小西康陽 / これからの人生。

Hi-Fi-Record2009-12-26

 「これからの人生。」の仕上がりを待ち、印刷やらプレスやらをお願いしている間は、無我夢中というか、軽い高揚状態にあって、戴いた音源を聞いていてもなかなか奥まで入ってこない。昨年、しばらくあとになってそのことに気がついた。


 サラリーマンの方には申し訳ないくらい、ボクが通勤する時間帯の電車は混雑から縁遠いので、自宅の最寄り駅から渋谷まで、ほとんど毎日、ゆったりと座席にすわって音楽を聴いたりポッドキャストを聞いている。iPodに入れた音楽を通勤の電車の中で聞くというのが、日常のリスニング・スタイルの一つになりりつつある。


 「これからの人生。」を聞くに適当な距離が取れるようになるには、時間がかかるのだと改めて気がついたのは、今年の11月初旬のことだ。昨年版の「これからの人生。」をiPodで聞きながら、ふと考えた。それとなく、何回か聞き返していたのだけれども、やたらと中に入ってきた。
 そして、そろそろ年末までを見通すようになる11月という時期だからなのだろう、なんとしても今年版を聞きたいと猛烈に思った。

 
 「これからの人生。」の2009年版。大変なご好評をいただいて、プレゼント初日の今日は、スタッフもてんてこ舞いだった。
 こうしてハイファイのプレゼントとしてご提供できることを、とてもうれしく思う。送り手側の末席に座れることを嬉しく思う。
 そしてまた、それなりに時間が経過した来年のどこかで、ボクはひとり聞き手としてシミジミ狂喜するのだろうと想像する。その日が楽しみだ。(大江田信)
 


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