Andy Williams / The Andy Williams Christmas Album
音楽を発表する主役がレコード会社だった時代、クリスマス・アルバムを発表できるのは、アーチストが一人前になった証拠。人気があった証拠でもある。
50年代から60年代にかけてのクリスマス・ミュージックには、豊かで幸せだったアメリカの香りが一杯に詰まっている。
贅沢の極みのクリスマス・アルバム。人気の絶頂にあったアンディ・ウィリアムスが、全米一のレコード会社のノウハウの極みをまとって発表したアルバムだ。
絆で結ばれる家族やひさしぶりの友人が集うクリスマスの楽しさを、鮮やかに照らし出している。
メリー・クリスマスからハッピー・ホリデイズへと、多宗教の国であることをアメリカ自身が認め始めたことから、クリスマス・シーズンに交わされる挨拶が変わってきた。
ハッピー・ホリデイズの挨拶に混ざって、これからの８年間が楽しみだという声も少しづつ聞こえ始めている。（大江田信）
