Terry Adams And Steve Ferguson / Louisville Sluggers

Hi-Fi-Record2009-01-12

今日、あやうく遅刻のタイミングでお店に着いたら、
先に来ていた藤瀬が
このCDをかけていた。


一瞬、誰のレコードを聴いているのかわからなかったが
ガチガチとしたギターの音がショッキングなほどかっこよくて、
やがてスティーヴ・ファーガソンの音だと腑に落ちた。


去年の秋、
彼が重いガンに冒されていて
故郷のルイヴィルで闘病中だというニュースを聞いた。


少しでもそのことを知らせたくて
自分のブログに書き留めたが、
もっと早くハイファイのブログに書くべきだった。


こっちには最高のCDがあるんだから。


06年の来日公演で
このCDに入っている
「ピーナッツ・ヴェンダー(南京豆売り)」が最高だと
テリーに告げたら、とても喜んでくれたが、
あれをやるにはホーンが必要だということで
次回への宿題に持ち越されたという思い出がある。


このアルバムでも
リフをじっと弾き続けたスティーヴが
いよいよソロに入ったぞというところで
意地悪く曲はフェードアウトしてしまう。


アルバム全篇に
ティーヴの最高のプレイはいやというほど刻まれているので
不満はないのだが、
「ピーナッツ・ヴェンダー」の
その先がぼくは聴きたい。


だからスティーヴに
くたばってもらっては困るのだ。


本当に。(松永良平


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