The Ventures / Where The Action Is

Hi-Fi-Record2006-07-14

「Where The Action Is」と書いて、
「今やアクションあるのみ」と意訳で読んでしまうアナタは赤瀬川原平好き。


このアルバムに入っている「Nutty」という曲名を見て、
お、ナッティ・スクワーレルズ?
と思ってしまうアナタは、かなりのムシ声中毒。


ナッティ・スクワーレルズとは、ジャズなリス二匹組。
ジャズ・ミュージシャン、ドン・エリオットと、
CM作曲家サッシャ・バーランドが、
チップマンクスに対抗してムシ声(テープ高速回転)でジャズってみせたというのがその正体。


でも残念ながら全然関係ありませーん。


で、その「Nutty」を聴いて、
なんだ! 「ナットロッカー」じゃん! と思って、
これってB・バンブル&スティンガーズだ! と思ったアナタは古くからのハイファイ・マニア。


これってエマーソン・レイク&パーマーじゃん! と思ったアナタは懐かしのロック・ファン。


チャイコフスキーじゃん! と思ったアナタは学校で音楽の授業ちゃんと受けてた人。


チャイコフスキーが「クルミ割り人形」を作曲したのは1891年。
B・バンブルの「ナットロッカー」は1962年発売のシングル。
エマーソン・レイク&パーマーがアルバム「展覧会の絵」でこれをカヴァーしたのは1971年。


そして、その間のミッシングリンクが、ヴェンチャーズのヴァージョンで、これが1966年。
ものごとは必ず何らかのかたちで受け継がれているような気がする、というのが最近のぼくの持論。


持論のくせに「気がする」というのもおかしいですが。(松永)


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