Vince Guarardi ヴィンス・ギャラルディ / The Latin Side Of
どうして昔は気が付かなかったのだろう。
このアルバムのB面一曲目、
「トリート・ストリート」は
ヴィンスのオリジナル曲。
久々に聴いてみたら、
頭の中で、とある楽曲と完璧にシンクロしてしまった。
それはトッド・ラングレンの2枚組大作
「サムシング/エニシング?」のB面一曲目、
「ブレスレス」。
テープ編集でこれだけ音をいじくると楽しいんですよ、という
彼の解説が一分ほど続いたあとで
曲がいきなり機械に巻き込まれるようにして始まる。
大まかに言って3つのパートから出来ているその曲、
最初は全然似ていない。
問題は
テンポチェンジをして
ユーモラスなラテンタッチに移行してからだ。
そのメロディと展開は
「トリート・ストリート」そのものだ。
盗作だとか
無粋なことを言いたいのではない。
トッド・ラングレンは
ヴィンス・ギャラルディのファンであったことを
ぼくは発見した。
そっちの方が大事だ。
その発見には、うれしさがある。
最近の収穫のひとつだ。(松永良平)