O.S.T. / A Boy Named Charlie Brown

Hi-Fi-Record2010-06-04

The Cool School 169 消えたスヌーピー


レコめしの話が
番外編まで登場するほど続いたので
ちょっとお腹いっぱい。


なので
今日は話題を変える。


日本でもそれなりに有名な
アメリカ最大のショッピングモール。
アメリカの北の街にある。


どれぐらいデカいかというと
4階建てのビルの中に
吹き抜けの遊園地があって
ジェットコースターやらなんやらが
あちらこちらを走り回っているくらい。


その街での買付が
時間効率的にも収穫的にもうまく行ったとき
気分がよくなったぼくたちは
そのモールにときどき出かける。


絶叫マシン好きのぼくは
乗り放題パスを購入し
ひとりでがんがん乗りまくるのだった。


だが
去年の夏に出向いたとき
すこしそれまでと景色が変わっていることに気がついた。


なんだか奇抜な乗り物が増えたという印象だ。
それは絶叫の度合いが増したという意味だけでなく
遊具のあちこちに見えるカートゥーンのキャラクターたちのせいでもあった。


どうやらいつの間にか
この遊園地は
スポンジボブ」などで知られるカートゥーンTV局
ニコロデオン」の持ち物になったようなのだ。


まあそれはいい。
見た目のにぎやかさはうれしい。


だがひとつ残念なことがある。


この遊園地の片隅にかつて存在した
実は「スヌーピー」専門のグッズショップ。
そこは世界のファンの憧れの場所のひとつでもあったのだ。


スヌーピー」は
ニコロデオン」の商標ではないからだろうか。
いつの間にか
その店は跡形もなくなっていたのだ。


ぼくはその店で熱心な買物をするタイプではなかったけれど
そのたたずまいを眺めるのは大好きだった。


権利ビジネスの時代の常とは言え
変えていいものと
変えてはいけないものがあるだろう。
だって
この街は
スヌーピー」の生みの親
チャールズ・シュルツの生まれた街なんだから。


そんな仕打ちをするからだ。
同じころ
その街から
ぼくたちの大好きだったレコード屋もなくなった。
消えたのはスヌーピーだけじゃなかったのだ。(この項おわり)


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そんなスヌーピーに捧げる一枚。
買付してきました。


そう、
買付行ってきたんです。
今月も
梅雨に負けない
収穫祭をお楽しみに。(松永良平


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