The San Sebastian Strings / Winter

Hi-Fi-Record2007-12-08

 サン・セバスチャン・ストリングスをバックに、ロッド・マッケンが自作詩を朗読する一連のシリーズ作品のひとつ。オーケストラの編曲は、アニタ・カー。


 このアルバム、裏ジャケットのクレジットに「And Everyday Was Christams」と書いてあるのに、この曲が収録されていない。
 どうしたのだろうと思っていたら、同曲をA面に収録したシングルがリリースされていることがわかった。
 入手して聞いてみた。
 なんとロッド・マッケンとアニタ・カーのふたりがデュエットしているクリスマス・ソングだった。


 一連のふたりのコラボレーション・アルバムでは、ロッド・マッケンは詩作と朗読、アニタ・カーはシンガーズによるコーラスの歌唱を含めたオーケストレーションと、それぞれの役割が決まっている。ふたりがデュエットしているのは、数ある作品の中でもこの曲のみではないかと思う。
 なかなかすてきな仕上がり。



 アルバムの制作過程で、思いのほかにいい作品が仕上がったので、いっそシングルにしちゃおうと盛り上がり、それが本当になっちゃった。そうして生まれたシングルかもしれないと想像すると、楽しくなる。


 アルバムの裏ジャケットに堂々と記されている曲が、レコードに収録されていないという不思議なアルバム。(大江田 信)


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