Jimmy McGriff ジミー・マクグリフ / Black Pearl
The Cool School 144 Tシャツ外交
たぶんアメリカ人は
世界で一番Tシャツが好きな人種だ。
好きなだけじゃない。
着ている期間も長い。
ちょっと冷え込んできたって関係ない。
雪が降りそうな寒さの日に
Tシャツ一枚でうろつくひとたちを見かけたのは
一度や二度じゃすまない。
それほどTシャツ好きな人種だから
レコード屋のノヴェルティとしても
Tシャツは必須だ。
レコードをたくさん買付したあとで
「この店のTシャツもくれない？」なんて申し出ると
うれしいことに「持ってけ泥棒！」と
タダでわたしてくれるなんてこともある。
また、
Tシャツ好きなひとたちへのアピールとして
夏場の買付では
ぼくもTシャツには気をつける。
「ちょっと変わったもの買いますよ」と
レコード屋に入るなり宣言するかわりに
Tシャツの柄でスマートにアピールする。
Tシャツ外交というわけだ。
そういえば
Tシャツ外交上
一度困ったことがあった。
映画「アメリカン・スプレンダー」用に作られた
ロバート・クラムのイラストのTシャツを着ていたら
レジのかわいい女の子に
「わたし、このTシャツ欲しい！」と
せがまれたのだ。
今思えば
あそこで文字通り一肌脱いで
Tシャツをわたしていたら
すこしはディスカウントが増えたかもね。
でも
そしたら
ぼくは上半身裸で買付することになってたか！（この項おわり）
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
大阪のおばちゃんみたいな顔だなーと
いつも入荷する度にしげしげ見てしまうジャケ。
（関西の妙齢の女性の方すいません！）
今日の今日まで気づかずにいたが
このアートワーク、
写真家としても著名なノーマン・シーフの作品だった！
イラスト自体は
ジョン・ヴァン・ハマースフェルドという画家のものらしいけど。
いい写真を撮るひとは
イラストの使い方も大胆なんですね！（松永良平）
