Skeeter Davis スキーター・デイヴィス / Love Takes A Lot Of My Ti
このアルバムで
彼女はジェームス・テイラーの
「ファイアー・アンド・レイン」を歌っている。
からっとしたカントリー・アレンジ。
それがまず新鮮。
そして、べたついてない。
歌に必要な熱と
彼女が外に発する凛とした距離感の涼しさが等しい。
もう一曲、
キャロル・キングの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」も
まるで恋人、もしくは大切なひとではなく
少女がクラスの友人を思いやるような
さらっとしたムードがある。
そんな恋を知らない少女みたいな感じの歌は
カントリーの世界では
色気が少ないと映ったりもしたのだろうか。
さらっとした雪みたいな
そんな彼女の声を
冬が近づくと
ぼくは何となく聴きたくなる。(松永良平)