The Supremes / The Supremes A’ Go-Go

 The Supremes A’ Go-Go

 シュープリームスは、エド・サリバンが大好きだったグループだ。エド・サリバンとは、ご承知の通り1960年代のアメリカにおいて最も著名なテレビ・ショーのひとつだったエド・サリバン・ショーの司会者である。


 お茶の間にエンターテイメントを紹介する常識ある大人の役割をまかされたエドは、実際にそのとおり保守的な人物だったうえに、まるで石のように無表情で、ウィットに長けている訳でもなく、恥ずかしがり屋で気がきかなかった。カメラのケーブルに足をつまずいては、よくよろめいた。


 1960年代に入る頃には、番組のすべてはエドの手にあった。キャスティングの一切は、エド・サリバンが握っていた。近年になってエド・サリバン・ショーの映像が続々とDVD化されたのも、エド没後に権利を継承していた遺族からフィルムを譲り受けることができたからだ。


 シュープリームスは、エド・サリバン・ショーに15回出演した。ダイアナ・ロスが在籍したシュープリームスの活動期間は、1959年から丸10年。ヒットチャートに登場するようになったのは1963年以降のことなので、年に2〜3回ほども番組出演の機会を得ていたことになる。よっぽどのお気に入りだったのだろう。


 この時すでにエド・サリバンは60歳を超えている。いつもスーツに身を包む、いささか野暮ったい初老のエド・サリバンと、キュートで可愛いシュープリームスという取り合わせ。シュープリームスを聞くたびに思い出すエピソードだ。





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