Dick Dale And His Del-tones / King Of The Surf Guitar

Hi-Fi-Record2006-07-29

サーファーに今こそ雷撃が必要だ。真のSurf Nuts(サーフ・バカ)であって欲しい。


「あの"ナターシャ"がウン年振りにやってきた!…ううっ(武者震い)」


"波子"とか日本語名でもいいなぁ。
そう、巨大な波のことを擬人化して呼んで欲しいのだ。


そんなアツイ男が冷遇される時代はもう過ぎたと思うし、ロハスが日本に浸透する兆しもなかなか見えてこない。


 しかし確かなのはマーク・ゴンザレスなどにはじまって、トミー・ゲレロジャック・ジョンソン…果てはオレンジレンジと、スローライフなサーファー文化はもはやモテ男の必須要素。「ネイチャー」という意味では寺門ジモンに敵うヤツはいないと思うけど、寺門ジモンは"残念な感じ"に見られちゃう。悲しい。


そういえば今週の青年誌ヤングジャンプ(!)に"ジャック・ジョンソンを見出した男"としてG.ラブがインタヴューを受けていた。サラリとしたその内容の無さといったら、カッコイイ。


これか…と思ったけれども、自分はやっぱり今日の一枚、Dick Dale And His Del-tones「King Of The Surf Guitar」のような興奮だけで成り立っている曲をサーフィンする時(未体験)は聴きたい。「サラリ」やら「ロハス」、「オーガニック」に「なんくるないさぁ〜」なんかいらんのです。
欲望渦巻く狂乱のビーチ・パーティに「ズガーン!」と雷が落ちる場面を想わせる、漫画でいうと斉藤富士夫の「激烈バカ」のようなドバッとした筆圧のようなシビレを、もう一度60年代の麻薬に女に金にとドロドロ喜々としたサーフ文化の寄り戻しがあってもいいのでは…なんて。


ブカブカ波間にニンマリ浮かぶディック・デイルの写真が丸く切り貼られたジャケット。
昨日の大江田さんの日記よりフランソワーズ・トリュフォーの十八番・スクリーンアウトのエンディングと繋げてみました。明日へ向けてDJモードなのです。


というわけで、明日は湘南。こんな日記を書いておいてなんですが、洒落たカフェで遊んできます。(藤瀬)



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