Clodagh Rodgers クローダ・ロジャース / Biljo
プロモ盤のシングルを
しげしげと見ていると
「PLUG SIDE」という表記をよく目にする。
これはラジオ局のひとに
「こっちをかけてくださいね」と伝える
要するにA面であることを知らせる表記。
プラグという英単語は
もともと栓とか
電子機器の差し込み部分などを指すものだが
それがいつの間にか
広告業界のスラングとして
宣伝や推薦を意味する言葉として定着したらしい。
素人考えかもしれないが
シングルにしたい曲と
世間とのつながりを作るという意味で
「PLUG SIDE」という言い方には味わいがあるように思う。
この呼称は
どのレコード会社でも採用しているわけではなく
「suggested side」とか
★マークだけとか
ラベルに大きく「A」と書くとか
やり方はそれぞれだ。
アメリカのポップス史で
B面の方がヒットしたとか
そういうエピソードが伝えられることがあるけれど、
それはひょっとして
A面を表示する方法がすごく控えめだったために
ラジオDJが間違えてかけたためにおきた
なんていう場合もあるのかもしれない。
調べてみたら
それなりにおもしろそう。
今日写真を載せたのは
イギリス人女性シンガー、クローダ・ロジャースの7インチ。
「PLUG」と右上に書いてあるのが
わかるだろうか。
4、5回まわってニャンと鳴く その4 松永良平