Ramblin’ Jack Elliott / Young Brigham

Hi-Fi-Record2010-03-02

The Cool School 129 クール・スクール・イン・ジャパン その8


レコード屋のアルバイトで親しくなったCさん、
バイトの先輩のFさん、Gさん、
そしてぼく。


ぼくたちが結成した
「江戸情緒研究会」の旗揚げが
初夏を迎えるころに行なわれることになった。


江戸情緒。
それはいったい何であろうか。


落語?
浅草?
屋形船?


いやいや、
ぼくたちが会の目的として熱心に提唱していたのは
ある芸事の鑑賞だった。


それはつまり
ス●●●プ鑑賞。


もちろん
休みを「ス●●●プを見に行くんで」なんて申請はしない。
一ヶ月ほど前から綿密にスケジュールを確認しながら
決行の日を決めたと思う。


「とりあえず新宿に行こう。
 そして目的を果たしたあとは
 すっぽん料理のフルコースを味わおう」


とまあ、
毎夜の飲み会でそんな段取りが出来上がり、
その当日、
良く晴れた朝を迎えた。


新宿には二カ所
常打ちの小屋があるのだが
Cさんの調査では
新宿区役所に近い店の方が
出演者の質が良いということだった。


待ち合わせ場所は確か新宿駅
みんなちょっと恥ずかしそうで
男子中学生の集まりみたいだったことを覚えている。


この日ぼくは
どうしてもはずせない授業があり(前期試験の直前だったはず)
すっぽんフルコースには付き合えないのが残念だったが、
それでも生まれて初めての体験に
ワクワクともドキドキともつかない
変な高ぶりを覚えた。


「ここだ」


Cさんが言った。


順々に入場券を購入してゆき
最後にぼくの番になった。


ふと見ると
窓口に「学割」と書いてあった。
こんなところにも学割あるんだ!


通常料金より安い学割を得るために
学生証をあせって出すぼくの姿に
みんな(ぼく自身も含め)で大爆笑をしたことが
今も忘れられない。(この項つづく)


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3/7(日)、
ハイファイのすぐ近くでこんなイベントが行われるそうです。


ジョー・ヘンリー初来日公演記念トーク・イベント
『ジョー・ヘンリー・ワールドのすすめ』


出演
麻田浩(トムズ・キャビン代表)×和田博巳(オーディオ評論家)


ミュージシャンとして、またプロデューサーとしてのジョー・ヘンリーの魅力を、
実際に彼の作品やプロデュースワークを聴きながらたっぷりと楽しんで下さい!


2010年3月7日(日)
16:00スタート(15:45受付開始)
@渋谷公園通り bar cacoi
渋谷区神南1-15-7 COENビル5F(カフェ・アプレミディの上)
会費\2000(予約制/オーダー別)


限定30名にて締め切りだそうです。
貴重なお話が聞ける機会をお見逃し無く。
ご予約は
プランクトン 03-3498-2881にて。


さて、
ジョー・ヘンリーのレコードはハイファイには無いんですが、
彼がプロデュースした近作アルバムが話題の
ランブリン・ジャック・エリオットの
42年前のレコードを挙げておきます。(松永良平


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