Ray Conniff レイ・コニフ / Send In The Clowns
ガール・ジャケの自分的最高峰は、ウディ・ハーマンの「ウディズ・ウィナーズ」。つい先日、上梓された「いつもレコードのことばかり考えている人のために。」をペラペラとめくっていたら、このジャケットが大きめに扱ってあったので、うれしくなってしまった。
5月25日の「Voices In Hi-Fi」で、ロニー・アルドリッチのアルバム・カバーの女の子を可愛いと言ったところ、松永君に趣味が悪いと一蹴され、非常に悔しかったと藤瀬君が記していた。その正直なコメントがおかしくて、思わず吹き出してしまったのだが、確かにハイファイ店頭では贔屓の野球球団とオンナノコの趣味の話は、まず禁句に近い。
どのみち喧嘩になるからだ。
なので、つい小声で書く。
パーシー・フェイスのジャケットのように、男女二人が幸せそうに映っているものよりは、レイ・コニフのように女性一人が映っているジャケットの方がいい。
しかもレイ・コニフの場合は初期数作をのぞくと、そのどれもがほぼバスト・アップのポートレイトでパッケージングされている。
このジャケットに用いられたのは、ミスター・レイ・コニフの奥様、ヴェラ・コニフ。
ピアノはピート・ジョリー、そしてボーカル・ソロに招かれたのはジャッキー・ワードという音楽的にも通好みの一枚なのだ。(大江田信)