M.F.Q. / If All You Think
おとといのブログで、
すると大江田さんが
MFQは
「モダン・フォーク・カルテット」と
「MFQ(あるいはM.F.Q.)」という表記を
意識して使い分けていたという指摘があった。
と、松永クンが記している。
これをちょっと補足したい。
ここでも書いているのだが、MFQという略称はロゴとしてデビューアルバムに記載もあり、ある日突然に彼らがモダン・フォーク・カルテットからMFQに変身した訳ではないのだが、とはいえアーチスト名にMFQのみをはっきりと使うようになるのは、2枚のアルバムを発表して後にリリースしたシングルからだ。
モダン・フォーク・カルテットの名の下に表現してきた音楽(2枚のアルバム)と、MFQの名の下に表現しようとした音楽(その後のシングル)との間に、なんらかの違いを意図したからこそ、MFQの名前をクレジットしたのだろうとボクは想像するのだが、どうだろうか。
"フォーク"という言葉が、彼らの表現の足かせになるという判断もあったかもしれない。60年代の半ばが近付く頃には、フォークがトレンドの座から降りていくことを見通せただろうし、彼らの意識は既にフォーク・ロックにあったのだろうと思う。
67年にフィル・スペクターの下で制作した「This Could Be The Night」においては、渾身の努力をしたという。それがシングル発売中止となったとたんに、彼らの情熱も消え失せてしまった。バンドの解散に至った。
この間の3〜4年ほど、MFQが存在した。
モダン・"フォーク"・カルテットではなく、MFQ。
そこにどんな意図が有ったのか、インタビューの機会を得た時に、聴いておけばよかった。(大江田信)
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