Dinah Shore ダイナ・ショア / Songs For Sometime Losers

Hi-Fi-Record2008-01-13

久住昌之著「孤独のグルメ」の新作(10年ぶり!)が1月8日発売の「SPA!」に掲載されていた。


感想は一言でいうと


「まとめて読みたい。」


主人公・井之頭五郎に言わせるなら
「量が少ない。これじゃ、お腹が減るだけだ…。よし、ここは思い切ってカツ丼追加しちゃおう。」


求む早急の単行本化!


掲載した「SPA!」は"できる男"像をぶちあげる、90年代のエクゼクティヴ臭の抜けない「SPA!」は、僕にとってとても好感が持てる雑誌。
今日取り上げた本作はダイナ・ショアにとっては異色ともいえる「Project 3」からのリリース。イノック・ライトのプロデュースする「Project 3」。これもまた"エクゼクティヴ"、先鋭的なサウンドを追求したレーベルだ。


マッチョな体格の井之頭五郎と、品の良いおばさん的風体のダイナ・ショアのイメージはなかなか繋がらない。
けれども、古物商を生業とする井之頭五郎の"ロンサム"な佇まいに、ダイナ・ショアの柔らかくて耽美的な歌唱がとても似合う。彼女の歌うバート・バカラックの「Trains, Boats And Plains」のカヴァーなんて、井の頭線にもぴったりじゃないか。本アルバムのタイトル「Songs For Sometime Losers」もしかり、なんだか"武蔵野"な感じがたまらない。ちなみに、本アルバムでタクトを振ったのはピーター・マッツ。流石です。


心も弾む「Oh Lonesome Me」に合わせて、ふらっと井の頭線のグルメ旅。吉祥寺と言えば、やっぱりあの店の焼き鳥を食べねば! 


お腹空いた! (藤瀬俊)


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