Lou Christie ルー・クリスティ / Enlightnin’ment : The Best Of
こないだ東京でドシャガシャと落雷が続いたと思ったら、
今日は大停電。
どうも、今年の夏は電撃に縁があるらしい。
雷鳴が雷様のドラム・ソロだとしたら、
今年の担当はキース・ムーンなのかもしれない。
雷鳴は、さまざまなかたちでときどきハートも直撃する。
我が心の雷鳴、というものが音楽にあるとしたら、
ルー・クリスティの「ライトニン・ストライクス」以外に無いだろう。
美しいファルセットと美少年な地声を自由に行き来するルー・クリスティが、
ひとりデュエット状態で生み出した名曲。
Aメロ、Bメロ、サビがすべて必殺という究極の三段論法。
チャーリー・キャレロの心はやるアレンジも一分の隙もない完璧さ。
ガール・グループ、エンジェルスのコーラスも超強力。
個人的には2番終わりの短〜いギター・ソロにも、
殺しのフレーズを感じる。
この曲を収録したオリジナル・アルバムはつい先日、お店で売ってしまったので、
ライノ・レコード編集のベスト盤をご紹介する。
そう言えば、そのとき爆音でこの曲を聴いて以来、
電撃関係の不穏な出来事が相次いでいる。
どうも、寝てた雷様を音楽で起こしちゃったらしいです。
ハイファイのせいです。ごめんなさい。(松永)