The Butterflys バタフライズ / Good Night Baby

Hi-Fi-Record2010-10-08

今日からしばらく
ぼくの好きなシングル盤のラベル、
つまりデザインについて書いていくことにする。


まずしょっぱなは
1964年から66年まで
マイク・リーバーとジェリー・ストーラーが
ニューヨークで運営していた
レッド・バード・レコードのラベル。


文字通りの赤い鳥が
ギターを抱えて空を飛んでいる。


姉妹レーベルに
ブルー・キャットがあって
猫好きとしてはそっちを推したいのだが
残念ながら今ハイファイには在庫してません。


レーベルとしては
シャングリラスのナンバー・ワン・ヒットがあったこともあって
レッド・バードの方がブルー・キャットよりも断然強い。


ブルー・キャットで思いつくのは
アドリブスに初期のイーヴィ・サンズくらいか。


このレーベルについての
世界でもっともすぐれた選曲のコンピレーションは
80年代に日本で出ている。


P-Vineから発売された2枚組LP
「レッド・バード/ブルー・キャット・ストーリー」がそれで、
トレードウィンズが
レッド・バードに残した3枚のシングルのAB面は
いまだにそこでしか聴けないはずだ。


90年代前半はそれこそよく中古市場で見かけたし
そのうちもっと完全な選曲のコンピがCDで出るさと思って
いつの間にか手放してしまったのだけれど
いまだにあれ以上に満足のゆくものは
世界中のどこからも出ていない。


くやしいなあ。


空を見上げると
ギターを抱いた赤い鳥の幻が
遠くをわたっていくのが見えた。


4、5回まわってニャンと鳴く その23 松永良平