味がある。


その意味とは
「盤悪」。


正確には「As it is」と書く。
要するに
「おまえさんの見たそのままだよ」
転じて
「ほらね、盤があんまりよくないでしょ」
という含みを持たせ、
その考えオチの方が意味として通用してしまったというわけだ。


というわけで
値札の隅に小さく「As is」と書かれていたら
おおいに気をつけなくてはいけない。


これはレコード屋に限った話じゃないが
「So so」というのもよく使う。


「日本じゃまだレコード売れてるのかい?」とか
「おたくの景気はどうだい?」みたいな質問に対する答えが
「So so」。


これはずばり
「まあまあ」だ。
「Not bad」でもいい。


相づちに使う「そうそう」じゃない。
じゃないんだけど、
最近は相づち替わりぐらいに「So so」言ってるかも。


90年代の東京とか
レコード屋が景気良く湧きに湧いていた時代は
みんななんて答えてたんだろう?(この項おわり)


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このジャケ!
小学生や中学生のときに書いた(描いた)
飛び出す文字を思い出さずにはいられない。


同内容のUS盤もあるのだが、
この飛び出しには
音楽以前の感受性が
ズキュンとやられました!(松永良平


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