Joe Bauer ジョー・バウアー / Moonset
結論、ロックのドラマーのソロ作は面白い。
急に話が変わりますが、喫茶店の改築工事をやったことがあります。
派遣、じゃなくて、D.I.Y、で請け負って。
全くDIY経験のなかった自分でしたが、お店で寸法をチェックして、東急ハンズにサイズを記した図版画を持ち込み、木材やらなんやら購入+カット&加工をしてもらい、なんとなくなイメージで組み立てて。
押し入れ用の大きなドアを立付けていたときに、目の前に会ったスピーカーから爆音でレッド・ツェッペリンがかかりました。
ロック初心者でしたが、雷が落ちたようなドラムにチビリそうになりました。
ジョン・ボーナムのバスドラ音に、ぐわわ、とアドレナリンが生成されて、「今やらなきゃ殺られる!」みたいな気分になってしまって、作業が捗って助かりました。
…ジョン・ボーナムを持ち上げても、皆さんお詳しいし、素人が語ってもしょうがないのでまた話を変えます。
作業中のBGMについて友人に聞くと、ミニマム系テクノが結構多い。打ち込みが基本、とのこと。
気をとられなくて、気持ちよくサクサク作業が進むということでしょう。
ちょっと、ツェッペリンは違うような気がしますが。人それぞれということで。
Joe Bauer ジョー・バウアー / Moonset
こちらはヤングブラッズのドラマー、ジョー・バウアーのソロ作。
ヤングブラッズには「Sunlight」や「Ride The Wind」など、ジャズの素養を感じさせる曲が多いですよね。
本作も単調なビートの中に色々とごちゃごちゃしたアクセントを加えていて、そこにすごく"ジャズ"を感じるというか。
ドラマーのソロというと、現在ハイファイにあるNRBQのトム・アルドリーノのソロ作
Tom Ardolino / Unknown Brain(ブレイン・ロック)
こちらも是非。たぶん作業中には向いておりませんが。
「トム・アルドリーノ17歳の夏、地下室で爆発!」
僕のほうは「二十歳の夏、窓のない2階で汗まみれの中、ジョン・ボーナムのドラムにチビる」でした。
ジョン・ボーナムやジョー・バウアー、そしてトム・アルドリーノのようなジャズを齧ったロックのドラマーのソロ作は面白いものが多い、という話でございました。
ジャズしか知らないドラマーのソロ作は、正直全然ピンと来ません。
あ、リンゴ・スターもまあまあ好きです。 (なんとなくなニュースです)
(藤瀬俊)