Jimmie Rowles ジミー・ロウルズ / Kinda Groovy
とてもマイルドなジャズ・ヴォーカル・アルバム。
センター・レーベルには"Jimmie Rowles and His Friends"とある。粋だなぁ。
夕暮れ時(多分)のグランドキャニオンの写真は、アメリカの写真家・David Muenchによるもの。
アマゾンにある彼の写真集のレビューで
"America's leading landscape photographer"とあった。
また
"彼はとにかくテキサスが大好きなんだ!" とも。
テキサスといえばパリ。
というわけで、「パリ・テキサス」。ヴィム・ヴェンダース。
ドイツ人が描いたアメリカ放浪。
昨今CMでも見る「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
アナンダ・シャンカールの娘さん、ノラ・ジョーンズ主演(!)の映画ですね。
こちらは香港出身のウォン・カーウァイ監督が、アメリカの"旅"を描いているという。
生まれた国は違えどオトコはやっぱり
「旅=荒野のイメージ」
このイメージってなんだか大事だと直感で思う。
ランドスケープ・デザインに魅了されるのは男子の本懐である。
ジャズ・アルバムらしからぬ、このジャケット。「KINDA GROOVY!」ジャケットとタイトルのギャップにも惚れた。
人知れず眠っているとしたら、レリジャスものやイージー・リスニングのコーナーやらなんやら、適当に紛れ込んでそう。なかなか捕まらないのこのレコード。
どこをほっつき歩いてるのかわからないホンワカ・ジャズマン。そんなジミー・ロウルズを想像したら、このアルバムがもっと好きになった。
あ、女性が聴いてもシャレててお好きだと思います。ジャケットで引かないでね。(藤瀬俊)