小西康陽「これからの人生。」

Hi-Fi-Record2008-12-29

リレーのように
今日は松永が書きます。


このキャンペーンを始めてまだ日が浅いが、
早くも続々とご注文をいただいている。


なかには初めてハイファイでお買い上げをいただく方々もいて、
そういうひとたちは
ハイファイで売っているレコードのジャケをどういう風に眺め、
何を思うのだろうと考える。


レコードというのは音の出る丸い板。
その中に長短ないまぜの曲が入っている。
針を落とすと音が出る。
それを聴いて、
ひとは泣いたり笑ったり考えたりする。


ただ音だけがあればいいのなら、
ジャケットもタイトルも
それこそアーティスト名もいらない。


しかし、
それではダメなのだというところが
レコードの魅力でもある。


でもひょっとして
それは音楽が他の魅力的なものに
頼ってしまっているということではないのか?
そういう意地悪な問いもあるだろう。


だが
こう考えてみてはどうか。


ひとが裸では生きられないように
女性がおでかけのときにお化粧をするように
言葉を覚えなければコミュニケーションがうまくいかないように
レコードも服を着るし、
お化粧をするし、
言葉を必要とする。


そして、その衣装によって
レコードの見え方、聴こえ方も変わるかもしれない。


そのことによって
人生がどう変わっても
変わらなくても自由ですよ。
だけど、ぼくはこれからも
服を着て、化粧をして、
言葉を話すようにレコードを聴こうと思う。


うまくまとまらないけど、
小西康陽選曲「これからの人生。」を
聴いて何となく考えるのは
そんなとりとめもなくも当たり前なようなことなのです。(松永良平


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