The San Sebastian Strings / Winter
サン・セバスチャン・ストリングスをバックに、ロッド・マッケンが自作詩を朗読する一連のシリーズ作品のひとつ。オーケストラの編曲は、アニタ・カー。
このアルバム、裏ジャケットのクレジットに「And Everyday Was Christams」と書いてあるのに、この曲が収録されていない。
どうしたのだろうと思っていたら、同曲をA面に収録したシングルがリリースされていることがわかった。
入手して聞いてみた。
なんとロッド・マッケンとアニタ・カーのふたりがデュエットしているクリスマス・ソングだった。
一連のふたりのコラボレーション・アルバムでは、ロッド・マッケンは詩作と朗読、アニタ・カーはシンガーズによるコーラスの歌唱を含めたオーケストレーションと、それぞれの役割が決まっている。ふたりがデュエットしているのは、数ある作品の中でもこの曲のみではないかと思う。
なかなかすてきな仕上がり。
アルバムの制作過程で、思いのほかにいい作品が仕上がったので、いっそシングルにしちゃおうと盛り上がり、それが本当になっちゃった。そうして生まれたシングルかもしれないと想像すると、楽しくなる。
アルバムの裏ジャケットに堂々と記されている曲が、レコードに収録されていないという不思議なアルバム。(大江田 信)