今井 忍 / 夜のつばさ
スタッフの方が、高田渡生誕祭のポスターとチラシを持ってきてくれた。
店の奥の特等席に貼った。
ハイファイでは普段はポスターを店内に貼らないのだが、これだけは別格。絵も良いし、文字もいいし、全体から得も言われぬ雰囲気が立ち上っていて、イイ感じだ。
1月19日(土曜日)の出演者に今井忍の名前がある。渡さんにつかまっては、よくお酒の相手をしていたという。とてもやさしい人だし、渡さんも話しやすかったのだろう。
吉祥寺周りの人たちのバックアップに、そしてつい最近は日本全国を回ったエイモス・ギャレットのツアーに同行するなど、忙しい毎日を過ごしながら、シュアーで柔らかい音色を響かせている。
ソロとしてはファースト・アルバムではなかったかと思う。
いつもにこやかにしている彼からはちょっと想像が付かない、虚空にそっと響く管楽器の音色などを織り交ぜながらダークでほろ苦い世界もかいま見せている。
とても良い味だ。
少しずつ自室で録りだめたものだという。ひっそりとしている、そして思いの深い歌が並んでいる。(大江田信)