Ethel Smith エセル・スミス / The Many Moods Of Ethel Smith

Hi-Fi-Record2007-05-05

実はつい先月、
ハイファイのお休みを少しいただいて、
アメリカの友人の家に出かけた。


朝方、
イングリッシュ・マフィンを用意してくれた彼は
おもむろにステレオのある部屋に行き、
大音量でオルガンのインストをかけた。


せかせかしたハモンドの音色が
ダイニングに流れ込んでくる。


「This is morning music.」


何ともせわしない。


しかし、この選曲は
ぼくと彼との同類項を教えてくれる。


つまり、朝(起きがけという意味で、朝とは限らない)に
ゆっくりしてる音楽なんか聴きたくないよ。
せかせかとちょこまかと
シャツのボタンの場所を違えたり、
ズボンをうしろまえ逆に履いたり、
髪を櫛でとかすのもそこそこに家を出る。


そして数秒後、
あ、ヒゲ剃るの忘れた!


そんな毎日が愛おしい。


その日、友人が流していたのがエセル・スミス。
このいそがしオルガンおばさん、
ぼくも最近、再発見中である。(松永良平


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