Cafe Accordion Orchestra / Cafe Christmas

Hi-Fi-Record2007-12-13

 カナダの国境近くの北の街、ミネソタ州ミネアポリス。今頃は、街中が雪深く覆われているに違いない。
 カフェ・アコーディオン・オーケストラは、このミネアポリスに居を定めて活動を続けているグループだ。


 さまざまなクリスマス・ソングを取り上げているCDの一曲に、ハワイアンの「メレ・カリキマカ」が収録されている。寒冷の地のグループが、ハワイのクリスマス・ソングを取り上げるというセンスが洒落ている。ハワイアンらしさを残しつつ、ミュゼットを基本とする自らの音楽に絶妙に引き寄せているアレンジに、広く音楽に通じている知性が見え隠れするあたりも、イイ感じだ。


 ハワイのクリスマスが雪に縁がないというと、そんなことはないんだよと、かつてウクレレの名手、オータさんに教わった。
 よく考えてみると確かにその通りで、ハワイ島にある世界の天文台が集まるマウナケアは標高4200メートルを超える高さ。山頂は毎年11月頃から3月頃にかけて雪や氷によって覆われるという。ハワイ語で白い山の意味だ。
 真夏に訪れたとしても、頂上近くになると凄い寒さだ。ツアー客には、防寒具が配られる。


 ハワイ島で雪のクリスマスと巡り会えたら、良い気分に違いない。
 そんな事を思いながら、カフェ・アコーディオン・オーケストラを聴く。
 「メレ・カリキマカとは、ハワイ語でメリー・クリスマスのことなんだよと」という歌詞だ。


 メレ・カリキマカと口ずさんでみると、ハワイのクリスマス気分が少し近づいてくるような気分になる。
 ハイファイのサイトで試聴しつつ、どうぞお試し下さい。
(大江田 信)


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