Carmen Miranda カルメン・ミランダ / The Brazilian Bombshell
カルメン・ミランダは、ブラジル、リオのデバートでモデルをしている時にラジオ出演のチャンスをつかむと、1938年にはブエノスアイレスの放送に出演、そしてほどなくアメリカのニューヨークに渡った。
細野晴臣さんが、アルバム「TROPICAL DANDY」において、カルメン・ミランダのヴァージョンをソースにして自身版を作っていることを知ってからだから、もうたぶん何十年も彼女の歌う「チャタヌガチューチュー」を聞いている。そして、まだ飽きない。
そういえばなぜかイギリス盤とばかりに出会うなあと思っていたら、アメリカでは(オリジナルの)LPはリリースされていないという。中村とうようさんの本に、そうあった。
ステージ・ショーや映画の出演に忙しかったからなのかもしれないという。
ショーロなジャズと言うか、ブラジルの音楽とアメリカの音楽、それぞれ同時代の息吹が巧みにブレンドされていて、仮にサウンドだけ取り出してみたとしても、それはそれは極上の響きが込められていると思う。(大江田)