Dean Martin / Dino Latino

Hi-Fi-Record2006-06-27

アメリカにいるとき、
週末の朝方なんかにぼんやりとテレビを見ていると、
「こんにちわ、ジョン・セバスチャンです」と
セバスチャン本人が現れて度肝を抜かれることがある。


それは日本で言うと「ファミリー・クラブ」的な、
通販限定のCDセットを販売するための
30分間の特別CM(Paid Program)である。
セバスチャンが出てくるのは、60年代のポップス・ヒット曲集。
いろんな貴重映像を流しながら、彼とアシスタントの女の子が、
「うーん、ホント懐かしいね」
「わたしもコレ欲しくなっちゃったン」
などと、かなりどうでもいいようなやりとりをする。


しかも、その映像というのがクセモノで、
エドサリヴァン・ショウ」をはじめ、
テレビショウの宝庫であるアメリカのテレビ局のライブラリーから、
これでもかというほどの目玉飛び出し級映像が流されるのだ。
権利関係により、それぞれ数秒ずつという短さだが、これがすごい。
大江田さんは「動くウィ・ファイブを見たよ」と興奮していた。


ただし、ここでだまされてはいけない。
最初に書いたように、ここで宣伝しているのは「CD」のボックスセットなのである。
映像を収録している「DVD」では無いのだ。
うーん。うまい。くやしい。おもしろい!


ちなみに70年代ロック篇のホストはロジャー・ダルトリー
カントリー篇はケニー・ロジャースだった。
アメリカに行かれる機会があったら、朝方のテレビに要注意。


そういうCMで、最近、ちょっと食指動かされまくりなのが、
ディーン・マーティン・ショー」(1965-1974)のDVDシリーズ。
そう、あの美女グループ、ゴールドディガーズを従えて、
ジゴロなホストをキメてたアメリカの井上順(あ、逆ですね)。
その伝説のテレビ番組が通販限定で発売中。


歌も踊りもコントも楽しそう。
サッチモ、シナトラ、ビング・クロスビーにペギー・リーなどなど……、
大スターたちのうち解けたやりとりがたまんない。
おおらかで、ひとを不快にさせないイタリアン、ディーノ。
そのCMに出会う度に、彼のとりこになってしまうのでした。

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買付日記です。いよいよ後半戦。


○月○日 8日目 晴れ


朝から快晴。
モーテルから一時間ほどの目的地に向かうが、途中で高速の分岐を間違える。
ダウンタウンの渋滞につかまってしまい、30分ほどロス。


一軒済ませてから昼食。
珍しくメキシコ料理。タコスの正式な食べ方がよくわからない。
その後もこまごまと回り、がっつりと買う。


スーパーで大江田さん、ワインを購入。
しかし、モーテルで栓を抜こうとするも、ゴム栓がびくともしない。
やむをえず、ビールで乾杯。
オリエンタル・フード・コーナーで買った焼きそばを食して寝る。


つづく。(松永)


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