O.S.T. / Heavy Metal
アラン・トゥーサンが教えてくれた。
「ビートルズが教えてくれた」とかいう音楽的な影響への例え話ではなく、
トゥーサンさん本人が直接教えてくれたのだ。これホント。
種を明かすと、先日、唐突に原宿で行われたトゥーサンのソロ・ライヴ。
エルヴィス・コステロとの共作アルバムの来日プロモーションのついでに、
東京では17年ぶりとなるコンサートを彼が行っていたのである。
ぼくは幸運にも、その会場に居合わせることが出来た。
そのライヴの最中、
彼がピアノをポロポロ(そのポロポロにもニューオリンズの真髄が詰まっている!)と弾きながら、
「”Working In The Coal Mine”という曲はリー・ドーシーがヒットさせたけど、
『Heavy Metal』って映画の中ではDEVOが演っててね」
と、客席に向けて解説をしたのだ。
ああ、そう言えば!
そのとき、このレコードがハイファイにあったことを思い出した。
そうだ、このレコードはドナルド・フェイゲンの初ソロ名義となるインスト曲
「True Companion」が収録されていることで売ってきたけれど、
実はDEVOの、こんないかしたカヴァーが入っていたのだ。
ね? アラン・トゥーサンが教えてくれたでしょ?
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さて、ここからは買付日記の続き。2日目の朝を迎えます。
○月○日 2日目 晴れ
時差ぼけがあるので、初日はたいてい早めに目が覚める。
はっと目が覚めて現地時間まだ午前一時だったとかはザラ。
それでも何とか寝ておかないと、夕方以降体力を急激に奪われるので、ゴロゴロする。
もう寝れないなと腹をくくって起きたのが朝5時頃。
朝9時過ぎにはモーテルを出る。
ダウンタウンを抜けて、目当ての店へ。
アメリカの店(レコード屋に限らず)は朝が早い。
昼飯はチャイナのビュッフェ。アメリカ人は「バフェッ!」と吐き捨てるように発音する。
夕方、早くも睡魔がやってくる。
無意味にしゃがんで、頭を垂れ、体制を整える。睡魔は、こうしてやりすごすしかないのだ。
晩飯は缶入りクラムチャウダーをベースにしたパスタ。
自炊式のモーテルに泊まっているのだ。
疲労が激しく、大江田、松永ともにビールも大して進まない。
早々に寝る。
つづく。(松永)