John David Souther J・D・サウザー / Black Rose
冬になると嫌いなもの
僕は、「毛玉」。
なんであんなものができるのか。
あれを見るとその服を捨ててしまいたくなってしまう。
捨てきれないけれども。
「服を買おうかな」
そんなとき洒落たファッション誌を読んで流行を知ろうと試みるのが常でしょう。
ファッション誌の中でも注目は男性ファッション誌「メンズナックル」・・・・
の、キャッチコピー!!
この噂、友人から聞いてはいたのだけれど
現物を見て、大興奮。
「人は俺を『マッド・ロックの伝道師』と呼ぶ」
「永遠の美学の名は I'm Black Rock!」
「ストリートという劇場に舞い降りた黒騎士」
「知ってたか? 孔雀は堕天使の象徴なんだぜ」
「ブリリアントな罠が、オマエを籠絡するぜ」
「来いよ、何処までもクレバーに抱きしめてやる」
「漆黒に選ばれし男の体制への逆襲」
「この迷彩がヤバ過ぎる牙を程よく包んでくれる」
「ここからが俺の伊達ワルレジェンドのはじまり」
「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」
等々、枚挙に暇がない。
「ツッコミは各自ご自由にどうぞ。」と言わんばかりの素晴らしいコピーばかり。
「ブリリアントな罠が、オマエを籠絡するぜ」なんかは、ジャック・マーシャルやフレッド・カッツのキャッチコピーに使えそうだ。
しかし「籠絡」なんて言葉知ってるなんて、「ガッシ! ポカッ!」の携帯小説より語彙力は上かもしれない。
「人は俺を『マッド・ロックの伝道師』と呼ぶ」は、キム・フォウリーやレジェンダリー・スターダスト・カウボーイに。
「永遠の美学の名は I'm Black Rock!」は、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスに。
あれれ? これって意外とイケてるんじゃマイカ?
このキャッチコピーの中でも群を抜いて強烈だったのが
「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」だ。
「ガイアの夜明け」じゃないんだから。(もしかして元ネタ?)
地球が大地が一個人に囁くという、ダイナミズム。
本日の一枚は、大地に陽光降り注ぐ"ガイア"なジャケットの
John David Souther / J・D・サウザー / Black Rose /
「激アゲ」をモットーとするメンズナックル読者に、わかって欲しいこの渋み。アルバムのタイトルが「Black Rose」だから、ちょっと興味は持ってくれるかもしれない。「Black Rose → 黒バラ → 中居クン → ジャニ → 亀梨クン → メンズナックル」で、どうでしょう? (藤瀬俊)