Peter Dean ピーター・ディーン / Four Or Five Times

Hi-Fi-Record2008-04-14

おじいさんになってからデビューして
亡くなるまでに5枚のアルバムを残した
ピーター・ディーンは
「僕の伯父さん」を地でいった人物だと言っていい。


私生活でも
70年代のスター・シンガーであった
カーリー・サイモンの叔父(伯父?)であった。


その縁もあって、
セカンド・アルバムである本作には
カーリーがゲスト出演している。


おもしろいなと思うのは
カーリーの当時の夫であった
ジェームス・テイラー
「Don't Let Me Be Lonely Tonight」も
採り上げていること。


袖ふれあうも何とかの縁とは言うけれど
なんとなく妄想してしまうのだ。


サイモン家のパーティーでのひとこま(70年代初め)。


カーリー「おじさま、デビューおめでとう」
ピーター「おお、カーリー、大きくなったねえ」
カーリー「やだ、おじさま、あたし、もうすぐ30歳よ」
ピーター「そうじゃったかのう?」
カーリー「おじさま、あたしの夫を紹介するわ」
ジェームス「おじさん、はじめまして」
ピーター「おお、君も歌を書くんだって?」
カーリー「(ピーターに見えないようにジェームスの尻をつねる)」
ジェームス「あ! そうなんです。今日はプレゼントがあります…」
カーリー「夫がね、おじさまに歌っていただきたい曲があるんですって」


みたいな感じ(これは完全にフィクションです)。


しかし、なんとなく
ジェームスのマスオさん的な佇まいが
思い浮かんでしまうのであった。


ピーター・ディーンの歌う
「Don't Let Me Be Lonely Tonight」は
そんな妄想とは関係なく、極上です。(松永良平


Hi-Fi Record Store