O.S.T. / Heavy Metal

Hi-Fi-Record2006-06-12

アラン・トゥーサンが教えてくれた。
ビートルズが教えてくれた」とかいう音楽的な影響への例え話ではなく、
トゥーサンさん本人が直接教えてくれたのだ。これホント。


種を明かすと、先日、唐突に原宿で行われたトゥーサンのソロ・ライヴ。
エルヴィス・コステロとの共作アルバムの来日プロモーションのついでに、
東京では17年ぶりとなるコンサートを彼が行っていたのである。


ぼくは幸運にも、その会場に居合わせることが出来た。
そのライヴの最中、
彼がピアノをポロポロ(そのポロポロにもニューオリンズの真髄が詰まっている!)と弾きながら、
「”Working In The Coal Mine”という曲はリー・ドーシーがヒットさせたけど、
『Heavy Metal』って映画の中ではDEVOが演っててね」
と、客席に向けて解説をしたのだ。


ああ、そう言えば!
そのとき、このレコードがハイファイにあったことを思い出した。
そうだ、このレコードはドナルド・フェイゲンの初ソロ名義となるインスト曲
「True Companion」が収録されていることで売ってきたけれど、
実はDEVOの、こんないかしたカヴァーが入っていたのだ。


ね? アラン・トゥーサンが教えてくれたでしょ?

                                                                                                                                                                                        • -


さて、ここからは買付日記の続き。2日目の朝を迎えます。


○月○日 2日目 晴れ


時差ぼけがあるので、初日はたいてい早めに目が覚める。
はっと目が覚めて現地時間まだ午前一時だったとかはザラ。
それでも何とか寝ておかないと、夕方以降体力を急激に奪われるので、ゴロゴロする。
もう寝れないなと腹をくくって起きたのが朝5時頃。


朝9時過ぎにはモーテルを出る。
ダウンタウンを抜けて、目当ての店へ。
アメリカの店(レコード屋に限らず)は朝が早い。


昼飯はチャイナのビュッフェ。アメリカ人は「バフェッ!」と吐き捨てるように発音する。


夕方、早くも睡魔がやってくる。
無意味にしゃがんで、頭を垂れ、体制を整える。睡魔は、こうしてやりすごすしかないのだ。


晩飯は缶入りクラムチャウダーをベースにしたパスタ。
自炊式のモーテルに泊まっているのだ。
疲労が激しく、大江田、松永ともにビールも大して進まない。
早々に寝る。


つづく。(松永)


http://www.hi-fi.gr.jp