Nikka Costa ニッカ・コスタ / Nikka Costa
人の性とはすごいもので、80を超えてもなお性欲に関しては盛んだいう。男でも女でもそれは同じらしい。
もちろん、女性の生理的なことに関してはすでに子供を産めなくなってはいる状態ものの、である。性行為は年をとれば自粛というかまぁ、「不断の努力」（たぶん）で禁ずるものとして暗黙の社会ルールがある。
しかし、こんなニュースも。「冗談」じゃない。
TBSストリームでの町山智浩さんのお話によると、アメリカでは老人ホームの男女がデキちゃったりするそうで。互いにボケてしまっていて、互いに自分の家族のことを忘れて自由奔放に恋愛しちゃうそうだ。
ドン・コスタの娘、ニッカ・コスタちゃんの本作はドン・コスタの亡くなる２年前にリリースされた。裏ジャケットには愛娘を抱いてニッコリ微笑むドン・コスタの写真も。
ニッカ・コスタちゃんは当時10才（1972年生まれ）。50年代から活躍するドン・コスタの年齢を考えると要するにスケベオヤジだった訳で。US盤がリリースされなかった理由は謎。
ちなみにニッカ・コスタちゃんは現在（といっても2005年の記事ですが）は、とんがったファンキーなファッション、それでいて童顔という可愛い女性になっているご様子。
それにしても、記事中「父親ドン・コスタに捧げた“Fatherless Child”」の歌詞が気になる。米国版セルジュ・ゲンズブールとシャルロット・ゲンズブールみたいな、強烈な父性を歌っていたりして。
ちょっぴり大人びたシブい選曲、"生意気"なニッカ・コスタちゃんのキュートなファースト・アルバムは年齢不相応な甘さ加減、やるせない感じが妙に色っぽい。ドン・コスタのアレンジもいつもよりだいぶ熱がこもっているようで、素敵に過剰で大げさで。ニッカちゃんを泣かしたエンジニアを怒鳴り散らしてクビにしたり、とかそんなイイ話がたくさんありそうで。（藤瀬俊）
